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VRoid StudioでバーチャルSNS向けの調整を行う

※オンラインショップでは、オリジナル3Dモデル(VRM・MMD)の販売・無料配布とVRoid Studio用のテクスチャ素材の無料配布を行っています。

https://vsrx.booth.pm/


VRoid Studioで作成した3Dアバターは、そのままではバーチャルSNSである「cluster」「VRChat」などで使う事は出来ません。それぞれのサービスでは、サーバの負荷軽減の為に、アップロード出来る仕様が決められているからです。

特に制限がきつめのclusterは、3万ポリゴン以下・マテリアル数8以下・ボーン数128以下といった条件をクリアする必要があります。これらの条件をクリアしていると、大体どのようなバーチャルSNSでもカスタムアバターをアップロード出来ます。

BlenderやUnityなどを使って調整するという方法がありますが、最近のVRoid Studioには、ポリゴン・マテリアル・ボーンをそれぞれ削減出来る機能が備わっています。この機能を使う事で、バーチャルSNSで使えるアバターに仕上げる事が出来ます。

「撮影・エクスポート」→「エクスポート」→「ポリゴンの削減」に、「髪の断面形状を変更する」「透明メッシュを削減する」という項目があります。

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「髪の断面形状を変更する」というパラメータは、四角のポリゴンを三角のポリゴンに変更してポリゴン数を減らす物です。見た目はそれほど変わらず、しっかりとポリゴン数を減らせるので効果があります。

「透明メッシュを削減する」というパラメータは、衣装を作成した時にテクスチャ画像をカットした部分は透明メッシュと判断される仕組みです。これを削減する事で、実際に不用な部分のメッシュが削除されるので、3Dアバターの軽量化には有効です。

VRoid Studioを使って、3Dキャラを作成すると、髪の編集でアクセサリーを作る事があります。このように大量の髪を作っていくと、それだけポリゴン数が増えていきます。プロシージャルヘアを活用して、出来るだけ手描きガイドを使った髪の編集を行わないようにします。

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髪の揺れ具合を調整するには、「髪型編集」→「ゆれもの」で行えます。髪の一つひとつにボーンを設定すると、それだけボーン数が増えていきます。

前髪にまでボーンを入れると、激しく動いた時に、おでこが見えて不格好になる事があるので、前髪にはボーンを入れないようにすると、ボーン数を減らしながら動いた時の見た目も良くなります。

ロングヘアやポニーテールなどの揺れた方が雰囲気が出る場所には、逆にボーンを増やしても良いでしょう。多くても5本のボーンがあれば、十分です。

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「撮影・エクスポート」→「エクスポート」→「ポリゴンの削減」ではマテリアルを統合して数を減らせます。個数を選択出来るので、8個のマテリアルが出来るようにしておきます。テクスチャ品質も決められるので、利用するバーチャルSNSの仕様に合わせておくと良いです。8個のマテリアルにまとめられたら良いでしょう。

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マテリアル削減を行うと、Unityで編集する時に、NormalMapなどに使うマスク画像の大きさが狂ってくるので、適宜マスク画像を編集しておきます。

UnityやBlenderなどで編集作業をするのが面倒という場合、VRoid Studioで、その作業を容易な操作で行なえます。

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