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声優ワークショップ「Voice will-ボイスウィル-」とは?

皆さん、はじめまして!
声優・ナレーター・俳優・パーソナリティの他、ボイストレーナー・声優講師(肩書多い…!)としても活動しております、西森千豊(にしもりちひろ)と申します。

2019年4月より声優ワークショップ「Voice will-ボイスウィル-」を主催しており、現在は月1回のボイスドラマ収録形式で行う『グループワークショップ』と、月謝制でレッスンを行う『声優塾』をメインに、声優ワークショップの運営を行っております。
運営を開始してからは少々時間が経っているのですが、「ボイスウィルってなんぞ??」という方の為に、この度noteを使って文章でも発信していくことに致しました。

どうぞよろしくお願い致します。

声優ワークショップ「Voice will-ボイスウィル-」を立ち上げた経緯について。

僕自身については、事務所のプロフィールウィキペディアをご覧いただければ、どんな事をやっている人物かはお分かりいただけるかと思います。
また講師業については、東京ボイストレーニングスクール・声優スクールWOOD・メイアクターズアカデミー静岡校(特別講師)などで、2018年頃から行っております。

そんな感じで活動している私西森ですが、今日まで声優志望の方達に指導する中で感じていたことがあり、それは「皆、声優になる為の本当の方法を理解していない」ことや、「プロとして、現場に出るための心構えやマナーを全く知らない」といったことでした。

とは言いながらも、僕自身、養成所でそういったことを習った経験は、実は全くありません。
ぼほ事務所に入ってから、そして現場経験を積む中で知ったことがほとんどで、まさに叩き上げです。

多くのプロの方々が最初にぶつかる壁だとも思いますが、当時は年齢も若く、知識や経験が無かったという事も多分にあり、何かやらかす度にマネージャーに叱られ、講師に怒られ、ディレクターに呆れられ…
この業界に足を踏み入れて十数年立ちますが、正直なところ、何度涙を流したか数え切れません。

今思い返すと、「あの時に業界の常識やマナーを知っていれば…!」「もっと効率よく時間を使うことが出来ていたら…!」と思うことは山のようにあります。
思うように行かない現実に絶望し、引退を考えたことだってあります。
もちろん、その経験があったからこその"今"ということではあるのですが、講師という立場に立った今、当時の自分と同じ様に何も知らない声優志望者の人達を目にした時、「このままだと、ほとんどの声優志望者がプロにはなれない…!」と感じたのです。

そこで、自分の経験を伝える場として、声優ワークショップ「Voice will-ボイスウィル-」と立ち上げるに至りました。

ボイスウィルの理念は「目指せ、"生涯表現者"」と「プロの声優は、誰でもなれる」。

決して自慢になることではありませんが、僕は養成所に落ちた経験も、プロダクションに落ちた経験も、実は何度もあります
養成所に落ちた時は「養成所って落ちることがあるんだ…」と思いましたし、プロダクション数社に落ちた時は「自分がこれまで積み上げてきた実績って、何の意味もなかったのか」と、これまた涙を流したものです。

そんな経験がありながらも、昨今では吹き替え作品で主演を務めさせていただいたり、講師として指導する立場にまでなることができました。
しかしこれは偏に、今お世話になっているプロダクションの社長やマネージャー、多くのクライアントや同業者、ファンの皆様の支えがあってこそ。
そして一つだけ自分に誇ることがあるとすれば、何だかんだありながらも「自分が好きなものに対して、決して諦めなかったこと」
これに尽きると思います。
もちろん僕自身は、まだまだ発展途上の人間だと感じております。

声優や俳優の世界は、努力すれば必ず報われるという世界ではありません。
そして、才能がありながらも努力している方々がトップを占める、まさに化け物だらけの世界です。
また声優人気も衰えることを知らず、声優志望者の突き上げも増えるばかり。
確率論だけで言えば、プロの声優になることは本当に難しいことだと思います。

しかし、僕はそれでも「プロの声優は、誰でもなれる」と言い切ります。
大切なことは、プロになる為の”考え方”や”取り組み方”を備えているかどうかなのです。
僕が考えるプロになれる人は、「プロになる!」ということを決断し、正しい方向性の努力を積み重ね、自分の成長を信じて日々行動し続け、結果多くの人に認められ、信頼を得られた人だと考えています。
とても難しいことのように感じる方もいるかも知れませんが、これは考え方や取り組み方さえ身につければ、実は誰にでも出来ることなのです。

さて、ここまでの決断をして行動できた人にとって、プロになれる確率というのは、果たして何%なのでしょうか?
プロになると決断し、なるまで努力し続けられた人にとっては、プロになれる確率というのは、限りなく100%に近いと言えるのではないでしょうか。

最後に。

プロの声優になる以上、当然ながらボイストレーニングや演技の基礎はとても大切です。
しかしプロというのは、それだけでなれるものではないのです。
またライセンスがない世界だからこそ、本当のプロというのは周囲の人間がプロと認めるかどうかなのです。

Voice willでは、ボイストレーニングや演技の基礎だけでなく、"プロとは何か?"を念頭に置き、考え方や取り組み方についても指導させていただいております。
多くの声優志望者の方が、少しでも自分の目標に近づけるように、Voice willは微力ながらも、そのお手伝いをさせていただきます。

ぜひ多くの方とご縁があることを、心から祈っております。

声優ワークショップ「Voice will-ボイスウィル-」
西森 千豊 -Nishimori Chihiro-

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