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別に上手くならなくていいスポーツをする場所を子どもに提示したい

こないだスポーツイベントやクラブにおけるボランティアの必要性についてツイートしたら
「これだから脳筋は」
と言われた前田です。
高校はパソコン部。生まれてからずっと運動神経ゼロなのですが、脳筋とはどういうことでしょうか。

日本中学校体育連盟が、全国中学校体育大会へ学校単位以外の参加を認めると朝日新聞が伝えました。
これでJリーグのユースや、複数の学校をまたぐいわゆる合同チームが大会に出場できることになります。

少子高齢社会と言われて久しい現在、スポーツ競技団体はどこも競技人口の減少に悩んでいます。僕が大学に入学した1992年は18歳人口が205万人だったのに対し、2021年は115万人ですから、人口が半分になっているのです。
日本のスポーツは、人口の増加とともに発展してきた経緯があります。人口が多い時代に作った仕組みが軋み出ている。てのは誰が見ても明らかなんですけどね。
なかなか変えられない。
その中で、今回の決定は中学だけにとどまらず、高校など年齢別カテゴリーの大会のあり方に影響与えるでしょう。

一方で、全国規模の公式戦はそこまで必要とされているのか。と言う疑問も僕の中にあります。
どのようなスポーツでも全国大会に出場するには並大抵のことではありません。そこまでたどり着くためには、時間を費やして我慢を重ね、ときには金銭的な負担も強いられさまざまな犠牲を覚悟しなければならない。

僕はたぶん、子供のころにそんな覚悟できませんでした。大人になったらなおさら、覚悟しなきゃいけないスポーツとの関わり方は敬遠しちゃう。

ではなくて、趣味で絵を描くように好きなスポーツをプレーしたい。他人と自分を比べることなく、あとは自分が好きなチームの応援をしていたいのです。

ここに阪神タイガースを好きな少年がいたとします。ただその少年は、さまざまな理由で野球をすることは得意ではありませんでした。運動神経が鈍いのか、性格的な問題なのか要因は様々。
現状そんな少年が中学や高校で野球部に入ることはほぼないでしょう。
なぜなら部活動とは、競技力を向上させることに特化したスポーツとの接し方を強要されるから。それを望まない人は「やる気がない」と排除されるから。もしかしたら誰よりも野球が好きなのかもしれないのに。スポーツをやる機会を奪っているのかもしれません。

子どもにも、練習をして努力をして何かを達成しようと思わなくていいスポーツとの関わり方があってもいいじゃんね。
大人になったら、草野球とかテニススクールとか付き合いゴルフとか、そんな楽しみ方は現れるけど、子どもだって適当にプレーした。いい指導者に巡り合わなくていい。

そんな子どもの草スポーツチームが日本にたくさんできたらいいな。明確な目標もなく、ただ楽しいからやってるだけの。ある日突然やらなくなることすら許容される場所。
運動音痴のスポーツ好きは、切に願います。

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