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ふたり織り成す日々を

年の瀬なので本当だったら2021年下半期まとめを、と思いつつ、ちょっと時間が足りないので、今回は番外編のようなのえしめのお話。まとめも別途書けたらいいな、とは思うものの、時間と分量を勘案すると、年内に仕上げることが厳しくて。でも、それだけたくさんのエピソードがあったということが、嬉しくもあり、感慨深くもある。

私がコンビとしてののえしめを好きになり、定点観測を始めて、ようやく3年ほどの期間が経過しようとしている。まだまだ歴は浅いものの、2021年、肌感覚として、コンビとしてののえしめが、ファンに、世に、確実に見つかっている感覚があった。コンビとしてののえしめが好きだ、という方や、のえしめを「バディ」として捉え、「ある」ことが前提の認識となっている方も、本当に多くなったように感じている。そして、Travis Japanの7人を2:2:3で分けるときの「2」や、7人から2人を選ぶときの「2」に選ばれることがぐっと増えた1年だった。

下半期のトピックも本当にあれこれあるけれど、個人的にピックアップして語っておきたいのが、如恵留くんのお誕生日カウントダウンとしてしめちゃんが始めたサブチャンネルのこと。
自分の誕生日のときにカウントダウン動画を撮ってもらえて嬉しかったから、恩返しがしたい。まちゅとうみちゃんが主催で既にカウントダウン動画を撮っているから、サブチャンネル扱いで。舞台の開演10分前にサプライズ的に動画を回してそれを告げたときの如恵留くんの喜びと驚きの入り混じった表情を見て、私も嬉しくなった。しめちゃんの気持ち100%でできたサブチャンネル。嬉しいと感じたことに対して、その気持ちを形にして返すこと。今年初めてお誕生日カウントダウン動画を回してもらったこと、本当に嬉しかったんだろうな。毎日お礼の言葉を口にしていたことを、改めて思い出す。

毎回きちんとトークテーマを決め、「二人」で動画を撮影すること。じっくりと如恵留くんの話を聞きながら、目をきちんと見つめて相槌を打つしめちゃん。落ち着いたトーンで真剣に思いを語る如恵留くん。共に過ごした長い期間を思わせる、横並び対等な大人同士の会話を聞きながら、「今」の二人の円熟した関係性に思いを馳せていた。

初回はサプライズでの動画撮影と概要説明、2回目以降はトークテーマを設定して。誕生日当日はファンにどう祝ってほしいか、髪型事情や楽屋の裏情報、誕生日前日公演の心境。これらのテーマを深掘りしたり、テーマに関連する話をしたり、如恵留くんはまっすぐにたくさんの思いを語ってくれていた。普通にしていたらなかなか知ることのできない話を生の声で聞けたことや、しめちゃんの絶妙なテーマ選定に日々嬉しさでにこにこしていた。そして、如恵留くんが嬉しそうにしていることと同じくらい、如恵留担の皆さんがめちゃくちゃ喜んでくれていたことや、お誕生日後も続けてほしい、という言葉を幾度となく見掛けたこと、とても嬉しかった。しめちゃんの気持ちが如恵留くんにも如恵留担さんたちにもきちんと伝わっていたんだな、と思う。

このサブチャンネル、本当にしめちゃんの気持ち100%で始まっていて、如恵留くんどころか他の5人にとってもサプライズだったようで。メイン動画でメンバーからサブチャンネルのことをきっちり詰められちゃって、何となく照れくさそうにする二人がどうにも可愛らしかった。メインはあるからサブで、全員でやる機会があったとしても、嬉しいと思ったことに対して、自分の思いは自分の手で伝える、自分と相手との一対一で優しさを手渡している。だから、最終回での如恵留くんの「しめとだと喋りやすいからさ、ずっと喋っちゃうけどさ、ありがとね」の言葉があまりにも嬉しくて嬉しくて、しめ担の人格で泣いてしまった。しめちゃんの前で、如恵留くんが思うことをたくさん話してくれる様子が、私も本当に本当に嬉しかったから。

そして、ここで忘れてはいけないのが、南座でのえしめが(恐らく)10/14の如恵留くんの入所日に喧嘩をしてバチバチの空気になっていた、という話。あれこれと感動的な現場のレポが流れてきて「さすがバディ……美しい絆……」と感動していたのに年の瀬になって新事実が発覚して、まったくもう君らときたら!という感じだけれど。ニキビがあるからお風呂入った後に動画撮りたくなかったのに動画撮るのを知らなくてお風呂に入ってしまったから怒っちゃったしめちゃんと、記念日だから動画を撮りたかった如恵留くん。まるで痴話喧嘩みたいなことでバチバチになり、メンバーにも止められなくなる二人。北関東の龍也サン卍卍と理論武装の如恵留くんが本気で喧嘩したらそれはそれは凄いのでは、と思いつつ、あの、仲直りしてくれて本当によかった。夜公演でお祝いもした後にバチバチしたのか、バチバチした後に夜公演でお祝いして仲直りしたのか、それともその後どこかしらで仲直りしたのか、こっそり真相を教えてほしい。そして、その「約7年振りの」「メンバーも止められないほどのバチバチ」を経ての新橋でのサブチャンネルがあると思うと、余計にぐっとくる。雨降って地固まる、って、きっとこういうことを言うんだね。

やっぽ!で始まりグータッチで終わるのえしめサブチャンネル。二人の間にゆったりと流れる、柔らかくてあたたかい空気。グループの中にいるときの「川島如恵留」「七五三掛龍也」とも「のえしめ」とも少し違う、二人きりになったときの素の雰囲気。パブイメやグループ内でのキャラや役割を一旦置いて、等身大の自分自身に戻っているように見える。

概念やポジションの話として、例えば、如恵留くんの「最年長」「トラジャのママ」「グループのブレイン」だったり、しめちゃんの「トラジャの姫」「ゆるふわ天然」「可愛い担当」的なキャラだとか、コンビとしてののえしめの持つ「しめちゃんのことを思い切り甘やかす如恵留くんとそれに全身で甘えるしめちゃん」「王子様とお姫様」的なイメージ。実際問題、アイドルとして対外的にそのように振る舞うことも往々にしてあると思うけれど、二人だけの素に近いところにあるものは、前述のイメージとは別のところにあるんだろうな、と、全5回のサブチャンネルを通して改めて思うなどしていた。

ここ最近ののえしめを見ていると、些細なことをコンビ解釈に結びつけて発信するよりも、本人たちが発信する事実が何よりも遥かに強い、と、思う。事実は小説より何やらかんやら言うけど、本当にそれすぎる。分かっていたことだけど、改めて実感していた。

過去、「バディ」の概念が確立される前の仲良しムーブは、まだ土壌が育ちきっていなかったからか、同じようなことがあったとしても界隈の中がひっそりとざわつき、喜ぶ前に一旦「えっこれは……のえしめ…?のえしめだよね…??」と確認するところから始まっていたように思う。立ち上がりがゆっくりだから、急速に大きなムーブメントに発展する、というよりは、緩やかにじわじわと、のえしめが「ある」ということを何度も何度も確かめては噛み締めて喜び、実感を得たところで、内側でじっくりと尊さについて語り合っていたような印象を受けている。案件があった途端、瞬間風速的に盛り上がるようになったのはごく最近のことのようにも感じる。これは本当に私の感覚でしかないので、当てにはならないと思うけれど。ただ、ここ最近の公式での「2:2:3」の「2」や「2/7」にコンビとしてののえしめが選ばれる率を考えると、もはやのえしめは界隈だけでひっそりと楽しむだけのものではなく、外への訴求力があるコンビだと判断されるようになったのかもしれない。そして、それは、現在の彼らの関係性が良好であることや、彼らの深い絆がファンの間に広く伝わり、分かりやすく可視化されたからなのかもしれない。

そんな中、11月にしめちゃん主導で始まった、如恵留くんをお祝いするためのサブチャンネル。これによって、更にいろいろな方が、コンビとしてののえしめを好きになったり、その関係性の美しさに気付いたり、改めて実感したりするきっかけを作ったんじゃないかな、と思ってる。本当に本当に素敵な動画だったから、機会があったら、記念日に関わらず気が向いたら、またやってくれると嬉しいな。

こうして、サブチャンネルを軸に改めて今年ののえしめごとを振り返ってみると、たくさんのエピソードの積み重ねによって、二人の関係性がたくさんの方に「見える」「分かる」ようになったのかな、と思っている。私はとらまるの不定期更新の内容から、二人が自分の想像より遥かに仲が良いということを実感して、そこから自分の感じていたことの裏付けを得たような気持ちになったけれど、ともすればファンサービスにも見えてしまうかもしれない仲良しムーブやゼロ距離も、そこに礎になる関係性や強い信頼関係があることが分かるから、更に愛しさが増す。2021年、のえしめの関係性を感じ取れる土壌が、たくさんの方々のもとに育った一年なのかな、と思っている。

長い間一緒にいると、顔つきや表情が似てくることがあるという。顔立ちは全然違うけれど、付き合いが長くずっとほど近くにいたからか、ふとしたときに「あ、同じ顔してる」と思うことが多々ある。そして、その「同じ顔」をよく見た1年だったな、とも感じている。特に、楽しそうに大きく口を開けてにこにこ笑い合うときの表情、あの笑顔で笑い合う二人の姿が、私は大好きだ。
きっとこれからもますます似てくるだろう表情や、強くなっていくであろうバディの絆を見続けていたい。そして、二人が隣で笑い合い、更に強固な信頼関係で結びつくであろう未来を見ていたい。来年も、この先も、永く永く。