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18きっぷを使って日帰りで神奈川県・静岡県の聖地巡礼旅に行った話 1

今回は3月30日に行ってきた神奈川県・静岡県日帰り聖地巡礼旅行について書いていく。豊橋から青春18きっぷを使って、藤沢、江の島、横須賀、沼津に行ってきた。
ちなみに、ケチって新幹線や特急には乗車していない。

快適な(?)元セントラルライナー車


発車前の元セントラルライナー車(豊橋駅にて)

18きっぷ職人の朝は早い――。

朝、7時前に家を出て向かったのは3つある最寄り駅の1つである豊橋駅。
豊橋駅はJR東海道新幹線、東海道本線、飯田線、名古屋鉄道名古屋本線、豊橋鉄道渥美線(新豊橋駅)、市内線(駅前電停)の発着がある東三河のターミナル駅だ。1日平均5万人以上が利用している。
JRと名鉄の共同使用する改札を通り、7番線へと向かう。
すでに列車は入線しており、車内の座席は埋まり立っている乗客もいた。

この時点で
「あっ、これ座れないな」
と思ってしまった。

乗車電を撮影するために車両前方に移動しつつ車内の様子をうかがって見たが空いている席は全くなかった。

この列車は豊橋駅を0709に発車する普通列車熱海行だ。
豊橋以東では珍しい区間を端から端まで移動できる列車である(熱海から先はJR東日本の区間)。
また、この列車は313系8000番台という車両が充当されるため混雑しやすい。

313系8000番台の車内(熱海駅にて別日撮影)

画像のようにドア間は転換クロスシートが並んでいる。画像に写っていない車端部はテーブル付きのボックスシートだ。
313系8000番台は、中央本線で運行していたセントラルライナーという有料列車に使われていた車両で、他の普通列車と比べて車内の設備がワンランク上のものとなっている。

313系2000番台の車内(豊橋駅にて別日撮影)

こちらは同じ313系の車内だが、番台が異なるため車内の設備が全くと言って良いほど違う。座席はロングシートで、背もたれや袖仕切りが低く、長時間座るには厳しい。また、脚を伸ばしてリラックスすることもマナー的に難しい(やる人は居る)。

話が逸れたが、とにかく豊橋駅を0709に出る熱海行は乗り換えもなく、少し良い列車に乗れるということで人気の列車なのだ。加えて筆者が乗ったのは平日なので通勤や通学の時間帯と重なり、さらに混雑していた。
車内には学生、家族連れ、サラリーマン、18きっぱーなど多様な客が存在していた。

筆者は東京方面に向かう際、可能な限りこの列車に乗るようにしている。

結局筆者は運転席後方の戸袋部に立つこととなった。ちなみに最前部には前面展望を見たい先頭民族の方々が居た。

列車は定刻に出発し、ほぼ同じタイミングで発車した渥美線の列車と並走しながら次の二川駅に向かう。

普通列車なので終点の熱海まで各駅に停まるが、私鉄ほど駅間距離が短いわけでもないので結構なスピードが出る。
新幹線の隣を走行し、数分で二川駅に着いた。
郷土史も齧っているので、二川駅に関することだけでも1本の記事が書けそうだが自重する。
ちなみに、筆者は以前、二川駅から名電赤坂駅まで東海道を歩いたことがあるのでその時のことも記事にできたらと思っている。

豊橋と浜松の間の各駅周辺は複数の工場が立地しており、労働者たちの通勤需要が存在している。どの駅でも幾らかの乗降があり、幸いにも高塚駅の前で進行方向左手の窓側の席に座ることができた。この先で車窓を撮りたかったのでこれはラッキーだった。

座れた座席(熱海駅にて)

なお、座れたのは一番前の席で、脚を伸ばすことは不可能だった。

JR東海車両の墓場・西浜松

高塚駅を発車し、スズキの本社を見つつ東海道新幹線をくぐった辺りは複数の留置線が並んでいる。
西浜松貨物駅である。
ここの構内の側線で廃車となった車両の留置、解体が行われている。

2020年代前半のJR東海は、HC85系と315系デビューで大いに盛り上がっている。新型車が来るということは、既存の車両は玉突きで余剰分となり使用されなくなる。そういった車両は引退し、引退した車両は保存、譲渡、解体のいずれかの道をたどる。

例えば、昨年運行を開始した新型のHC85系登場によって既存のキハ85系という車両は、高山本線の特急「ひだ」の定期便には使われなくなった(2024年度も春の臨時列車等では使用される)。
鉄道車両というのは保管しておくだけでも金が掛かるものである。そこで、上記の3つの選択肢が出てくるわけだが、キハ85系は全てのルートに行くようである。

まず、保存についてだが、現在岐阜県の美濃太田車輌区でキハ85-1が留置されていることが確認されている。他の車両はすべて移動したにも関わらず、1両だけ万全な残っているということは、何かしらの形で保管・保存される可能性が高いと考えられる。
次に、譲渡についてだが、これは先日話題になったように4両が京都丹後鉄道に譲渡することが明らかになっている。

譲渡されたキハ85系(奥)とタンゴエクスプローラー(手前)
(西舞鶴運転所にて別日撮影)

画像のように新天地に移籍する車両も居る。
最後に、解体についてだが、これが最も多いケースとなる。廃材などはスクラップとなり大部分は残らない。

その解体を行うのが西浜松である。

解体を待つキハ85系(西浜松にて)

画像のようにキハ85系がずらりと並んでいた。
実はこの前の週も同じように見たのだが、その時は211系という別の車両が居たのだが、この日は見当たらずすべて解体されたあとだったようだ。

#乗り鉄富士山見えない部 

いつ行っても富士山が見えない。
大和魂が足りないからだろうか。

車窓から見えた富士山(富士川橋梁付近にて)

画像のタイミングではかろうじて山頂付近の降雪部を見ることができた。
しかし、列車が進むと……

車窓から見えない富士山(吉原駅付近にて)

山頂もほとんど見えなくなってしまった。
富士山ホログラム説(富士山は存在しないという陰謀論)を信じそうなレベルである。

JR東日本区間へ

E231系(熱海駅にて)

静岡駅で減った乗客だったが、沼津駅から再び増え、熱海に着く頃には立ち乗りが発生するくらいになっていた。
定刻の1023に着いた熱海駅はJR東海とJR東日本の境にある駅だ。
個人的には、午前中は西に向かう人が多く、午後は東に向かう人が多いと感じる。どちらにせよ乗り換え等で駅は非常に混雑する。
特に、改札内のトイレは改札脇の1か所のみで並ぶこともままある。
可能であれば列車内のトイレで済ませることを推奨する。

改札まで歩いたりして14分ある乗り換え時間を潰していたものの、ホームに着いた時には列車が入線していなかった。

しばらくして入ってきた列車はもはやおなじみの1037発の古河行普通列車だった。
このような形で東京方面に向かうのは、ここ1か月で3回目だ。

次の乗り換え駅である小田原駅までの間に早めの昼食を食べた。
東海道線の東日本区間では、熱海、小田原間が地味に長いと感じる。
乗車時間は23分で地元に置き換えると、名鉄の豊橋、新安城間の27分に近いが、それと比べると長い時間掛かっていると思ってしまう。

余談だが、途中の根府川駅はラブライブ!シリーズの聖地でもあるので一度訪れてみたいと思っている。

貴重な光景? @小田原駅

11時ちょうどに小田原駅に着いたとき、なにやら伊豆箱根鉄道の大雄山線の方に人だかりが。

大雄山線側に集まる人たち(小田原駅にて)

チョコ電みたいな機関車と電車が1編成。
こりゃなにかあると思ってホームに出たところ……

機関車が動き始めて
連結(小田原駅にて)

ちょうど入換作業を行っていた。

後で調べたのだが、大雄山線の5505Fの甲種輸送だったそうで、機関車はコデ165というらしい。
相模貨物から小田原駅まではEF65が牽引してきたそうで、たしかに子供が「短い貨物列車がいる!!!」というのは聞こえていた(空コキ3両付)。

いちおう動画も撮影していたのだが、JR東日本のホーム側でウテシが好き放題にしゃべっていたので掲載不認可だ。

最初の目的地である藤沢駅へ

次は、小田原駅始発の特別快速高崎行に乗って藤沢駅まで向かう。
余談だが、筆者は昨年まで東海道線の特快はJR東海だけだと思っていた。

小田原から先の車窓は住宅街がメインとなる。いよいよ首都圏にやってきたと感じる景色である。
ただ、個人的な感想としては湘南地域の車窓は、同じ東海道線の蒲郡付近を拡大したような感じだなと……
北から、山があって、住宅街があって、海が見えるという割と全国にありそうな景色と言えばいいのだろうか。

藤沢駅着(藤沢駅にて)

1129に藤沢駅に到着した。
0709に豊橋駅を発車してから約4時間の移動であった。
これを長いと思うか短いと思うかは人それぞれだが、個人的には思っているほど苦痛な長さではなかったといったところである。
はじめの立ち乗り以外は、クロスシートやボックスシートだったのも大きいかもしれない。

とりあえず最初の目的地に着いたので今回はここまで
(移動と同じくらいの時間を掛けて書いた)

次回はやや鉄分が薄まってアニメネタを扱えると思う。
ではまた次回にて。

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