見出し画像

はじめに~ようこそ素晴らしいウォッカの世界へ~

はじめまして。私はウォッカが大好きです。

なので、ウォッカの記事を書きます。私の記事を読んで、この世界に足を踏み入れてくれる人がいたら嬉しいです。

みなさんはどんなお酒が好きですか?

ワイン...日本酒...いいですよね。私もよく飲みます。ワインも日本酒も、言わずもがな奥が深いです。ビールだって、少し調べると実はかなり多様な種類があることが分かります。コンビニで売っているラガービールは、氷山の一角であることが分かります。

それでは、ウォッカはどう思いますか?

え? ウォッカに種類とかあるの? なんかあのヤバそうなお酒でしょ? ほぼアルコールのやつでしょ? 屈強なロシア人が体を温めるために飲むやつでしょ?...ちょっと待ってください。ちょっと待って私の話を少しだけ聞いてほしいです。

・引き算の美学

他のお酒と決定的に違うところ、それは方向性の違いです。他のお酒は、あくまでも素材の味を生かした美味しさを追求します。なので、蒸溜もほどほどにします。素材の風味が飛んでしまいますから。

一方、ウォッカはというと、不純物を徹底的に取り除くことを念頭に置いちゃってます。醗酵させたものをそのまま飲んで「美味しい~」とやればいいところを、何を思いついたのでしょうか、ロシアに果てしなく広がる白樺の森からインスピレーションを受けたのでしょうか、白樺の炭で濾過しました。せっかくの素材の味も濾し取っちゃいます。「濾し取るなら徹底的にやろう」そう言った人がいたのでしょうか、蒸溜回数を増やしてまで純度を高めようとします。風味なんてばんばん飛ばします。アルコール度数が高まっていきます。それでも気にしません。ようやく満足のいく純度に到達したとき、その液体は度数40%になっていました。

私はそこに、日本刀を鍛えることに通じる気質を感じます。日本刀は、原料となる玉鋼の不純物を可能な限り除去し、折り返し鍛錬を繰り返して作られます。製造過程の思考が似ていると思います。この考え方が最高にカッコいいと思えるのです。

そこまでやって、最後の最後に残る、風味と言うには不確かな何かが仄かに光っています。まるで、見ようとするとぼやけてしまう六等星のような、それがウォッカの味です。文字通り洗練された味です。舌の上を滑らせるだけでなく、喉に流し込んだときの感覚や、その後吐き出す息を鼻腔でとらえた時の感覚もフル稼働して感じる味です。美味しいと感じる味に出会ったとき、他のお酒では感じたことのない感動に出会いました。この感動は、純文学と呼ばれるような小説を読んで、自分の中に今まで認識できなかった感情を発見したときのようでした。少し話が逸れました。

・多様性

コンビニに置かれているウォッカはせいぜい1,2種類です。ですから、あまり馴染みがないのも無理はありません。缶チューハイやワインや日本酒や焼酎に比べるとラインナップが圧倒的に少ないです。かといって、スーパーのスピリッツコーナーに寄ってみても、透明なお酒はウォッカなんだかジンなんだか、はたまた未知のお酒なんだかよく分からなくて面倒になってスルーする...という人も多いと思います。

しかもそのコンビニにいるやつらは、割りものでカクテルにすることに特化しているやつらなのです。つまり、私の知見から言うとコンビニのウォッカは単体で飲むにはおすすめしません。もし、彼等をストレートで飲んで「ウォッカってまずくない?」「ウォッカ飲むとウェってなる」という感想を持っている人がいましたら、その通りだと思います。私も彼等をショットで飲むことは遠慮します。ストレートで飲んで美味しいウォッカについては、今後記事を書いていこうと思いますので、ぜひそれを参考にしていただければと思います。せっかくウォッカに興味を持ってくれたのに入り口で失敗して、近づいてくれなくなるのは悲しいじゃないですか。

せめてあと1種類(欲を言えば2種類...甘口と辛口)ストレートで飲んで美味しいウォッカがコンビニで手に入るようになればいいのに、と切に思っています。そうすれば、ウォッカが好きな人も今よりは増えると思います。私の野望は、日本で美味しいウォッカが簡単に買えるようにすることです。ここではさらりと述べておくだけにしておきます。

・安い!

750mlの瓶で4000円すれば、ウォッカの中では高価な方です。もちろん値段が高ければ必ず美味しいとは限りませんが、当たりがほとんどです。これだけ聞くと、ワインとそんなに変わらない...? と思うかもしれません。しかし、ワインはアルコール度数が15%前後、ウォッカは度数40%です。一晩でワインボトルを1本空ける人の中でも、ウォッカを1本空ける人はそうそういないでしょう。いたら怖いです。国が定める一日当たりのアルコール摂取量の標準があると思います。たしか度数40%のウォッカの場合は、ショットグラスの容量にもよりますが、1杯か、せいぜい2杯が限度のはずです。正確な数字は正直気にしていません笑 750mlの瓶を1ショットずつ飲んでいくと考えると、コスパはかなりいいと思います。

「1日1ショットなんて飲んだ気になれない!」という人、気持ちは痛いほど分かります。私もそう思っていた時期がありました。しかし、1ショットでも次第に充足感を得ることができるようになっていきました。しかし、まあ私も時々は羽目を外します...


以上、イントロダクションとしてウォッカの魅力を書かせていただきました。読んでいただきありがとうございました。今後は随時おすすめのウォッカを紹介していきたいと思います。おそらく、この記事以上に主観的感覚的表現が多くなってしまいそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?