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25000円で安心を買ったはなし。

この3日間の嵐のような出来事をここに残します。同じような思いをしている人の参考になればと思っています。でもほとんどわたしの愚痴です。
とても不安な3日間でした。わたしはこのアプリを消そうと思います。

恐怖の通知


9月9日の真夜中。(正確には9月10日の午前1時過ぎ。)
そのとき、わたしのスマホのwi-fiの調子がとても悪くて、iPhoneの電源を切ったり入れたりしていました。何回目の電源を入れたときに、通知で「ウイルスにさらされた可能性があります」との表示がありました。
心臓が止まる思いで、「え?!」って思ったのですが…
iPhoneの悪いところは、FaceIDなので、その文章を読もうとしたら、画面のロックが解除されて、その通知をちゃんと読むことができませんできず…。そして通知を確認しようと思っても通知画面には「もう通知はありません」と表示され、もはやなにがなんだかパルプンテ状態。
そのあとすぐCOCOAを開いたけど、「陽性者との接触は確認されませんでした」という画面が表示。「あれ、じゃあいいのかな」と思い、その時は過去のログの見方も分からなかったので、あまり気にせず寝ました。

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陽性者と接触しているらしい

次の日。9月10日。
仕事を終えてTwitterを見ていると、わたしと同じように、通知は来ているけどアプリ上では表示されていない先輩の投稿がありました。「よくあるのかな」と思ってGoogleで「COCOAの通知が来るけどアプリに表示されない」と検索すると、思いのほかその不具合があるらしく、過去ログの調べ方が出てきました。

そのとき、わたしのiosは13.7ではなくて(ちなみにiPhone11を使用しています)、設定画面からアプリのCOCOAを開くと、過去のログが見れる機能を発見しました。通知が来た日時と、そのときに接触者がアプリに登録したら人数が表示されるものでした。14日分見れるので、全て確認していると、1件だけ、人数が1になっている通知がありました。そうです、昨晩見たあの通知の正体です。そのあとすぐにCOCOAを開いたのですが、やはり陽性者との接触の確認はされていないと表示されました。

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こんな感じで表示されます。この画面はスクショしとくのをおすすめします。過去ログとっても見にくいので…。のちのちHASHキーが重要になってきます。

過去ログの見方はこちら

9月10日19時ごろ、住んでいる地域の接触者相談センターに電話。すぐに出てくれて、アプリのバグを伝えたら、厚労省のCOCOA関連の問い合わせ窓口の番号を教えてもらい、アプリの不具合の確認をしてくださいと言われました。iPhone使用者で最近はこのバグの問い合わせが増えているそうとのことでした。(こういうのニュースで取り上げてほしいんだけども)

厚労省の電話対応の人は、間の取り方が気持ち悪く、ロボットみたいに感情のないしゃべり方をする女性でした。アプリの不具合を伝えると、「1は1です」と回答され、保健所に電話してくださいと言われました。たらいまわしとはまさにこのこと!!
保健所にはすでに連絡済みと伝えると、体調の変化を聞かれ、特に体調の変化はないことを伝えると「では2週間体調管理をしっかりとしてお過ごしください」と言われました。「おい、お姉さんなに言ってるねん」と思わずつっ込みをいれたくなるような回答で、もはや笑ってしまいました。
わたしの一番の不安は、アプロのバグなので、もし本当に陽性者と接触していたとしても、「いつ何時に」接触したのかが表示されないということです。つまり、わたしはいつから数えて2週間かも分からないから、いつまで安全に過ごせばいいのか分からないということ。それを伝えても返答は、保健所に連絡してください、もしくは安全に過ごしてくださいとのことで、「わかりました」と伝えると、「お電話ありがとうございました」と速攻で切られました★

コロナの影響で厚生省の仕事量がどれだけ増えたのかわたしには分かりません。もしかしたら、電話対応してくれた女性は徹夜続き、休みなしで鬱だったのかもしれないです。それでも、「国としてその対応でいいのか」と問わざるを得ません。バグに関しての情報はくれず、「安全に」としか言わないし、わたしの不安を1滴も拭ってはくれませんでした。台本にかかれた言葉しか読まない感じです。あれだったらやめたほうがいいと思うし、個人としても組織としても責任を果たしていません。今の政権に不信感と嫌悪感しかないけど、やっぱりそれが増幅されるだけでした。バグがあった人はもれなく厚生省の電話番号を教えてもらえるので、嫌でも話さないといけないので我慢を。

その後すぐ、再び接触者相談センターに連絡し、厚生省の散々な対応をされたことをもはや笑いながら伝えました。そうすると、「1は1と厚生省で言っていたなら公費で検査ができますよ」とのことでした。わたしの対応をしてくれた保健所の人はとってもいい人で「何度もお電話をさせてしまってすいません」と、その人は全く悪くないのに誤ってくれました。

その後看護師さんに電話を回され、公費での検査には最悪1週間ちょっと待つ可能性があることを伝えられました。「あ、すぐしてもらえないのか」という衝撃が走ります。もしかしたこのスピード感は、わたしにコロナの初期症状的なものがないからかもしれません。
でも1週間待って、PCR検査をして、結果がわかるころには、もう2週間経ってしまうかもしれません。それじゃ全く意味がありません。
また、今の健康状態に問題のないことを伝えると「普段通りの生活で大丈夫です」とのことでした。つまり感染対策をしていれば外に出てもいいということです。もちろん一緒に住んでいる家族も外出制限はありませんでした。検査を待っている間に体調が悪くなれば、外出を控えてくださいと当たり前のことを言われました。

いいのかこれで。
若い人は無症状でも感染している場合があると聞きます。(若い人に限らないのかな?)呼吸器疾患者が無症状で感染しているのかは分からないけど、もし仮にわたしが無症状の感染者なら、堂々とウイルスをばらまくことになります。歩く細菌兵器です。とりあえず、そのときからマスクをし、家じゅうのありとあらゆるところを消毒しました。これが気になるとどこもかしこも気になってやめられない。そのあとは必要以上に自分の部屋から出ないようにして、こまめに手洗いをして過ごしました。

その日の夜、母が「自費でもいいから、すぐに受けられるところがあれば受けたほうがいいんじゃない?」と言われ、近くのPCR検査ができる病院を探して、9月11日の朝に病院に電話をしました。その日のうちに受けられる病院を見つけ、昼頃検査を受けました。自費で25000円です。高すぎます。でもこれで安心を買えるからいいのか…?

その後、通知だけでも接触した日がわかるサイトを見つけました!なんと便利なことでしょう。日にちが分かっただけでも、安心です。その日は所用で電車を利用した日だったので、もしかしたらそれかも?と思うとなんだか楽になってきました。

HASH値で日にちを特定する方法

検査は唾液で行いました。思っていた量の5倍くらい唾液を採らないといけないので、結構大変です。綿棒を鼻に入れる痛みに比べたらだいぶましだと思うけども。結果は2日後の朝に電話で教えてくれるとのことでした。
1番に検査を受けたので、受付から支払いまでの全てにかかった時間は20分くらいでした。検査した病院では蜜を避け、看護師さんも重装備をしていて安心でした。

あ、ちなみに住んでいる地域の保健所からPCR検査を受けたあとに連絡があり、通知が来て希望する人には自宅でPCR検査を受けられるとのことでした。心配だったので自費で受けた旨を伝えると、「最短で受けられるのが24日(13日後)だったので、そっちのほうがよかったかもしれません」とのことでした。待って、13日後って、もはや接触した日から2週間以上過ぎてるから意味なくない?と心の中で叫びました。自分で病院探して本当によかった。地域の保健所の対応の差はかなりあって、電話をしてその日のうちに公費で検査を受けられる地域もあれば、通知ののみの人のために無料で受けられる病院を紹介しくれるとこもあるそうです。住んでいる地域によって、自費なのか公費なのかの格差があるのはおかしいです。ていうか、自分で病院で探して検査してくるから、あとでお金くれよ!と思いました。そういう仕組みにしてください。だって、健康状態が変わらなければ普段通りの生活で大丈夫って保健所も厚生省も言ってて、それって外に出ていいってことだから、自分で病院行けるんだけどなあ。手配するのは、症状のある人とか、病院をすぐに探せない人とかにしたらいいのに、と不満は募る一方です。

陰性の通知

なんと結果の電話が来たのは次の日の15時ごろ。笑
いや、早く教えてくれるのはとってもありがたいんだけど、心の準備もしてないし、言っていた日にちより早かったので、「もしや?」と思ってしまったけど、無事に陰性でした。こうして嵐のような3日間は過ぎ去りました。

この一連の流れでわかったことは、COCOAの通知がきても公費ではすぐに検査ができないということです。そして、通知だけで検査ができるようになったのは8月22日からで、それまでは「御安全」と言われいただけという衝撃の事実。
もしかしたらわたしに体調の変化がないから検査までの時間がかかるのかもしれませんが、それでもわたしはリスク者に分類される人間です。命に関わることです。その恐怖や不安を抱きながら検査までの日数を待ち、結果がくるまでの日数を待つことはあまりにも残酷です。
母が金銭面での援助をしてくれなければ、公費の検査をしていたと思います。わたしにとって自費での金額はすぐに出すことを決断できるような値段ではありません。それに、陽性者との接触通知があるたびに、同じようなことを繰り返さなければならないということです。電車に乗っただけであんな通知もらってたら破産します。なのでこのアプリはバグが解消され、通知がきたら迅速な対応をしてくれるまでは使用しません。だって、過去ログを調べる方法を検索していなかったら、わたしはいつも通りの日常を過ごしていました。「おい!」って思われるかもしれないけど、保健所でも「いつも通りの生活で問題ない」と言われているんです。

どれだけわたしが感染対策をしていても、周りの人がしていなかったら意味がないんです。どうしても電車を使わなきゃいけないこともあるし、そのときにたまたま近くにいた人かもしれません。「じゃあ家から出るなよ」と言う人はお門違いです。みんながしっかり感染対策をするべきで、気にしている人が外にでれない社会が不平等なのです。それに外に出ないと生きていけない人もいます。(わたしは毎月4つの病院で薬をもらっています。病院に行かないと生きていけません。)
わたしの近くの繁華街では店のドアを開けていたらいいだろうと言わんばかりに、いつも通りに飲んでいる人がたくさんいます。若者に関わらず、中年のサラリーマンも大勢です。そんな光景を目の当たりにすると、「この人たちは何も考えていないのか」とむなしくなります。

社会は頑張っている人や努力している人が報われるべきです。この日本にそれを求めるのは理想論かもしれないけど、そうあれる国を選ばないと。
以上不安な3日間の愚痴でした。




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