「みんなの精通」読書感想文

私のTwitterには数名中高大からの友人のフォロワーもいるのだが、その人たちがこのnoteのポストを見たら「どうしちゃったんだ?」と思うタイトルだろう。比較的性的な事に潔癖なイメージを持たれていると思う。そういう時期が長かったから。

他のコンテンツから入って「この人は面白い人だ」とわかっていたナ月さんの本だから手にとったが、これがもし他の人の企画だったら興味を示さなかったことだろう。手にとった結果、やはり面白い人の企画だから面白かった。
内容については「買って読んでくれよ、面白いんだからさ」と言いたいところだ。よく読書感想文はあらすじを書くなと言うではないですか。感想を書きましょう。

 

初経よりミステリーだった精通

よくインターネットで「生理についての授業の時間に男子は外で遊んでた」みたいな文を見かけるが、そのような実態を知ったのは10年程前くらい、インターネットでだった。

私が通っていた小学校では男女一緒の教室で、保健室の先生が生理と精通の特別授業をしてくれていた。20年以上前の当時にしては実験的な試みだったらしい。後に知った。普段の授業より皆妙に真面目だった。最後に女子に各一個ナプキンをくれるという流れがあったのだが、男子でも欲しいという子が何人も居た。特に普段真面目な男子の方がそうだった。なんで?

さて「生理と精通の特別授業」と書いたが、実際は一時間の枠内で生理58分:精通2分のような配分だった。「男子にもなんかあるんだよ」程度の話だった。

今回その「男子にもなんかあるんだよ」の「なんか」である精通のエピソードをたくさん読んだが、あの授業では2分で終わった話がこんなにドラマであり事件であり人生の転換点であり多様·様々であることがわかり、先生に「なんで2分で済ました!?」と言いたい気持ちである。人生において大事なイベントじゃないか。詳細を教えてくれと言うより初経に比べて人生のイベントとしての大事さが伝わってこなかった。今回「みんなの精通」で大量の(本当に大量、でも今回掲載されたのはごく一部なんですって)エピソードを浴びるように読んでその部分が補完された気がする。この本が出たときのイベントでナ月さんが「それまでおもちゃだったものが機能を持つようになる転換点である」と解説してくれた。赤飯炊いてもいいんじゃないのか。初経の時の赤飯が恥ずかしくて嫌であったにも関わらずそんな事を思った。

 

 

 

 

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