Fanatec CSL Elite Wheel Base V1.1 JAPAN(日本仕様)実機レビュー

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・このレビューはメーカーや販売店からのスポンサードを
 一切受けてないエンドユーザーのレビューだよ。
・フォーミュラ、カップカー等実車経験のあるユーザーレビューだよ。
・ホメ過ぎでサクラレビューっぽいけど、マジな感想なんだ。信じて。

さて。
昨年だったかな?割と最近発売されたFanatecのCSL Elite Wheel Base V1.1 JAPAN、名前長いな!以下CSLまたはCSL Eliteで!今回のnoteはこれのレビューだ!(実は1年近く前に書いてたんだけど寝かせてしまっていた・・・)

使ってる人の感想が聞きたくて軽く検索してみたんだけど、出てくるのは海外のサイトばかりで日本語で解説している所が見当たらなかった。
なら自分で書いてみようってのが事の始まり。いつも通りだね!

要点だけ簡単に書くとこのCSL Elite、こんなハンコン(ベース)

1.コスパ最高(性能と価格のバランスレベルが高い)
2.実車経験者でも入り口としては十分納得の行くフィーリング
3.トルクがそれなりにあるので、ボルト止め必須と思うべき
4.ライトユーザーには厳しい所もある(PS4非対応、そしてクランプ止めは正直使えないと思って良い。やってみたけどトルクをかけるとステアリングを回す時にそのままの勢いで筐体が持ち上がって動いてしまう。)
5.上位モデルと違って筐体がプラスチックなので剛性感では劣る

総じてこの値段でこの性能なら安い!って思えるけど、もうちょっと良かったらな〜って思う所もある。
長くなるけど、出来る限りレビューしてみたから良かったら見ていってね。


CSL Elite Wheel Base V1.1 JAPANのスペック(参考)

FANATECのサイトに掲載されていたスペックの主要な部分を翻訳して掲載するので、検討している人は参考にしてみて欲しい。

・超強力ブラシレスサーボモーターを採用、最大6Nmのトルクを発生
→参考:G29 2.1Nm、T300RS 3.9Nm、T500 4Nm、CSW 8Nm
・最大トルク調整可能(公式配布されているソフトで調整可能)
・バイブレーションの作動量の調整可能(ゼブラを踏んだ時等の感覚)
・回転角90°〜1080°に対応(公式配布されているソフトで調整可能)
・超低遅延(レスポンスが良い/1000Hz USB)
・レブインジケーター(ライト)有り(※超眩しい)
・2つの外部シフターに対応(Hパターン、シーケンシャルを同時接続等)
・外部機器接続端子有り(ペダル、シフター2種類、ハンドブレーキ)
・ステアリング交換可能
・クイックリリースステアリング(ハブ)に対応
・低コギング(カクつきが少ない)
・大型ボールベアリング採用で低フリクション
・シングルベルト駆動
・XBOX ONE対応

シム用ハンコンのスタート地点はココにあった

最近の製品だとG29、T300+CSLペダルLC、少し前にはT500と色々使って来たけど、CSLを手にしてやっと実車感覚にたどり着いた気がした。

フォーミュラのシートに収まって、ステアリングを左右に何となく切ってみた時のあの感じに近い。ゴムのブッシュを多用している市販車の感覚とはちょっと違う。タイヤが”動いている”のがわかるんだ。(これで伝わるかな?)サイドウォールが撓んだり、表面のコンパウンドがヨレているあの感じ。

パッケージ(ペダルが何付いて来るかハンドル自体どんな物かとか)を無視して「 ハンドルコントローラーのベース 」単体で見ると、今回紹介している自分が導入したCSLが一番好コスパだと思う。

一つ前のモデルは通称”お風呂タイル”と呼ばれていて、割と特徴的な見た目をしてたけど…モデルチェンジを経て少しおとなしい外観へと変わったぞ。


納得のできない動きが無くなる

実車の練習の代替としてレースシムをやっているとG29やT300RS、T500では不満こそないものの、今それでカウンター当てきれなかったの???って車の動きに対して理不尽さと言うか、本当にそんな動きするかな?って事がたまにあった。
最初のうちは自分の操作に問題があったんだろうと思っていたけど、練習を重ねていくうちに、正直やっぱり何か違和感があるなと思っていたんだ。
それが今回紹介しているCSL Eliteに交換した事で綺麗に消え去った。

とはいえまだ完璧ではない

何だすごいじゃん最高じゃん俺も買おっと!って思った人は一旦ストップ。
あくまでスタート地点、レースシム用のエントリーモデルとしての本当の入り口があくまでここにあるだけなんだ。
正直気になるところもある・・・。

まず一つ目。
ステアリングセンター付近の剛性の不足。
これは正直集中して走っていれば気になりはしないんだけど、壊さない程度にステアリング(ハンドル)を手で上から下(手前から奥じゃないよ!)に押したりしてみるとわかるんだけど、筐体が樹脂(プラスチック?)なせいか?ステアリングシャフトに当たる部分がちょっと動いてしまうんだ。
(※当たり前だけど故障の原因になるから、実車の様なステアリングに手をかけての乗り降りはしない様にしようね!実車はその程度じゃ壊れないからできてしまうのであって、本物でも正直あまりやらない方が良いと思う)
素晴らしい解像度を実現しているのにここだけはちょっと勿体ないと思った。

次に二つ目。
強いて言えば見た目が金属の筐体じゃ無い分チープに見えなくも無い。

三つ目。
放熱性がどこまで確保されているのか不安な所もある。
とはいえF3でステアリングトルクを強め(子供だと怪我するレベル)に設定して30分レースで使っても熱ダレを感じる事は無かったから、耐久レースで6時間3人で使い続けるとかしない限りはまず問題にはならないと思う。

重箱の隅を突く様な事を言えば、上で書いた通りのところは気になるけど、正直それのせいで走行中に気になる様な事は無かったので安心して欲しい。(最大トルクに近づけば近づくほど剛性感の不足は気にならなくなる)
唯一言えるとすれば、長期的に使った時に破損につながらないかが心配かな?
そう言うところまで含めて考えるのであれば、そして最大回転角が少し減った900°になって値段が倍近くなるのを許容できるのであればClubSport Wheel Base V2.5や更にその上位モデルを選ぶ事をおすすめするよ。

基本的にはきちんと剛性を確保できたフレームを用意できるのであれば、まず購入して損する事は無いと思う!そんな製品だった。


以上!Fanatec CSL Elite Wheel Base V1.1 JAPAN(日本仕様)実機レビューはここまで。