パリピ孔明
御坂さんに教えてもらい、存在は知っていたものの特段興味を持っていなかった本作をアマプラで視聴。ぐさぐさと刺さる内容に、2日ほどで一気に見てしまいました。
ストーリーについては、作品そのものを見てもらうのが何より良いと思います。下記のリンク先に配信サービス一覧がありますので、そこから視聴してみて下さい。ご都合主義な感は否めませんが、音楽業界を舞台にした痛快な下剋上逆転ストーリーです。
そんな痛快なストーリーの何がそんなに刺さったのか、というと、自分が成したくて、でも上手くできていない事を次々と突き付けられたのでした。
過去のnoteでも書いていますが、私は御坂しのぐさんという元アイドルのヴォーカリストを応援しています。見た目の麗しさももちろんなんですが、とにかくその声と歌に惚れ込んでいて、ユニットを離れた後も彼女が歌い続けてくれるよう応援を続けてきました。その応援の中で自分に課した課題の一つが、「彼女に正当な自信をもってもらう事」。
ルックスも声も歌もそして人としても、私からみれば非の打ちどころがない御坂さんですが、ユニット時代も自分が他の二人の足を引っ張っているんじゃないかとか、とかく自分自身を低く評価しがちです。そんな彼女に、演者として正しく自信を持ってもらう事を目標の一つとして、応援を続けてきました。
そんな彼女が、新たにバンドヴォーカルとしてデビューする事になりました。その話題を受けてのトークでこぼれた言葉が「バンド活動をするぼくを応援してくれる人って居ないんじゃないか、アイドルとしてのぼくしか求められていないんじゃないかと、葛藤や不安があった」。
こう思わせてしまった事の、後悔というか情けなさというか。結局のところ、彼女に「自分が皆に受け入れられている」という自信や安心感を感じてもらいたいという課題が、進捗できていない事を思い知る事になりました。その思いの中、このアニメ作品の中で、孔明が英子に成功体験や安心感を提供していく様子を見て、「そう!これ!!これは運営側に回ってのサポートだけど、ファン側からこういうアシストがしたいんだよ!!できてないけど……」と悶えることに。エピソードごとに、次々と刺さる矢が増えていくのに、何か自分にとってのヒントはないかと、見進めるのをやめられないというスパイラルに陥って、そのまま全12話を見終わっていました。
御坂さんは、作中の英子のごとく、歌姫と呼ぶにふさわしい魅力ある歌を聞かせてくれるヴォーカリストです。是非、バンド「エルレナム」の初MV「connect!」で、その魅力を確認してみて下さい。
自分には孔明のような才はありませんが、血を吐いている間にも、御坂さんはバンドヴォーカルとしての道を歩き始めています。ご本人も書かれていましたが、「エルレナム」では今までのようなセルフ運営ではない分、様々な数字で評価される事になるでしょう。
(従来、自主での活動しか見てこなかった身としては、様々な面でのお金のかかり具合に正直驚いている部分もあります)
あまり悠長なことは言ってられない状況で、では自分はその数字に対して何ができるのか、改めて自分なりに考え抜きたい、と思わせてくれた作品でした。
応援している誰かが居る人には、きっと刺さると思います。オススメですよ。
P.S. 先日、TLに流れて来て、心の底から同意したツイート。応援している相手の心の余裕になりたいですよね。
https://twitter.com/papi_ppppp/status/1543281930279432192
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