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シュトラウスが1年後走っているのはマイルCSなのか?

超出世レースである東京スポーツ杯2歳Sが今日行われ、4番人気のシュトラウスが勝利。父は2015年にマイルCSを勝ったモーリス。母のブルーメンブラッドも2008年のマイルCSを勝っている。
「両親がマイルCSの勝ち馬だなんて、来年のマイルCSはシュトラウスで決まりだね!」
と、言いたいところだが…

たぶん1年後、シュトラウスがマイルCSを制覇しても「さすが」とはならないだろう。それくらい、東スポ杯は出世レースとして有名で、2013年から2022年の勝ち馬10頭のうち6頭がのちにG1を勝っている。ワグネリアン、コントレイル、イクイノックスなど錚々たる面々。
主に2000m以上のレースでの活躍場を輩出していることも「超出世レース」と言われる所以である。

父モーリスは2015年、1600mで無類の強さを見せていた。春に安田記念を制し、マイルCSを勝った後は香港マイルまで勝ってしまう。
翌年は同じく香港のチャンピオンズマイルを勝つと、その後は土俵を2000mに。秋に天皇賞と香港カップを連勝して引退という、近年最強マイラーと言われる戦績だ。
種牡馬としては、逃げ馬ジャックドールやエリザベス女王杯のジェラルディーナ、短距離王ピクシーナイトを排出している。

母ブルーメンブラッドは2008年にマイルCSを勝利。出走馬のうちG1馬はファイングレインとスズカフェニックスのみという少し物足りない年に4番人気で勝利した。
レース直後の感想は「ブルーメンブラッドがG1馬になってしもた」というものだった。

そんな2頭の子だからこそ、いろんな期待をしてしまう。

モーリスは破壊的な強さで香港でも活躍した馬だった。レース前から「どうせモーリスが勝つしね」と思わせた歴史的名馬だ。そんな彼の代表産駒が隙間G1を勝つ面々では少しさみしい。

来年の今頃は、専門色の強いマイルCSではなく、天皇賞やジャパンカップに出走し、タスティエーラやソールオリエンスと勝ち負けを演じて欲しい。父の伝説を後世に伝えるためにも、私たちの予想をはるかに超えるチャンピオンホースにシュトラウスが成長することを期待したい。

とりあえず、明日のマイルCSは、、、
ダイワメジャーがついに生み出したマイルチャンピオン、セリフォスの連覇に乗ってみようと思う。

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