「22/7 Anniversary Live 2020」ナナニジのライブに参加した話

これで僕のIPアドレスも丸見えだぜ(挨拶)


ーはい。ナナニジのAnniversary Live、いわゆるアニラの昼の部に参加してきました。

“22/7”というグループが結成されたのは2016年の12月24日。そして、今回のAnniversaryは2017年9月20日に1stシングル「僕は存在していなかった」を発売しメジャーデビューをして3年が経った記念すべき日でした。

1stライブツアーが今年の2/27より開催予定であり、そのライブ見て思いのたけを書き殴ろうかと思っていた矢先。

このご時世で1stライブツアーが延期、中止が決定した。だけどオタク以上に悲観していたのはきっと彼女たちだったと思う。アニメを終え、ようやくこれからというときのライブ中止。筆舌に尽くしがたい気持ちだったと察する。

結局、アニメイベントも有耶無耶になってしまった8月の生放送で発表された、今回のアニラ。正直やれるのか?とも思っていましたが、なんとか開催にこぎつけた。

ライブとかまだ早いというオタクもいるかもしれないし、その意見もごもっともである。それでも、お客を入れてのライブを開催してくれた運営にはもう感謝の謝辞しかない。

しかも今回のライブは半年以上ぶりの客入れライブというだけでなく、倉岡水巴の復帰、お客を前にしての11人での初パフォーマンスと、自分の中でもハードルが爆上がりのライブだった。

結論から言えばそんなハードルが遥か下方に見えるくらいのとんでもない化物ライブだった。

今回のライブ、メンバーの魅力について語ると語彙力を忘失してしまうので楽曲とかライブについて語っていきたいなと思う。

お昼の部の開演

14時半、開演。

1曲目「君はMoon」。これはもういい意味で裏切られた。

君ムンに関してはこれまでのライブでもほとんど歌われてこなかった楽曲だし、前述の通り倉岡っちの復帰がサプライズじゃなく最初から告知されていた以上、新規の楽曲とか派手な11人曲でライブが開演すると思って期待していなかったからだ。

「おいおいおいおいおいおい初手から君はMoonかよ!!!!!!!!最高じゃねーかよぉ!!!!!!!」という歓喜の感情と、みんなが登場したことで「あぁ…11人いる…いるんだ…みんながいる…歌ってる…踊ってる…俺が見たかった“22/7のライブ”はこれなんだ……」という感傷的な気持ちがいきなり殴り合いの喧嘩をはじめて、もう情緒不安定。精神崩壊。

ましてや今回のライブは感染予防の観点から声を出すことを極力封じられてしまっているから感情を声として吐き出すことすらできずにもがき苦しんでしまった。感情に殺されるところだった。

なによりもこの曲がナナニジの中で個人的に一番好きな曲だったので、それをみんなが楽しそうにライブしている姿を見れたことが嬉しかった。

2曲目「叫ぶしかない青春」。この曲もめちゃくちゃ好きなんだ…決して嫌いな曲があるわけではないが、これはなんというか「ナナニジを体現した楽曲」なんだと勝手に考察している。

グループ結成時の裏設定を描いたアニメだと、ナナニジというグループは大人たちに言われるがまま集められたバラバラの方向を向いていたユニットとして描かれていた。

そして主人公のセンター・滝川みうは、パーソナルな存在である家族以外の「大人たち」を信頼していない少女。そんな大人とナナニジの構図を歌った楽曲はナナニジには多々存在している。というかアニメの監督はナナニジの楽曲の歌詞のイメージからアニメを作ったとか言ってるし。

未来を奪っていった大人たちと戦う楽曲であるこの「叫ぶしかない青春」はすごく「らしさ」を感じる楽曲なわけで、それがたまらなくエモい。

そこからの「ムズイ」「理解者」。これも良かった。

なによりも「ムズイ」に関しては、倉岡、河瀬の8人体制では初めてパフォーマンスする楽曲。発表されてから早半年以上、ようやくようやく堪能することができたわけだが、これ以上のエモが存在するのだろうか?いやない(反語)。

「ムズイ」もまさに「叫ぶしかない青春」と同じく、大人たちと戦う楽曲の一つ。こうしたナナニジというコンテンツの芯の部分である(と勝手に思っている)大人とナナニジの構図を歌った楽曲は何曲かあるが、「ムズイ」は特に歌詞が考えさせられる曲。

曲としてもいいんだけど、なによりも癖のある振りが本当にいいと思える、まさにライブ映えする楽曲だと感じた。

そして、「大人たちと戦う楽曲」の最たる楽曲であり、まさにナナニジの代表曲といっても過言ではない「地下鉄抵抗主義」をパフォーマンス。

あれだけ激しい曲を歌うメンバーたちの底なしの体力にも驚かされるけど、あの振りの中で表情までビシっと決めてくるんですよ彼女たち…。ダンスだけじゃなく感情まで込めて歌っているんですよね。本当にすごい。

ダンサブルで激しい楽曲を披露してからの次は「願いの眼差し」と「循環バス」という昂ぶった精神を抑え込む精神安定剤のごとき安寧な楽曲。どちらも「計算中」のEDなのでこれを聞くとあの撮影風景のパートが浮かんできてしまう。

ほいで、ここからは先日発表されたナナニジ11人を3つのユニットに分けたユニット曲を初披露。

トップバッターとなったのが、ハッピーチームこと「晴れた日のベンチ」による「半チャーハン」。

「半チャーハン」というワードがツイッターのトレンドに居座り続けるくらいのインパクトを残していきましたね。

80年代のアイドルソングのような、N○Kのお母さんといっしょで流れていそうな、とにかく耳にこびり付くと離れない「半チャーハン」への愛を歌ったストレートな楽曲であり、覚えやすい歌詞に、マネしやすい振付、まさにハッピーになれる楽曲だった。

元気いっぱいに振付をミスるいつものみずはん。きっとダンスの先生にガチ目に怒られてることだろう。

続いてがセクシーチームこと「蛍光灯再生計画」の「タトゥー・ラブ」。タイトルが発表された時に“攻めた”タイトルだなあと思ったけど、タイトル通りのアダルティで妖艶さを醸し出していた曲。

こんな大人な楽曲を歌えるちはるんは俺たちの穴でそろそろ下ネタを解禁してもいいんじゃないかなと思う。

4人全員のセリフが入る部分が特によかった。そしてちはるん、かなえる、れいにゃんの3人にちょっと振り回されてしまう河瀬詩ちゃんというのがこのユニットの一番の魅力だなあと微笑ましかった。

ラストを飾ったのがゆるふわこと「気の抜けたサイダー」による「ソフトクリーム落としちゃった」。

これははっきり言って涼花萌による涼花萌のための涼花萌の楽曲という感じだった。幸せオーラ全開のはんなり脳内麻薬。曲がどうとかじゃなくて「カワイイ」以外の感情と思考が欠如してしまう非常に危険な合法ドラッグだ。

でも、これを照れながら歌っているなごみんが一番かわいいという定説もある。

本人もこう語っているけど、本当にユニット曲はそれぞれのカラーが色濃く出ていて、振付、歌詞、楽曲の雰囲気、メンバーと三者三様の楽曲に仕上がっていて面白かった。ナナニジはこういうのもイケるんやな~と可能性が広がった気がした。


MCをはさみ後半戦。

一発目は新曲の共通カップリングである「ポニーテールは振り向かせない」片思いを歌ったサマーソングなんだけど、フルを聞くのが今回が初だったこともや初披露だったこともあり、ついつい歌詞の考察だったり振付に目がいってしまった。

珍しく(?)男目線の楽曲なんですよねこの曲。好きな女の子の後ろ姿であるポニーテールを眺めて、いつか振り向かせるまで好きでいさせてという歌詞がたまらなく好き。CDで聴いたらどんどん魅力を感じていくなと思った。

「未来があるから」。イントロが流れた瞬間に立ち上がりそうになった。

この曲をコールなしで座って聴かされるとかきっと新手の拷問なのだろう、本当にひどいことをする。


6thシングル「風は吹いてるか?」。

前々からはナナニジの楽曲は“欅の波動”を感じる曲は多かったけどこの曲は特に欅イズムを感じる強めのストレートなメッセージソングだと思う。

時代や世間の目に流されたくない、流されちゃダメなんだとわかっていながらもなにもできないジレンマに苦しんでいる曲。

コールもところどころ入りそうだし、フリコピもしやすそうだなと見てて感じたから今後のライブの楽しみが増えたような気がした。


アンコール一発目は初の11人表題曲となった「なにもしてあげられない」。

これはもうナナニジフェスでの初披露の時とか、生放送でのみんなの涙を思い出してしまって感傷的になってしまってよろしくない。あの3人が歌うパートは何度も見ても素晴らしい。


ラストは最早、ナナニジライブの定番曲となった「韋駄天娘」。

これもコールをガンガン入れて盛り上がる曲なので、着席、コール禁止は拷問を通り越して生き地獄を味わった。いつものライブができる日常は戻ってくるのだろうか…。


アニラを総評するとセトリが強かったな…という印象。

初めてナナニジのライブに来るという新規がきっと多かったと思う今回のアニラ。あまりトークやMCが入れられずライブ中心になってしまったのは仕方ないが残念だったけど、ライブは新曲を織り交ぜつつ夜公演も含めてナナニジの主要な楽曲をほとんど披露できたんじゃないかと思う構成で、既存のオタクも新規オタクも意識したいいセトリだったと思う。

次の客入りライブはいつになるのだろうか…バースデーライブまでお預けな予感がする…。


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