宮台真司 『保守』について(Twitter)
河野太郎のリベラル語りも只のポジション取りだった事が分かる。それが自民党内で有効に機能せず、政権ケツナメ舐めでポジション取りできると見るや、一夜にして原発推進・対米従属に転向。三島由紀夫がいう通り「日本人は一夜にして天皇主義者から民主主義者に」。理由は所属集団でのポジション取り。
これを三島由紀夫は自決の四ヶ月前に「日本はからっぽ」と表現。言葉だけ尤もらしいクズと、言葉を真に受けるクズの巣窟。ポジション取り出来ると見るや一夜にしてフェミやエコやSDGsに。状況が変わっても一貫できるか。野党もクズの巣窟だ。だから三島はクズすぎる日本人は天皇抜きでは無理だと見た。
僕が20数年前から天皇主義者を称する理由。体制に拘わらず国には参照できる不動点が必要だ。憲法学者レッシグは合衆国憲法では建国の父達の意志(彼らが生きていたら何を言うか)が不動点だとした。同じく天皇陛下ならどう思うかが不動点になる。無論これは制度でなく事実性。天皇の思い、国民の思い…。
従って共同身体性・共通感覚が与える共通前提に支えられる。世継ぎをせぬと後継候補が宣言すれば天皇制は終る。天皇が安倍みたいでも日本は終る。民主政の制度がしっかりしてれば…と思う輩はクズ。制度自体はどこでもその程度のもの。日本だけでない。米国を見よ。だから安倍支持・トランプ支持なのだ。
不動点(比喩)は一般意思に似る。一般意思は個別意思の集計ではない(ルソー)。pitiéによって「自分としての自分」を越える構えが必要だ。自分らが憲法だと思うものが憲法ではなく(レッシグ)、国体だと思うものが国体ではない(北一輝)。それらは特異点の参照で現れる。参照は悲劇の共有(ニーチェ)を要す。
悲劇の共有が共同身体性と共通感覚common senseを与える。逆に制度(システム)への只乗りが共通感覚の忘却を生む。現にいつも民主政は戦争と共にあった。だから戦争の代替物を模索する共通感覚醸成・継続の実践が必要になる。平和惚けによるクズ(言葉の自動機械・法の奴隷・損得マシン)化が今日の元凶だ。
ダースレイダーX宮台 保守とは何か、で述べた事。https://t.co/qMr7X87xCu
共通感覚が崩れると言葉だけの伝統主義が跋扈。保守主義は違う。共通感覚の保全を志す。何が共通感覚の要石か人間には不明確。だから社会イジリに慎重。だが共通感覚を破壊するクズが支配層にいれば暴力的にでも排除(三島)。
これがダースレイダーX宮台で「保守は非常時に右に転じる」と述べた事。論理を確認。右の本質は主意主義。主意主義が護持する端的な意思(による情動の連鎖)。これは先の意味で未規定な共通感覚に依る。故に右は平時には共通感覚を護持する保守。だが共通感覚を護持すべく非常時には右(端的な行動者)に。
共通感覚を護持する為の蜂起が、革命と区別される維新(北一輝)。共通感覚が、蜂起に必要な情動連鎖を支える(鈴木邦男)。共通感覚が盤石な間は右は保守として存在する。右が右である為の情動連鎖(感染)を支える基盤=共通感覚が蔑ろにされる時、見掛けが転態(鈴木)。アフリカの殿様バッタが比喩になろう。
以上が教養ある者が弁える保守であり右だ。現政権とそのケツを舐める現自民党のどこが保守か。制度がよくなりゃ幸せになれるとホザく左翼よろしく、中国がなくなりゃ幸せになれるとホザくウヨ豚のどこが右か。空っぽな日本(三島)は右だ左だと頓馬な馬鹿騒ぎ。その意味で「右か左かよりまともかクズか」