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ヴイアライヴは問いかける

ヴイアラことPROJECT vα-livは、3人のアイドル候補生のデビューを賭けたオンラインライブを今週末に控えている
活動発足から追ってきた者のひとりとして、何かしら後押しができればと思い記したい

今現在、アイマス全体としては既存ブランドや『学園アイドルマスター』に話題をさらわれており、ヴイアラの注目度は低いと言っていい
これは発足当初からで、運悪く直前にミライアカリさんの一件があったことなども向かい風となり、アイマスにしては低い注目度のまま推移している
ただこれは過度に注目が集まりすぎるよりは候補生たちにとってよかったかもしれず、一概にマイナスとは思っていない
とはいえ最後のライブは数が重要なため、ヴイアラへの誤解のようなものが解かれた上で注目が集まることを願っている

誤解があるかもしれないが、ヴイアラは単にアイマスでVTuberをやるために立ち上げられた企画ではない
アイマスはVTuberの流行以前から、現行のMRプロジェクトにあたる次元融合型コンテンツに取り組んでおり、直近で真&雪歩のデュオライブがその形式で行われたばかりである
ヴイアラはMRプロジェクトの流れにあり、いかに現実世界にアイマスを顕現させるかの一企画である
これはアイマス3.0 VISIONの中核とも言える
新しい『学マス』もまた素晴らしいクオリティとキャラ造形ではあるが、2.0 VISIONの極まった形という印象を受ける

アイマスにおけるヴイアラの圧倒的な個性は、声優ではなくほんとうにアイドルになりたい子がVTuber形式で活動している点である
彼女たちは誇張なくこのプロジェクトに人生を懸けている
思えばアイマスは制作陣と声優陣と我々Pたちが結託して作り上げてきた、とびっきり上等な夢である
現実ではないが夢を形にするために作り上げてきたのがアイマスである
そのある意味では無茶な夢に、3人の若者が乗ってくれているとも言える

ここでヴイアラはアイマスとは何かと改めて私たちに問いかけているのではないか
明らかに今まで経験してきたアイマスとは違うけれども、これもアイマスと感じられるかどうか
アイマスという枠を広げるかどうか、私たちは試されているようにも感じる今までの「アイマス」に留まるか、まだ見ぬ「アイマス」へ進むか、現状では前者の感覚が支配的と言わざるを得ない
ただこれはヴイアラがポテンシャルを生かし切れなかった面もある

この一年、月初の課題告知と月末の課題挑戦がメインだったわけだが、候補生たちが課題に取り組む過程については、月によりこちらに見えたり見えなかったりであった
確かに一発勝負の課題の出来具合が評価の対象ではあったが、彼女たちがどういう人間なのか、過程を通じてそれが伝わることこそが重要だったはずである
アイマスライブのメイキング映像が好きなPも多いと思うが、まさにヴイアラはメイキングをリアルタイムで追うようなコンテンツにもなり得た
配信的なクオリティを犠牲にしてでも、候補生たちがどのように取り組み、苦しみ、成長していったのかにもっとフォーカスが当たってもよかった

その意味で個人的なヴイアラらしさが発揮されたのは、渡辺量さんを講師に迎えたボーカル回である
この7月のボーカル回は課題告知の後、3人ともが量さんとマンツーマンでレッスンをする配信が挟まっている
うわさに聞くアイマスのボーカルレコーディングに立ち会ったかのようなこの配信は、同時に候補生たちの個性が浮き彫りになっている
こういった配信が例えばダンス回であった12月や、実質ヴィジュアル回であった2月にも行われていたなら、もっとヴイアラの良さが伝わり、アイマス伝統のVoDaViがいかに受け継がれていくかを見ることができたように思う
ともかく未見のP諸兄諸姉には、7月のボーカル回をおススメしたい

上記のように惜しいと思う点はあるけれども、ほんとうにヴイアラはアイマスの新しい風としてポテンシャルをもっている
どうかこの灯りを消さないために、P諸兄諸姉の力を貸してほしい
願わくは彼女たちのデビューが叶い、幸多からんことを

さて、あえて候補生たちの名前を出さずに書いてきたが、最後に3人を紹介して終わりたい

灯里愛夏(ともりまなか)

ヴイアラの赤
もともとアイマスにどっぷりだったタイプではないが、素でアイマス適性がある明らかに赤の人
思い切りの良さはピカイチ
表現力という意味でヴィジュアルが強い

上水流宇宙(かみずるこすも)

ヴイアラの青
愛夏とは逆にアイマスを理解しすぎているタイプ
客観性が強みだがそれがブレーキになってしまうこともある
本人も自負するようにダンスが強い
(私はクールPなのでもれなく刺さっている
正直3人の中では一番伸び悩んだが、まだまだ伸びるぞ宇宙)

レトラ

ヴイアラの黄
2人と違いアイマスに触れてこなかったタイプ
年上なこともあるが意外と3人の関係性の要に見える
文化の違いもあってか、得意のボーカル表現で最初の壁にぶち当たる
とはいえボーカル力は歴代最強クラス

以上、読了多謝
一体どうやってこんな子たちを見つけられたのか、謎のままである