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Pay money To my Pain“SUNRISE TO SUNSET”鑑賞記録②人と人の繋がりの美しい在り方とそれを具現化したバンド物語~未視聴の方へお伝えしたいこと~
2023年11月17日にPay money To my Painの活動を映画化した“SUNRISE TO SUNSET”が公開されて以降、30年生きた人生の中でも最大限に感情が揺さぶられる日々を過ごしていて、その感覚を言語化しアーカイブしておきたいと描き始めた鑑賞記録。初回となる前回は、公開初日に見に行った際の公開直前までを綴った。 まだ映画本編のことは一言も触れてない。そんな前置き段階にも関わらず9000字近い文字量になるぐらいには、この作品を観ることによって湧き起こる感
Pay money To my Pain“SUNRISE TO SUNSET”鑑賞記録①世界一リスナーの人生に寄り添ったバンド~初鑑賞直前までの過程~
1.前置きと記述の順序自分の人生に大きく影響を与えてくれた、最も敬愛するバンド・Pay money To my Pain(以下、PTPと略称)の活動を収めた映像作品“SUNRISE TO SUNSET”が、2023年11月17日・新宿バルト9をはじめとする全国主要都市で映画館で放映という形で始まった。 これを綴っている11月28日現在は公開から10日以上が経過している。この10日間、明らかに従来とは異質な感覚を伴って毎日を過ごしている。こんな感覚は人生でそう何度も味わえるも
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“いつかはきっと あの向こうへと 精一杯息をして” -2022.7.23. GRAPEVINE at 福岡DRUM LOGOS-
GRAPEVINEが今年7月より行っているツアー“IN A LIFETIME presents another sky”。メジャーデビュー25周年、そしてアルバムリリースから20周年を踏まえて5枚目のアルバム“another sky”をフィーチャーし、アルバム全体を再現するライブを展開している。 自分は7月23日の福岡DRUM LOGOS公演に参加したが、その内容の素晴らしさに交えて当日の自分の気持ちを記し残しておきたい。GRAPEVINEの音楽は、いつだって諦めが前提で聴
“誰のために生きる?誰のために生きるのだろう?” -2022.6.23. DIR EN GREY at Zepp Fukuoka-
今年6月15日、DIR EN GREYが3年9ヶ月ぶりのニューアルバム“PHALARIS”をリリースし、その前後を跨いで全国ツアー“TOUR 22 PHALARIS -Vol.1-”を開催した。 自分は6/23のZepp Fukuoka公演に参加したが、14年に及ぶDIR EN GREYのファン人生において最高を更新する内容のライブであったことを記したい。 あの場に居合わせた他のオーディエンスたちやメンバー自身があの日の内容をどう受け止めているかはわからないが、少なくとも
If you fall, I will catch you, I'll be waiting time after time.
別れが苦手だ。いや、別れが苦手じゃない人なんていないと思う。けれど敢えてそう書くぐらい、殊更自分は別れというものに人一倍傷つきやすい人間なのではないかと自覚している。逆を言えば、それほど一人一人との人間関係に執着や縁、そして情を強く抱いてしまうからだと思う。 ある程度ドライに生きることを覚え、昔に比べると器用になったはずだけど、やっぱり真摯に人に向き合うということへの夢、そしてその苦しさを意識させられる瞬間は突然降って来る。今自分はそこで悩みながら、過去に色々そうした面で経