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今日の文法は「~だらけ」だった。 泥だらけ・埃だらけ・間違いだらけなどが出てきた。 文法が終わって次の活動に入ったときだった。日本の地名について説明する必要があった。私は、教室の床に直置きしてある日本地図のパネルを使った。 見やすいように高く掲げて、元に戻そうとしたとき手が滑った。次の瞬間、私はパネルの埃を頭から被った。 私は、パネルを見つめて一言放った。 「もう!この地図、埃だらけ!!」 学生は大喜び。 たぶん、「埃だらけ」はインプットされたであろう。 お疲れ。
スタエフで日本語を学んでいる人のために何か発信したいと考えていると、昨日の記事で書いた。 内容は、何がいいだろうか。慣用句、オノマトペ、日本の文化について、あまり長くなく、やさしい日本語でできたらいいと思っている。 対象とする日本語のレベルは、日本語能力試験(JLPT)のN3またはN2ぐらいがいいだろうか。 何をどんな順序で? 例えば、オノマトペなら…。 今日のオノマトペは「にっこり」です。 「にっこり」、聞いたことがありますか? 意味はわかりますか? 例文です
明日の文法の例文に「落語」という言葉が含まれている。 絵だけ見せても、留学生には何のことやら。 さて、どうしよう。やさしい日本語で説明する? AIのCopilotに質問してみた。 「落語とは何か、小学3年生にもわかるやさしい日本語で説明してください。」 ー 以下、Copilotの回答より引用 - 落語の歴史と起源: 落語は、江戸時代に始まりました。当時、戦国大名のそばに仕える「御伽衆(おとぎしゅう)」と呼ばれる人々が、話の相手や世情を伝える役割を果たしていました1。
昨日から日本語学校の4月期が始まった。 初日は教科書を配ったり、予習の仕方の説明をしたりする。 さらに、評価項目の説明などのオリエンテーション、自己紹介シートの記入、目標設定など、やることてんこ盛り。 そのうえ授業も2コマあるので大忙しだ。 けれども受け持ちのクラスは初級が終わって、中級レベルに入ったばかりのクラスなので、あまり早口で話すわけにはいかない。 語彙もコントロールが必要。 過去に教えたことがある学生が一人もいない、全員はじめましてのクラスなのでまずはどれくら
授業中Sさんが、ノートに一生懸命何やら書いている。 熱心だなぁと思いつつも、何か違和感を覚え、机間巡視するふりをしてSさんの席に近づく。 背後からそっとノートに目を向ける。 ん?んん? これって・・・ ノートの下にメニューらしきものが見える。 「Sさ~ん、今、それ書かないでください。授業中です。」 「先生、すみません」 ♢ 休み時間。 「先生、焼き鳥の名前、わかりますか? 難しいです。 ぽんじり・かんむり・せせり・・・」 「むずかしいですね。アルバイトですか?
普段、出席を取る際、学生の名前はフルネームでは呼ばない。 ファーストネームに「さん」付けして呼ぶことが多い。 卒業式での呼名はフルネームで読み上げる。 昨年の卒業式の10日ほど前だったと思う。 呼名の呼び方の確認と練習として、クラスで一人一人の名前を読み上げた時のことだった。 「先生~、そんな発音で呼ばれても誰のことかわかりません。ちゃんとベトナム語の発音で読んでください!」 いつも、私に厳しい要求(半分冗談が混じっている)をつきつけてくる学生が真顔で言う。 「え~~
この前の土曜日(3月2日)にこのような記事を書いた。 今日は、聴解問題の授業準備をしていたら、とても面白い情報をゲットしてしまった。 「変わった味のソフトクリーム」という内容だった。 果物を使ったソフトクリームはよくあるが、その土地の食材を使った変わった味のソフトクリームとして、四国のうどんそっくりなソフトクリームというのが紹介されていた。しかも、ネギまでトッピングされているという。 ソフトクリーム好きの私としては、気になって仕方がない。 検索してみると、出てくる出てく
先週、読解授業で扱った文章を読んでいてハッとさせられた。 他人と比べるのではなく、少し前の自分と比べる・・・。 これは、学生のみならず自分にも必要なことだと思えた。 ♢ 長文の日本語を見ただけで嫌悪感を持つ非漢字圏の学生は多い。 中には「どうぜ読んでもわからないから」と言って最初から諦めモードになる学生や頑張って読もうとするも、漢字や語彙が分からず読み進められなかったり、眠気に襲われたりする学生もいる。そんな彼らにいかに興味関心を持ってもらうか、どのように解説していくか
私が勤めている日本語学校では、大きなイベントの一つとして「作文コンテスト」というものがある。 全校の学生が2コマ(90分)使って決められたテーマで作文を書く。 テーマは当日3つ提示され、その中から一つ選んで書く。 規定の字数が書けていればいつもより少し早く帰ることができるので、早く帰りたい学生は必死だ。 中上級以上のクラスともなると800字以上1200字の作文を書かなければならない。作文が苦手な学生にとってはとても大変だ。 字数を増やすために学生がやりがちなのは・・・
noteの記事を書いていて、ふと、この言葉の後ろには何がくるのが相応しいのだろうと思うことはありませんか。または、他の言い回しはないだろうかというときです。 そんなとき、私がよく使うのは筑波大学のウェブコーパスです。 ライターさんのように書くお仕事をされている方は知ってるよ!という方も多いかもしれません。 初めて!という方で、ご興味があればお付き合いください。 では、さっそく行ってみましょう! 使い方です。 ①利用規約に同意する 利用規約を最後まで読んで赤丸に☑をし
毎年1月期は、中上級レベル以上のクラスでプレゼンの授業がある。 自分の好きなことや物をテーマに、スライドを作り一人10分くらいのプレゼンをする。 昨日は上級クラスで、その準備のための時間があった。 Yさんは、オタマトーンというおたまじゃくしの形をした楽器について発表するようだ。 私は、この楽器の音色も演奏方法も演奏するときに変形するおたまじゃくしの顔の部分も大好きだ。そして、思い通りの音を出すのが難しい楽器であるが故、演奏者も変顔になりがちで、演奏する姿を見るのも楽しい
12月の最終登校日、私が勤務している日本語学校では「年賀状を書いてみよう」という授業を毎年している。 今日がそうだった。 宛名の書き方に始まり、自分の郵便番号、住所、名前の書き方、賀詞の次に書くこと、等々。初めて書く学生にとってはチンプンカンプンの世界。 プリントを作って渡し、教室のモニターをつかって説明しても、話を聞いていない人はいるわけで、宛名面におもいっきり「謹賀新年」とボールペンで書いてしまう学生が毎年何人かいる。あぁ。 でも、今年は一人だけだった。 実は、
いわゆる「やっつけ仕事」で予習をやる学生がいた。 新出語彙を調べる予習。 その日の授業は国名がたくさん出てくる。 ふと、Yさんのノートを見た。カタカナの国名ドイツの横に記された彼の母語での訳。どうみても国名のドイツの長さではない。 授業が終わってからこっそり調べた。 あぁ。やっぱり。 それは、ドイツではなくて、どこのどいつで使う「どいつ」だった。 Yさん、授業の中で「ドイツ」は「誰」を表す語じゃなくて国の名前だってわかった・・・よね。
先週やった文法の授業。 文型は「~ということだ」「~とのことだ」。 伝達の表現。 板書した段階でざわつく教室。「なんでA?なんでB?」 私 「今、Aさんが話しています。誰に話していますか?」 私 「Bさんに話していますか? 高橋さんに話していますか?」 学生 ・・・(は?先生、何言ってんの?) 私 「誰が電話をかけましたか?」 学生 ・・・ この短い例文に対して確認したいことは、そのほかに ・高橋さんは誰と話したかったか ・高橋さんから電話が来たとき、Bさんはいた