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テスラ元CTO 登壇 大企業からはイノベーションは生まれない! Tech Crunch Disrupt 2023 (サンフランシスコ)

J. B. Straubel シリコンバレーで最も有名なCTOと言っても過言ではないでしょう。今や飛ぶとりを起こす勢いのテスラ社の躍進を担った方です。彼について仕事についての考え方、そして、現在取り組んでいること、さらにイーロンとの関係は?と人々の興味核心をつくようなインタビューセッションでした。


実際、私はガレージでいじくりまわしているのが本当に幸せなんだ。そこが一番幸せな場所かもしれない。ストレス発散に行くならそうする。でも、でも、それで自分のポイントにインパクトを与えることができれば、本当にやりがいがある。だから、僕はいつも、ちょっといじったり、ちょっと思いついたりしたことを、スケールは大きくならないかもしれないけれど、実際にインパクトを与えたり、重要な変化をもたらしたりする方法を見つけることに興奮しているんだ。

たまにはミーティングをサボってもいいじゃないか?


現在は、Redwoodという名前のバッテリー再生会社の社長として活動する氏は、自分のことをエンジニアとしながら、常に探究心を持っていると気持ちを説明しました。そして、忙しい中での自分の時間の作り方を次のように述べました。

時々、ミーティングをサボったり、他のことで忙しいふりをしたりして、時間を作っているんだ。それは文字通り、僕の、僕の回復時間のようなものなんだ。客観的に見れば、それはひどい時間の無駄なんだ。やるべきじゃない。でも、自分にとって大切なことだとわかっているから、自分を見つめ直して、自分が楽しめることに集中するんだ。

そして、最近、テスラに取締役として戻った理由を聞かれると、、、。

どんな人でも取締役会に加わる必要があると思う。それはある種の相互決定でなければならない。ほとんどの場合、一方的に理事会に参加することはないと思う。だから、イーロンのことは今でも友人だと思っている。私たちは良好な関係を築いているし、健全な関係でなければ理事会に復帰することはないと思う。しかし、それは他の役員の選択でもあり、株主の選択でもある。だから、複雑で、ダイナミックで、民間企業の取締役会よりも状況が複雑なんだ。ですから、私ができる範囲で、何らかの視点や助言、指導を提供できることを光栄に思っています。

イーロンは独裁者ではない


このように天才イーロンが電話をかけてきて、彼が一人で決めたのではないと説明しました。彼のことを独裁者のように思う人々の中では、周りは全てイエスマンなのだろうか?という疑問がついてまわります。一体どのように仕事をすすめているのでしょうか?彼は、”イーロンにノーと言わなければならなかったことはありますか?”という直接的な問いにこのように答えました。



わたしは、さまざまな異なる決断や経営スタイルには立ち入りたくないが、つまり、私たちは何年も何年も密接に仕事をしてきたということだ。
何年も何年も一緒に働いている。だから
だから、私たちが100%理解できなかったこともたくさんある。しかし、一般的に言えるのは、私たちがさまざまな決断を下す際に、いかに一致団結しているかということだ。正確なやり方ではないかもしれないけれど、たいていの決断において、私たちは非常によく一致しているんだ。
なぜなら、一般的には、技術的な基礎や、なぜ何かが機能すべきか、あるいは機能すべきではないのかという第一原理から来るものもあると思う。私はそのような観点から物事にアプローチするのがとても好きで、自分自身のことを考えると、ほとんどの場合、かなり合理的で論理的なのだ。

このようにイーロンを擁護しました。常に経営者を引き立てるエンジニアとしてプロフェッショナル魂を感じざるを得ません。

大企業からイノベーションは生まれない

また、昨今、既存の大企業が、その内部でイノベーションをやろうとしている取り組みの話題に触れて次のように見解を述べました。

多くのレガシー自動車メーカーがスタートアップ文化のスタートアップを作ろうとしているのを時々見かける。彼らは自分たちのいずれかに顧客を振り分けています。一方で、。私たちの文化は小さく始まりらとても強く、そして小さいところから大きくなっている。
ひとつは、大企業からこのように熱い文化をシミュレートすることの難しいだろう。なぜならそのプロジェクトがなくなっても、親会社での仕事はまだある。そして、一般的に、あなたは、彼らが必要とする優先順位、優先構造をまだ持っている。だから既存の顧客の優先順位をあげなければならない立場だ。
逆にスタートアップは分散している小さなチームで小さなチームであることに不利なすべてのオッズがあっても、さらにあなたが調達したことをシミュレートすることは困難であっても、その上でやりぬく。それがスタートアップが非常に成功している理由の一部だと思うからだ。


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