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my movie theatre_コンテイジョン

とっても久しぶりに更新です。
こんなご時世、いろんなルールが変わっていっています。
私も仕事が始まらず、家退屈な日々を過ごしているので、
日々見た映画や本などのコメント残すことからはじめて、
今年は文章を書くことを増やしていきたいと思っています。

さて、今日は「コンテイジョン」を見ました。
コロナで世界がパンデミックになっている現在、
Netflixなどでもランキング上位なこの作品です。

※ネタバレを多少含むので、知りたくない方はお戻りください。

こちら2011年に公開した映画です。
9年前だとスマホが普及し始めて、通信環境が変わっていくさなかだったかな。
あらすじとしては、致死率の高い感染症が発生し、世界的にパンデミックになり、そこからワクチンが出来上がるまでのストーリーです。
WHOやCDCなど実在の国際機関が登場し、発生源や治療法確立までの話を描いています。
この映画の中での感染症の致死率は20%くらいなので、コロナの数百倍の威力を持っております。

コロナの発生源はまだちゃんと確認されていないし、おそらくどこの誰と特定するのは難しいと思うけど、その作業を地道に現地でやっている人がいること。これ、当たり前なんだけど、こんな地道な作業をしてることに驚いた。感染源と思われる人の行動を把握して、行った場所の監視カメラをすべて確認して、接触した人確認して、その人が現在どこでどんな症状が出ているか確認する。膨大な時間がかかる。
この映画での感染ルートは、森でコウモリがバナナを食べていて、そのかけらを養豚場にコウモリが落として、そのバナナのかけらを食べた豚を仕入れて、その豚を素手で調理して、その手をエプロンで拭いて、その手で感染源となる女性と握手した、そして女性が発症して、全世界に広まるの。

これって予期できないことでしょ?
原因不明の感染症はいつだって起こる可能性をはらんでいる。

感染源となる女性を妻に持つ夫の目線、
国際機関の最前線でワクチンを開発する人の目線、
貧困地域で病気の恐怖に耐える人々の目線、
ワクチンをめぐって利益を得ようとする目線、
さまざまな人の目線で描かれていたけど、どれも今この世界で実際に起こっていることだと思う。

コロナの致死率があまり高くないこと、
通信技術が発展している今だからこそ日本では、
暴動や犯罪はあまり起こっていないけど、もしこれが4人に1人が死ぬ感染症だったら、こんなにのんきに暮らしてないと思う。

映画で一番興味深いシーンはワクチンが完成して、「誰が最初に手に入れるか」というところ。物語の主な舞台になったアメリカでは誕生日の抽選をおこなって、1日に1つの誕生日の人の接種を行っていたけど、それは一般市民の話であって、このワクチンをめぐって大きくお金が動くことは目に見えている。お金がある人が先に「免疫」を手に入れて、貧困で日々ぎりぎりの生活を送っている人はどんどん死んでいく。そういうことがこの1年で行われるのかもしれない。

未曾有の危機に直面した時、果たして他人を思いやれるだろうか。
家族や友人、恋人と同じように顔も名前も知らない他人のことも思えるだろうか。今のわたしは無理だと思う。名前と顔のわかる人を優先する。
みんなそうしているから暴動や奪い合いが起こるんだろうなとは思ってる。
でも、マスクや消毒液ですら戦争かのように奪い合っているじゃない。しかも日本でだよ。トイレットペーパーやティッシュ、生理用品なんかもデマで買いだめが起こった。もうすでに大半の人が他人を思いやることなんてできてない社会がここにある。

けど、きっともうやめにしなきゃいけない。何もかも必要な分だけでいいし、日々人が死んでいることを理解しなきゃいけない。それは大切な誰かを失ってからでは到底遅い後悔になるから。

きっとこれからワクチンや治療方法が確立していくんだろうけど、そのときに順番を守れるか、臨機応変に対応できるかで、これからの社会が決まっていくような気がする。思いやることはとても難しいことだとも思うんだけど。

危機感を煽ることは必ずしもいいことではないけれど、最低限自分を守るために、今だからこそおすすめの映画でした。

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