ボイチェンの設定をどう決めるか
ボイチェンの設定って難しいですよねー
適当に数字上げてもケロケロした犯罪者ボイスになったり、低すぎると結局元の声と変わらないし…
個人的な見解としては理想を求めるならある程度人力でなんとかした方が良くて、そのためにはトレーニングも必要だ、と思ってはいます。
でも、そんなのめんどくさいじゃないですかー。
だから数字を合わせてちょっと声作ったら上手くいかないかなーって試行錯誤するときの私なりのコツみたいなものを書いていきます。
1.ピッチ(周波数)を合わせる
男性の話声ってだいたい130hzとかで、女性は190〜260hzくらいと言われてます。
どう言う声を目指すかによりますが、ここは一旦ちょっと高めのカワボを作るつもりで260hzで聞こえるように設定します。
まず、自分の声の高さを測ります。バ美声使ってる人なら左の方に周波数が出るのでそれで良いですね。
なければ音程測るアプリがたくさんあるので適当に測ります。
この数字をA、ボイチェンのピッチ倍率をBとしたときに
A×B=260 つまり260÷A=B
になるようなボイチェンのピッチ倍率Bを求めれば良いです。
自分の声の高さA=130hzなら
260÷130=2
なのでピッチを2倍(200%もしくはキーなら+12)にすれば良いことが分かります。
低音のお姉さんボイスにしたいんだけど!?みたいな人は200hzとかで計算してみると良いのではないでしょうか。
キーをパーセントに変換するときはだいたい+1ごとに1.06倍を繰り返していく感じです。
+6で141%,+12で200%を覚えていればその間の+9だったら170%くらいかなーとか+3で120%くらいかなーでだいたい合います。
2.ボイチェンした声を聞いてみる
ピッチの設定だけ合わせても多分まともな音は出ないので、フォルマントも合わせます。
基本的にピッチとフォルマントの上げ方は合わせた方が良いとされてるのでそれに習って、1.で決めたピッチと同じだけフォルマントもあげます。
その状態で声を録音してみます。
パターンA:ケロケロする、犯罪者インタビューみたいなキンキンする音になってる、ロボっぽい
この場合はフォルマントの数字が上がりすぎてます。
じゃあフォルマントの設定下げれば良いのかと言うと、下げて上手くいくことも無くはないですが、ピッチと設定がずれると不自然さが増すので上手くいかないことが多いです。
この場合は喋り声を若干高めにして1.の手順をやり直し、ピッチとフォルマントの上げ幅を小さくすると改善される可能性が高いです。
そもそもボイチェンの掛け方が強すぎるとボイチェンっぽさは上がるので、自然さを追求するならボイチェンの倍率を下げていく方向にシフトするのが良い気がします。
パターンB:ガビガビする、男っぽさが抜けない
この場合はフォルマントが低すぎることが原因であることが多いです。
なのでフォルマントの設定を上げたいところですが、ピッチとズレるとやはり良くないことが起こりがちなので、自分の出す元の声を少し低めにし、1.の手順からやり直してピッチとフォルマントの掛け方を強くしてみましょう。
ボイチェンっぽさは上がるかと思うのですが、元の声質から女声に近付く方向性にシフトするはずです。
ボイチェンっぽさを減らすためにはボイチェンの倍率を下げる方向性に動くのが良いので、この場合だと自分の出す地声のフォルマントをあげるのが一番良いです。でもそれはもはや女声トレーニングなので大変な作業になる気がします…
まあものは試しということでやってみると楽しいかもしれません
パターンC:全てがピッタリ
おめでとうございます。
理想の声に近づきましたね。
どうしても上手くいかないなーって時はそもそも最初に決めた目的のピッチ(今回なら260hz)をずらしてしまうというのもありです。
私の場合はフォルマント+2とか+3で満足いく声になるんですが、そうすると自分の出す元の声が280hzとかになっちゃうので、今は諦めてボイチェン後で300〜350hzとかになるような設定になってます。こうなるとより自然な声にするためには地声の高さを下げる方向での練習が必要になってきます。
難しいけど、こういうふうに数字で分かってると声を高くすれば良いのか、低くすれば良いのか、声の質の問題なのかが分かるので喋り声に気を使う方向性が決められて良いですね!という話でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?