見出し画像

ジョセフ・ジョースターは何歳の時に一人称がわしになったのだろうか

大人気漫画ジョジョの奇妙な冒険を読んでいて、ずっと疑問だったのがジョセフのせりふである。ついさっきまで第二部の主人公として「おれは〜だぜ」と喋っていたのに、50年後の第三部になると「わしは〜じゃ」になってるのだ。どういうことなのか。

連載をリアルタイムで追ってたわけじゃないので詳しくないのだけど、当時の読者は間を空けずいきなり主人公だったキャラの一人称が「わし」になってたのを目にしただろう。

いつだ?

何歳の時に一人称が変わったのだろうか。こういう所に気になって手が止まるのだ。

たとえば60歳を機に、「よーし、おれ…いや、わしも老人だし言葉遣いを改めるぜ、…のじゃ」とでも思ったのだろうか

この変化を家族はどう思ったのだろう。

突然爺さんが「わしのコーヒーを淹れてくれたのかね」などと、言い慣れぬ「わし」をちょっと照れながら言いながら朝現れるのだ。昨日まで普通に話していたのに。

朝の支度をしていたスージー・Qも思わず手を止めて「そうか、あなたも60歳だものね、仕方ないわね。ハッピーバースデージョセフ」とか言ったんだろうか。

なぜ老人はわしと言わねばならないのだろう。いつも不思議に思う。けっこうお堅い文芸小説でもこれだと本当に白けてしまう。ふざけてやがるのかと。

10年ほどまえに、ある小説を読んでいたら女子大生が「やっだぁ、オジンなんだから」などというので、こいつはよほど古い本を拾ったかと奥付を見てみると平成●●年とあって目を剥いたことがある。舞台は現代なのに。

いいかげんだれかそろそろおかしな言葉をやめようと言ってくれないものだろうか。年寄りが普通に「俺」と言ってるほうがかっこいいよ。生きてるよ。

サポ