見出し画像

VJの話とか

ご無沙汰しております、ノムです。
前々から書こうかなーと思ってた記事なんですけど、ちょうど自分の中で良いタイミングがあったので、記事にします。

今回もVJの話なのですけど、完全に個人的主観です。
VJという正解がない世界の話なので、あーこの人の考えはこんな感じなんだって思っていただければという記事です。

今回の記事を書こうとしたきっかけ

 先日お隣福井県にて「ENCOUNT 6th ANNIVERSARY PARTY」というアニメソング中心のパーティに出演させていただきました。
Twitterにて #ENCOUNT で検索していただけると楽しかった様子がたくさん出て来ますので、ぜひ検索してみてください〜!

イベントページの掲載許可頂いたので、詳細は以下のリンクよりどうぞ。
http://twvt.me/encount6th

 本題に戻るのですが、その日自分はチビロックさん、あずちさん、INNERMANとプレイスタイルが全然違う3人のVJを担当してました。各人に合わせて自分もプレイスタイル変えてたので、今回その時に考えてた事を文章化しようかなと。

前提として

 基本的にVJは裏方というのが自分の考えでして、メインのアクトとなるのはやはりDJですし、そのプレイに少しでもプラスになるのが映像の力(VJ)と思っております。
 カメラでも被写体がないと写真にならないのと同じ考えかなと思います。

ここからVJ的な話です

 まず1人目。チビロックさんのプレイスタイルはアニソンリミックスを中心としたプレイです。チビロックさんはオープンの時間を担当してました。
このイベントは23:00までの入場で入場料が500円安くなるというディスカウントシステムがありましたので、オープンから人がたくさん入ってくるかなと予想してました。
 ゆったりとアニメの映像使わず、いい雰囲気になるように始めて、お客さんが程よく入って来たらアニメの映像使い始めようかなーと考えてました。

ここからはアニメの映像を使い始めてからの話です。
自分の中で基本的なプロセスというのがありまして

1.イントロ部分は一般的なクラブで使われるVJ素材(以下、VJ素材)を使う
2.ボーカルが入ってくるタイミングでアニメの映像使う
3.原曲でいうとこのBメロに入った部分でアニメの映像とVJ素材をBPMに合わせて切り替え
4.ビルドアップ部分でストロボ
5.ブレイクで(暗転/明点)
6.ビカビカ光る派手なVJ素材とアニメの映像をBPMに合わせて切り替え
7.間奏部分で少しおとなしめなVJ素材にゆっくり切り替え

といったプロセスがあります。(あくまで自分の中で)
 また、アニメの映像とVJ素材を重ねて出力した時に綺麗に見せることがあまり得意ではないので、重ねて出力はあまりしません。
基本的に映像の切り替えだけです。

チビロックさんはEDMとか明るい四つ打ち中心のリミックスを流してたので、そのまま自分のプロセス通り音楽に合わせてプレイしていく感じですね。その時流れてるアニメのイメージカラー、コンセプトに近いVJ素材を混ぜていくのが綺麗に見えるコツかなと。
 そこにプラスアルファとして、VJソフトのエフェクト(以下、エフェクト)をチョイ足ししていく形が、自分なりにアニソンリミックスでのプレイスタイルです。
ここまでがオープン時間、チビロックさんのプレイ中に考えていた事です。

 続いてあずちさんの時間(3番手)です。リミックスも原曲も出来るタイプのあずちさんですが、この日は原曲を中心としたプレイスタイルでした。
 また、チビロックさん(1番手)とあずちさん(3番手)の間にプレイしたライデン(2番手)のVJを担当していたおやゆびくんがVJ素材やエフェクトをたくさん使っていましたので、VJ素材から始め、アニメ映像を混ぜつつ、エフェクトを使いながら、おやゆびくんとの映像に差が大きく出ないように始めました。
 グルーヴ感といいますか、DJだけでなく視覚的にもそのようなものはあると思いますし、ライデンも最後の方は原曲でやってたので、いきなり映像の雰囲気ガラッと変えるタイミングではないなと思い、上記のような感じで始めました。

 そこからは原曲が中心でしたので、VJ素材、エフェクトを減らしていき、アニメ映像だけ使ってひたすらリップシンク(スピーカーから流れている音と映像の音をピッタリ合わせる事)を繰り返すという、1曲ごとに映像を変えていくプロセスでした。アニメソングでするVJの一番基礎の部分かなと自分は思います。
 原曲といっても中にはクラブミュージックっぽいやつもあるので、そういうものに対してはサビ前、サビ部分にVJ素材やエフェクトを少し足してクラブっぽさを出せたかなと思います。リトルリドルのサビ前など、音に特徴がある部分で大胆にVJ素材に切り替えや、エフェクトを使うとメリハリがっていいと思います。

 そのままVJ代わらずINNERMAN(4番手)の時間です。時間帯的にお客さんがだいぶ入ってきてましたので、ストロボ多めにしたり、派手めな素材でいこうかなーと思っておりました。
 あずちさんの時間にVJ素材やエフェクトを減らしたのは、人が入っていた時間に視覚的に派手にするためでもあったりします。
 INNERMANのプレイスタイルとしてはクラブミュージック中心の選曲に、ジャグリング、スクラッチを混ぜていくスタイルといった感じです。

 RAVEのようなTWERKっぽい感じ(あやふやですいません)から始めたので、アニメブレイクのロゴを出すと映えがあるかなーと思い、それに合わせてVJ素材だけで始めました。
今回アニメブレイククルーでの出演でしたので、自分のVJ担当分でアニメブレイクのロゴ出すタイミングがそこしか無かったので、若干エゴも入ってます。

 そこからHIPHOP→四つ打ち→FutureBassといったジャンル展開でした。
HIPHOPに関しては分かりやすいブレイクがなかなかないので、白黒のかすれたようなVJ素材を雰囲気に合わせてジワジワと変えていく感じでVJしてました。BPMが遅めの曲は、メリハリをつけて映像を変えるよりも、ジワジワとフェーダーを使って映像を変えた方が雰囲気似合うと思います。
 ジャグリングに合わせて、映像を頭に戻したり(ライブ映像使ったので、分かりやすかったかなと)、スクラッチの時に明点させ、お客さんから見ると逆光の中でスクラッチしてる感じがカッコよく見えるかなーと思いながらVJしてました。

 FutureBassに関しては、キックに合わせて映像を変えるというよりも、シンセサイザーの浮遊感のある音にあったVJ素材を使いつつ、ハットに合わせて真っ白の素材を挟んでそれっぽい雰囲気にしていきました。
 ブレイクで暗転/明点させ、ドロップ前にストロボを入れてから浮遊感のある素材や、フワーッと広がるエフェクトを使うことでFutureBass特有の浮遊感と、強烈なハットの雰囲気がより強くなったかなと思います。

 ブレイクから明けまでのプロセスが、実はチビロックさんとINNERMANの時間で少し変えていまして、
チビロックさんの時はストロボ→暗転→つぎのVJ素材を出力といったプロセスでした。INNERMANの時は暗転→VJ素材を出力の間にストロボを入れて派手さを強調しました。
 会場に強めのライティングがなかったので、ストロボが特にビカビカして見えて気持ちよかったです。

 といった感じでこの日は担当した分のVJを考えていました。映像面でも楽しんでいただけたかなと思います。(ツイートしていただいた方々ありがとうございます)

 また、この日は北陸の中でもVJが多いパーティで4人(普通は1、2人)いまして、みんなそれぞれ違った雰囲気のVJしてて良かったなと。

最後に

 ENCOUNTラジオ 6周年直前生放送(詳しくはTwitterの方を検索してみてください)の中で、アニブレメンバーを紹介した際にチラッと紹介したのですが、どうしても皆さんに知っていただきたいVJが居まして、もう少し詳しく紹介したいなと。

 アニメブレイクで一緒にVJしてる、るう(Twitter: @_tuinteeru_ruu_)という女の子がいるんですが、VJがほんとめちゃくちゃ上手です。可愛いです。
リップシンクしかり、映像の出し方しかり、どれをとってもすごく丁寧です。
 アニメ系はもちろんですが、ボーカロイド楽曲に対しては本当に驚かされます。インターネット楽曲が中心となるボーカロイド楽曲はクラブミュージック寄りなものが多く、そこに親しんで来たからこそクラブ映えするVJが上手なんだなと思います。

 で、ここまでは努力でなんとかなる部分かなと思うのですが、もう一つるうには上手い部分があります。これは感性の話になっちゃうのですが、女の子らしい可愛らしい表現(特にピンクのVJ素材や、それがマッチするアニメ)のVJはより一層丁寧で綺麗だなと思います。
 全国の皆様、機会がありましたら是非ともチェックしてください!!

先日一緒にVJして特にそれを感じましたので、紹介させていただきました。

今回はかなりVJの深いところまで話ししたので、次回はまたソフトの使い方とか、タイのマッサージ屋さんに行った話2とか書こうかなと思います。それでは〜

ノム




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?