「宗教二世」との思い出

 猛暑だったのが急に寒くなったけど元気ですか?
今回の記事は北/朝鮮には関係のない話なので帰るなら今のうちですよ。ついでに長い上につまらない。

 さて、安倍晋三元総理の銃撃事件から「統一教会」問題が一気に話題になりまして「選挙中の物価高、ガソリン高騰の話はどこ行った」って感じですね。
 山上容疑者のご家族が献金問題で家庭崩壊していたことで「*宗教二世」と呼ばれるひとたちの苦しみがクローズアップされていますね。(*親が宗教信者のこども)
 私も学生時代に偶然にも宗教二世の同窓生がいました。(明かしてないだけで他にも二世がいたかもしれませんが)
彼は創価学会員の子に生まれ、親は熱心な信者(創価学会の場合は学会員と呼ばれるようですが、わかりやすく「信者」とします)だそうで、ある程度の子育てが終了すると親(彼から見ると祖父、祖母)に預けて座談会や選挙の手伝いに出かけていたようです。家ではお題目を唱えているあいだは話しかけても相手にされない。マンガやアニメなども見て良い、ダメなものも決められたびたびケンカになったようです。
 そこで「なぜ口出しするのか」と訪ねたところ「学会の教義に反するから」だと告げられたそうです。それからも教義を基準に口出しをされたので親子仲が険悪となり、とある日の口喧嘩で母から「名前は大作先生につけてもらったのになんだ恥ずかしい!」と言われたのが決定打となり親子断絶。反創価学会(好意的ではない)になったとか。
 親子関係はいちおう高校卒業までは生活費の面倒は見るけど、そこからは勝手に生きろってことでした。
 卒業後に彼とは音信不通となり「アイツいまごろ何してるかなぁ」って心配しています。

 創価学会さんは世帯ごとが信者としてカウントされていらっしゃるようで、彼も「信者の数」には入っています。(数え方を変えていない限りは)
 そういうことで、宗教の信者であっても「親が信者なだけ」「本人は信じていない」「親(近親・血縁者)が死ねば信仰を辞める」というスタンスのひともいます。彼も愚痴や悩みを打ち明けるときも「(親に)早く死んでほしい」とこぼしていました。
 他にも「こどものころに信じていたので、信仰心を棄てたいまでも、教義が染み込んだ過去の自分と板挟みになる」など心の問題・悩みを抱えながら苦しみ抜いている姿もみました。
 なので「ここで統一教会を倒した勢いで創価学会、公明党もついでに倒してやるぜー!」と勢いづいているひとたちをみると「二世問題(三世など親が信者で苦しむ)」というデリケートな問題にも気を配りつつやってほしいな。
 動機が「安倍晋三憎し」でもいいですよ。「アンチ宗教」でもいいですよ。ただ、憲法上の人権問題、思想信条、宗教の自由にも配慮しつつカルトの問題に取り組んでいただきたいなぁと思います。

 ついでに何かと話題の「政教分離の原則」ですが「政教分離」とは
1.宗教が政治に口を挟んではならない
2.政治が特定の宗教を優遇、または弾圧してはならない(宗教が政党を作って政治活動をするのは良い)
の2つがあります。1は中国、北/朝鮮など東側陣営に多く、2は日本、アメリカ、ドイツなど自由主義陣営に多い解釈だそうです。

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。

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