見出し画像

届けるね 愛を

2022年3月3日、21:00から開始されたTravis Japanのインスタライブ。冒頭で告げられたLAへの7名全員での留学。3月下旬から渡米し、7名で一軒家に住み、ダンスレッスンやボイトレ、語学の勉強をする。帰国時期は未定。既に1つダンスコンテストに出場することが決まっており、他にも出場できるコンテストに出場していく。日本での芸能活動を休止しての留学になるが、SNS関係やYouTubeの更新は変わらず行う、というもの。

あまりにも驚いて、彼らの言葉が耳をどんどんすり抜けていく状態のまま、インスタライブは終わった。ぼんやりとする頭で局動画を再生しても、報告される内容は同じもので、ああ、本当の本当に……と思いながらも、上手く消化することはできなかった。Travis Japanが、しめちゃんが日本からいなくなってしまう。行かないでと言って止められるわけでもない。どうしたらいいんだろうか。頭がまとまらない。淋しい。淋しい。淋しい。友人たちと話したり、自分の思いをツイートに落とし込んだりしながら、数日間かけてようやく今の状態にまで辿り着いた。

これは、ひとりの大人としての私の話。私は、新卒で入った企業を辞めた後に地元で転職し、その後、それこそ武者修行的に東京に出向することとなった。東京の職場は忙しくて仕事も難しく責任も大きく、でも刺激的でやり甲斐もあった。数年後、東京に残るか、地元に戻るか決めるとき、本当は東京に残りたかったけれど、当時体調が優れなかったこと、実家の家族のこと、自分の力量に対する自信の無さ、結局、私は、ほぼほぼ妥協するような形で「地元に戻る」という選択をし、現在進行形で後悔の渦の中にいる。

だから、大きな一歩を踏み出そうとしている彼らが、彼ら自身で道を切り拓こうとしている、大きな人生の決断をしたことが、あまりにも眩しかった。純粋にかっこいい、とも思った。けれど、彼らの笑顔が、晴れやかな声が、どうしても苦しかった。いつ帰ってくるのか、そもそも帰ってくるのか、帰ってきた後はどうするのか、どうなるのか、デビューはできるのか、皆レギュラーやお仕事もあるのに、それを手放して本当の本当に行ってしまうのか。悪い想像だってしようと思えばいくらでもできる。彼らはもう既に腹を括って発表しているけれど、私たちはまだそれを知って間もないから、気持ちに乖離があるのは仕方ない。頑張ってきてほしい気持ちがあるのは、本当。その決断を心から尊敬していることも、眩しく感じていることも、本当。でも、淋しい気持ちや不安な気持ちだって本当。全部本当の、私の気持ち。

こういうことがあるたびに、ファンの感情とタレントの決断や行動は、本当は全く別次元にある話なんだ、ということを実感する。タレント側の決断や行動によって、こちらの感情が動いているだけで。いくら彼らのことが好きでも、彼らと私は別個体の人間で。だから、自己投影をし過ぎたり、同一視しないように。淋しさや苦しさと戦いながらも、強く心に誓っていた。

そんな中、毎日更新されるしめまるには、たくさんのしめちゃんの思いが真っ直ぐに綴られていた。私たちの不安な気持ちが凄くわかる、自分たちはその気持ちを無視したりなんかしない、という彼の言葉。自らの心をこちらに傾けて、真摯に言葉を選んでいるだろうことが、文面からびしびしと伝わってくる。しめちゃんの文章を読む度に、確実に救われている自分がいた。しめまるに限らず、発表のときのインスタライブでも、その後に更新された動画でも、まっすぐにこちらに向き合い心を砕き、思いを伝えてくれていたしめちゃん。不安でも淋しくても、それを赦してくれた、受け止めてくれたしめちゃん。その思いを受け取ってまっすぐに向き合い、私も同等かそれ以上の思いを彼に返したい、という思いがどんどん強くなっていった。

そして、彼らの渡米後、お手紙がどのタイミングで届くか分からないなら、公開するための文章を綴ることを諦めたくない、と思った。Twitterはあくまで独り言のスタンスだし、noteもあくまで自分の思いをまとめる場所ではあるけれど、しめちゃんが過去「ゆるしめ」のタグでファンの反応を見るのが楽しみだと言っていたことを考えると、せめてしめまるの感想ツイートだけでも、付けられるときはタグを付けて出そう、と思った。基本的にネガティブな様子を見せることが殆どないしめちゃんだから、凹んだときに痛み止めやお薬のような言葉を手渡す、ということは難しいかもしれないけれど、タグを辿ったときに、「しめちゃん」で検索したときに、嬉しくなったり、自己肯定感が上がったり、そんな言葉を並べていたい、とも。タグを付けるのは、新たな試み。それ以外のことについては、今までだってずっとずっとそうしてきたけれど、これからも続けていこうと思った。痛み止めやお薬だけじゃなく、ビタミン剤や、甘いお菓子にもなれるような言葉を。

たくさんたくさんまっすぐに全力で思いを伝えてくれた3日間、今日の更新では思いっきり甘えてくれて、もう、嬉しくて嬉しくて仕方なかった。今度は私たちが返す番だ!って、思いっきりヨシヨシナデナデした。いつもしめちゃんはふんわりとした愛で私たちのことを包んでくれていたけれど、3月3日以降は「包み込む」というよりも、全力でぎゅうぎゅうと抱きしめてくれているような感覚がしていた。ふとしたときに淋しさが過らないわけでもないけれど、それをかき消すぐらい、毎日毎日「しめ担で幸せだなあ」という思いが心の中に溢れていく。彼らの渡米についても、徐々に心の中にすとん、と落ちていく感覚がしていた。だから、今は淋しいながらも前を向くことができている。どうにかこうにか、ではあるけれど。

彼らが旅立ってしまった後、きっとふとした瞬間にとてつもない淋しさに襲われることはあるだろう。直接会える機会も暫く無いだろうから、余計に。でも、彼らが毎日届けてくれる思いを受け取るごとに、Travis Japanの前途を信じよう、と思った。実際、自分の人生を思い返しても、転職や出向で得るものも多かったし、身を置く環境を大きく変えたことや、そもそも新たな環境に踏み出すエネルギーも糧になったから、きっと彼らはもっともっと大きな財産を手に入れるんだろうな、と思えたこともある。どんな経験も無駄にはならないし、どのような環境でも、自身の歩んだ道を「正解」にしていくであろうことも。

3月6日、きょもちゃんとインスタライブやジャニウェブでコラボしたい、という話をしていたらわくわくしてきた!と綴られたしめまるを読んだとき、はっと目の前が開けた心地がした。楽しいことをを見つけて前に進んでいくしめちゃんの姿勢が素敵だと思ったし、そのわくわくと同じ方向に進みたいな、と思った。いいこと探しの大天才。きっと楽しんだ者勝ちだね。

まずは27日のWorld of Danceだね。頑張ってきてね。ぶちかましてきてね。World of DanceのYouTubeチャンネルにダンス動画が上がる日が来るのかな、コンテスト仕様のパフォーマンスはどんな風に作っているんだろう、生配信はあるのかな。うみちゃんのお誕生日インスタライブ、ぜひぜひやってほしいな、出来ればメンバー全員分やってほしいな、なんて希望もある。彼らは彼らの人生を全力で頑張っているから、私も楽しいことを拾い集めながら、私も私の人生を頑張ろうと思う。きちんと生きる。彼らに次に会えるときに、きちんと胸を張っていられるように。そして、これからも精一杯、彼らに愛を届けていきたい。今は、そんな心持ちでいる。