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鉄魚の部屋-第1話 羽衣魚

「羽衣魚(はごろもうお)」って、ほとんどの方にはなじみの無い「魚」だと思う。羽衣魚というのも通称で、実際の名前は「鉄魚(てつぎょ)」。鉄魚って言ってもなじみが無いだろうね。ウィキペディアによると、鉄魚とは

「コイ科の1種であり、体調は15cm程度で、鉄錆色をしたその体色から鉄魚と呼ばれる。宮城県加美郡魚取沼で1922年に発見された鰭の長いフナ。1933年、魚取沼一帯は鉄魚生息地として国の天然記念物に指定された。」

宮城県加美郡は仙台市から北西に約50kmの位置にある、人口は少ないが広大な面積を持つ町であり、私が小学生から高校卒業まで暮らした町である。そんな町の山奥にある魚取沼の鉄魚について、この町に住んでいた当時には聞くことはあっても見た事は無かったし、天然記念物が生息するため管理が厳しい魚取沼にも行った事が無かった。

本物の鉄魚を見る前に、ある意味で鉄魚を身近に接する機会になったのは、大好きだった漫画「釣りキチ三平」で、「幽沼の羽衣鮒」として魚取沼と鉄魚を取り上げた(とされる)時。漫画の中では天女伝説的な夢しい内容で、一度は魚取沼に行ってみたいと思ったものだ。
リンクが切れて無ければ、下記URLから釣りキチ三平「幽沼の羽衣鮒」の動画を観ることができる。

https://www.dailymotion.com/video/xw6kus

大人になってから地元に帰った際、地元の温泉に設置されていた水槽の中に鉄魚の泳ぐ姿を発見。魚取沼の鉄魚が天然記念物に指定される以前から鉄魚を飼育していた人達がいて、私の中学時代の恩師が伊達家家臣の子孫で、立派なお屋敷に住んでいたんだけど、鉄魚を飼育して繁殖していた一人。ウィキペディアにもあるように「鮒」の一種なので繁殖は楽らしく、今では多くの方々が飼育しているし、故郷の物産館でも販売している。

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この写真はそんな加美町の友人が育てている鉄魚だが、地元のお祭りでナント「鉄魚釣り」で釣ったものだって。びっくり。

俺の実兄もこの鉄魚を育てていて、その兄から電話がかかってきて「鉄魚の卵を送るから育てて!」だと。なに~!と思いつつ、興味津々な俺としては育てる気満々。うまく育てられるか?個人的に未知の魚なのでどうなるかは分らないけれど、せっかくなので、そんな鉄魚→羽衣魚の育成日記をnoteに書いて行きたいと思う。だめだったら無かったことにするかも(笑)

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