見出し画像

動物愛護の矛盾

害獣の駆除においてもっとも障壁となるのが「動物愛護の精神」でないかと思う。現代の徳川綱吉みたいなマインドの人の抗議を恐れて、行政が積極的な対処ができない現状には憤りを感じる。原則として動物と人間は相容れないものであり、人里に現れて害をなすケモノは殺処分するしかない。生け捕りすること自体に大変なコストが掛かるし、頑張って捕まえてもまた山に逃すだけならなんにもならない。動物の移動力をなめてはならない。特に熊なんて、人に危害が及ぶ前に早め早めに先手を打って駆除するべきなのだ。

しかし射殺してしまうと、一部の方々からの猛抗議が来る。

そんなに動物がかわいそうなら、現状でサバンナの野生の草食動物が、肉食動物に極めて非道かつ残虐に捕食されまくる現状はどう非難するのだろう。野生の世界での出来事だからOK?それとも動物が動物を殺すのはいいけど、人間がしたらダメ? 謎の基準だ。

そんなに動物がかわいそうなら、今日からでも菜食主義者にでもなって、動物性タンパク質の不足にで青白く不健康な体にでもなるくらいの根性見せればいいのに、それもせずなぜ動物愛護を叫んだその日の夕食に肉を食べるのか。

動物がかわいそうという精神からの発言行為のすべては、矛盾だらけなんだよ。人は人、動物は動物。動物と人間とは違う。一緒にしてはならない。

ついでにいうと、最近増えてきたテレビの動物番組が、この手の「徳川綱吉」みたいな人を増やしてしまう一助になってしまうのではないかとも危惧している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?