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Insta360 Studio: Flowstate問題は未解決 (EVO, VR180)

1ヵ月ほど前に書いた、以下の記事の続きです:

●以前のバージョンでも同じ症状

結局、公式さんと連絡とって(1週間くらい放置されたりしたけど…)、2020年1月末更新のバージョンを再インストールし、試した。
おそらく現在のバージョンから2世代くらい前のものだ。

でも、やっぱりダメだった…orz

今年の春~夏にかけては、ウズベキスタン・シリーズも含めてVR180素材をかなり編集してきた。そこでは症状が出ていなかった(はずな)のに、なぜ急にこんな症状が出ているのだろうか。

それとも、ただ単に気が付かなかったか、構図的に症状が出にくい素材だったのか?

●大地震直後のような大地の傾き!

改めて、最新の素材で症状を振り返ってみたい。
今回、かなりしっかり観察したところ、

★「動画素材の最初9秒間、終わり9秒間」に画面の傾きが出る。

動画の冒頭では右に傾き、終わりのところでは左に傾くようだ。

いくつか試したが、程度の差こそあれ、すべてのVR180素材で症状を確認。
以下は、今回扱った3つの素材ファイルで、最もひどかった事例であります。

オリジナル

↑ これがオリジナル。

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↑ Flowstateを選択
(「垂直方向ロック」がONになる)

垂直方向ロックをOFF

↑ 垂直方向ロックをOFFにしても、これだけの傾きが残る。

◇◇◇

もうね、第2次東日本大震災でも来たのかと。
それだけ、残り9秒でグワワ~っと地面が横に倒れてくる!

もう疲れたよパトラッシュ。

●北斗VR拳 最終奥義「有情手作業」

なので、しょうがないのでこのままエクスポートし、Premiere Pro上にて「VR回転(球)」を用いて手作業にて修正!!! とほほ。

今回は3素材だけだったので、この部分の作業は約30~40分くらいだったろうか。

一例を挙げると、クリップ最初のところでチルト(X軸)をマイナス2.0度、ロール(Z軸)を5.6度にしてある。この数値も微妙に調整が必要(パンのY軸は無関係なので安心してほしい)。

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この遷移設定については、直線的な変化でよさそう。逆に、ここでカーブを使って弄る必要があったら、もうFlowstateやらない。
つか、VR180の撮影・編集作業そのものから離れちゃうくらいの、心理的インパクトがあるよw

まぁ、慣れれば効率は上がりそうだが、組み込む予定のすべてのVR180素材クリップの前9秒、後ろ9秒のところで、これからはこうしたチマチマ作業をしなければならないのかと思うと、限りなく鬱であります。

◇◇◇

で、久しぶりにパブリッシュしたVR180動画が以下。
Flowstateはやっぱり使った方が「気持ち悪くなる細かなブレ」が消える印象がある。この点を、動画解析するなどして確定してはいないのだが、OculusGoで目視比較したところ、やっぱりFlowstate自体は効いているようだったので。


今回導入したスタビライザに加え、Flowstateでブレはかなり解消。おそらく電車の中からの撮影でも、使うと使わないでは雲泥の差が出てくるだろう。

それだけに、上記した手作業のことが重くのしかかるのだ。
「買ぁったこぉろはぁ~、こぉんなぁ日がぁあ~♪」

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