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ペット保険の違い

動物病院勤めて入れば必ず聞いたことのあるペット保険。
地方の動物病院ではまだまだ患者さんの知名度は低いこともありますが昔に比べればずいぶんと存在を知られてきました!

ペット保険の歴史はまだまだ十数年でといったところです。
ペット保険の第一人者は元自動車保険の会社員で、日本で初めてペット専門の保険会社を設立しました。
当初は「犬や猫に保険なんて」と言われていたそうですが、今では当たり前になりつつあります。
そして保険会社の数も増え、損害保険と少額短期保険を合わせると15社にもなるそうです!(2020年7月時点)

そこで今回はペット保険のざっくりとした違いをFP(ファイナンシャルプランナー)兼VN(動物看護師)の僕がKCがご紹介していきたいと思います。

※各社の比較や商品の詳細説明ではなく、大まかな違いを紹介します。
「どの保険会社がどうで、この保険会社がこう」という紹介ではありませんのでご注意下さい。


損保と少短

今あるペット保険は大きく分けると「損害保険会社」と「少額短期保険会社」の2種類があります。
損害保険が5社、少額短期保険が10社と少額短期保険の方が多くなっています。

ざっくりと差を分けるとしたら損保の方が規模が大きく、少額短期の方が規模は小さいです。


細かく分けていくと少額短期では保険期間や保険金額に上限があったりしますが、ペット保険の場合はここで大きな差になることはほとんどありません。
さらに細かな違いでいえば、もしも加入している保険会社が破綻してしまった時の対処法も違います。
損害保険は「契約者保護機構」という団体が補償をしてくれますが、少額短期は「供託金」として預けていたお金から補償されるという仕組みになっています。

他にも細かな違いはありますが、ざっくりと規模がちがうと覚えておけば十分だと思います。


加入条件

加入の条件は基本は以下のものが基準となります。

・年齢
・既往歴
・動物種

年齢は8歳や10歳くらいまでのが上限とされていることが多いです。
しかし、最近ではシニア向け商品もありますので高齢でも加入できる可能性はあります。

既往歴に関しては、特定の疾患については加入を断られてしまうこともありますが、重篤な疾患でなければ既往歴のある疾病を対象外として保険に入ることが可能です。
そしてこの加入時の既往歴については飼主さんの自己申告制になります。正しく申告しないと解除されてしますこともありますのでウソはつかないようにしましょう!

動物種に関しては犬猫であれば加入できます。ウサギやフェレット爬虫類、鳥類となってくると入れる商品が限定されてきますのでちゅいが必要です。


金額の違い

保険料だけで比較するとペット保険もピンからキリまであります💦
これは何故か?

ざっくりと言うとサービスの差が金額の差となっています。
しかし保険料が安いものはサービスが悪いかというとそういう訳ではありません。
安いものはサービスが”悪い”のではなく”余分なものが無い”ということです。

例えば保険証がある保険と無い保険があります。
もちろん保険証のあるタイプの方が保険料は高額になります。しかし保険証のあるタイプの保険は病院の窓口で保険金請求が完了してしまうため、後日自分から保険金の請求をしなくて済みます。

この手間をとりたくないのであれば保険料が少し高くても保険証のあるタイプの保険が良いですし、請求の手間を惜しまなにのであれば安いタイプの保険が良いと思います。

しかし保険証の有無以外にも対象となる疾病の範囲や保証される金額の最高限度額が異なったりと違いはたくさんありますので保険料だけで比較してしまうと後で後悔することになるかもしれません...


まとめ

簡単ではありますがペット保険のざっくりとした違いを今回はまとめてみました。
今はネット社会ですのでペット保険も比較サイトで簡単に探すことができます。しかし、本当に月々の支払う金額だけで決めてしまってよいのでしょうか?
「安いペット保険には入ってみたものの、条件が合わなくて治療費は全額自己負担だった…」
なんてことも耳にすることがあります!
しっかりと比較したうえで補償内容が自分に合っている保険を選びましょう!


おまけ

よく「おすすめのペット保険ってどこですか?」と聞かれます。
そんな時僕は「人それぞれなのでこれってのは無いんですよ」とお伝えしています。

飼主さんからするとコレッ!という答えを得られないので不満足かもしれませんが、本当におススメの保険を見つけるならば品種や年齢、対象の範囲(通院も補償するかor手術等の高額の時のみで良いか)既往歴やかかりつけの病院での使用可否...とたくさん情報が必要となってしまいます💦

安易に安くて手ごろな保険や、高いけどブランド力のある保険を紹介しても本当に飼主さんのためにはならないと僕は思っています。

そして「おすすめの保険は断言できないですが、1つだけ断言できることは保険に加入するなら1日でも早く入って下さい!」とお伝えします。

どうぶつさんも明日何があるかわかりませんし、その明日に備えるのが保険ですからね!!


それでは!

See you next time!!(・ω・)ノ


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