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エアドロッ新興L2Blastについて調べてみた!なんでBlurがL2を作ったの?

こちらは先日発表されたLayer2チェーン(以下L2)Blastについての記事になります。
NFTマーケット最大手のBlurがなぜL2を作り、なぜ期待されているのかを書いていきますね!

今回ご紹介するBlastはETHチェーンのLayer2です。 
ETHが必要になること、またLSTとして運用された状態の資産になります。
暗号資産は高いボラティリティを持ち、ハッキングなどの被害が起きる可能性もあります。 
非常にリスクの高いもののご紹介となることはご注意ください。

Blastとは?

公式サイト:https://blast.io/ja
X(元Twitter):https://twitter.com/Blast_L2
トークン:未発行
チェーン:Blastチェーン(ETH系Layer2)
サービス形態:LST(リキッドステーキングトークン)チェーン

2023年11月21日に発表されたL2です。
NFT最大手のマーケットBlurの共同創業者Pacman氏がファウンダーです。
Blurに対しBlastトークンの配布もあり、Blurが作るチェーンと捉えてよいかと思います。
ロールアップにはOptimisiticを利用し、チェーン上のETHやUSDBに対し自動で利回り報酬を与えることが最大の特徴です。
BlurではなくBlastとしても資金調達を行っており
venture capitalはParadigm、StandardCrypto
他に個人の投資家が出資し$20M(約30億円)を集めています。

暫定のタイムラインとして

現在:アーリーアクセス
2月24日:BlastからETH引き出しが可能に
5月24日:ポイント変換開始(TGE)
といった予定が記載されています。

Blastの特徴

リベース型(元々のトークンが増えていく)で利回り報酬を付与していくチェーンとなります。
ETHはProof Of Stakingによる運用、USDBは米国債による運用です。
1BlastETH→年利4%なら1年後には1.04BlastETHを保持することになります。
勝手に枚数が増えます。

https://blast.io/ja/about

世界はインフレを続けています。
インフレにあわせた資産運用ができていないと
相対的に資産価値は減っていきます。
(ETHは現在デフレトークンです!)

例えばNFTマーケットであるBlurは46,839ETH($92M、140億円)がマーケット内に滞留しています。

DefilamaのBlurより

欲しいNFTを注文するために利用されているETHであり、
それ以外の運用はされていないので金利はつきません。
つまり140億円が運用されていません。

もったいないですよね。

仮に4%で運用すれるのであれば年間5.6億円の価値が生まれます。
また各自のウォレット内のETHも利回りはつきません。

BlastチェーンにETHを置いておけば
自動で利回りがついてしまうんだ!!

こうした滞留している運用されていないETHやステーブルコインにスポットを当てたチェーンがBlastとなります。賢いですね!
ETHはPOS化に伴い現在は年利3-4%程度の運用が可能です。
さらにステーブルコインも米国債で運用することで5%程度の利回りが出ています。

寝ているだけでお金が増えている女性(AI生成)

Defiで運用することは複雑ですし、知識が必要です。
もしも仮にチェーンにお金を置いているだけで自動で運用してくれることは魅力的ではないでしょうか。

しかも今ならBlastトークンまでついてくる

チェーンで資産運用をまるっとやってしまおうといったプロジェクトです。
似たようなLSTチェーンのプロジェクトにはBerachainTenetといったプロジェクトがあります。

なぜBlastが期待されているのか?

Blurの成功とエアドロップへの期待

Blurは現在最も大きなNFTマーケットです。

https://dune.com/hildobby/NFTs オレンジがBlurのシェア

Blurは2022年10月ローンチと、Openseaや他のNFTマーケットに比べて後発でしたがトークンのエアドロップをNFTの売買と関連付けることでマーケットシェア1位に成り上りました。
戦略的にトークンを利用したNFTマーケットの革命児です。
2023年2月に行われたエアドロップは100万円を超えるような高額エアドロップを取得する方も多くでました。

現在もBlurトークンの時価総額は$400M(約600億円)を超えており非常に強いプロジェクトです

Blurトークンの価値がNFTの売買差益よりも大きくなることを想定し高額のエアドロップを狙い売買を行うBlurFarmerと呼ばれる人たちも出現しました
彼らはシーズン1では大きな利益を得ておりBlurに対してとても強い成功体験を持っています。
シーズン2は11月21日に終了し、シーズン3が今回のBlastになります。

(なおBlurのシーズン2で$14M(約18億円)の損失を出したインフルエンサーの方)

L2チェーンのエアドロップとしての期待

過去の事例からL2チェーンのエアドロップは高額になることが多いです。
L2チェーンのOptimismの$OPやArbitrumの$ARBは100万円近い、超えるようなエアドロップを取得された方が多くいらっしゃいました。
TVL(チェーンの中の資産)が多いほど良いといわれています。

https://dune.com/alec/blast-the-new-eth-l2

まだはじまって2日目ですがBlastには現時点で4万件以上のブリッジがあり
$182M(約270億円)の資産が入っています

→11/23 3日目で$277M(約415億円)まできています
この規模はStaknetや他のL2チェーンを超えています

https://l2beat.com/scaling/summary

プロジェクトの進捗や趣旨が違うので必ずしも比較対象としては正しくはないかもしれませんが、
Staknetは評価額$8B(約1兆2000億円)、調達額$225M(約337億円)
と超大規模に開発されているチェーンです。
この規模をすでに超えているBlastは
とても期待されていることが伺えます。

https://coinmarketcap.com/ja/view/layer-2/
L2チェーンのトークンは高額(時価総額が大きく)なることが多い

Blastにはどんなリスクがあるのか?

※想像を超えるリスクもあるかもしれませんのでこれがすべてと思わないでください!

2023年2月24日まで引き出せないこと

送金はすでに可能ですが、引き出しが2月までできないことが明言されています。
その間に仮にETHの価格が急変したとしても現金に変えることはできません。
ある程度余裕を持った資産の運用が必要です。

テストネットは1月に開始を予定していますが、
問題が発生せずに2月に本稼働できるかはわかりません。
また、OptimisticRollupを利用する場合メインネットへの送金には7日間かかります。
さらにLIDOで運用しているため引き出しに時間がかかる可能性もあります。
ブリッジや、流動性が増えると円滑に動くかもしれませんが…?
2月の予定が予定通りいかない可能性もあると考えておく方がよいです。

実はまだL2チェーンは稼働していない

Blastは実はまだ稼働していません。

ではどこにお金を送っているのかというと5人が管理するマルチシグウォレットだそうです。

一体誰が管理してるんだぜ?

このウォレットは届くごとにLIDO(LSDfi)で運用しています。

https://etherscan.io/address/0x5f6ae08b8aeb7078cf2f96afb089d7c9f51da47d
スクリーンショット

ということで今送っても運用はされているもののL2ではないです

BlastL2って書いてあるのに!嘘(誇張)をしています。

チェーンまるごと事故のリスクがある。

新しいチェーンですのでどんなリスクがあるかわかりません。
スマートコントラクトに未知のバグがあるかもしれないです。

また、運用資産の裏付けは運用先となりますので運用先が死んじゃうとおしまいです。

僕の思いついたリスクです。他のリスクもある可能性がありますのでご参考までに

米国債の金利も現在は5%前後で魅力的かもしれませんが、
インフレ退治の特殊な状況でこの先下がってく可能性は高いと思います。

https://www.sbisec.co.jp/ETGate/
米国債の金利5%は特異な状況です

もし仮に金利が下がったらもっとリスクを取った運用を!なんて議論も起きたりするかもしれません。
100%の裏付けがあるUSDCですらDepeg(ステーブルコインの場合$1から外れてしまう)が起きてしまうのが仮想通貨の世界ですので
L2にいること、さらにナチュラルな状態で運用していることはリスク増し増しかなと思います。

安定するまでは特にハイリスクなチェーンだと思います!

調達金額少なくない?

調達金額は報道では$20M(約30億円)となっています。
Seiは$30M(約45億円)、Berachainは$42M(約63億円)という感じで$20Mは多いとは言えなそうです。
いきなりお金を集めているのはチェーンのTVLを上げて勢いをつけて2回目の資金調達をするのでは?といった分析をしている海外の方もSNSにはいらっしゃいました。
$20Mでは何かあった時の補填は期待できないと思います
自己責任の度合いが高いと解釈しました。

Seiで運用されている資産は$3M(約4.5億円)しかないです。

Blurは本当に移植できるの?NFTも移行できるの?

Blurの約140億円の資産が本当にBlastに移行できて運用できると素晴らしいのですが
BlurはNFTマーケットなのでNFTもBlast側についてこないといけないはずです。
どういった形でNFTが扱われるかはまだわかりませんが
ラップ(メインネットからL2に送る)したNFTはハッキングリスクを背負います。
特に高価格帯のNFTではリスクを背負うことはあまり好ましくなく
ガスを安価にすることや利回りの手数料を得ることのメリットのために
どれだけの人やプロジェクトが来るんだろうなと思いました。

低価格帯のNFTにとっては売買の際にガスの割合が大きいので安価なチェーンやマーケットは魅力があるかもしれません。

リスクはわかった、エアドロ欲しいが何をすればいい?

エアドロップに際して明言されているのは3種類の行動です
(今後増える可能性はあります)
ソースはTwitterですが
Blurでの活動
Blastへのブリッジ
がそれぞれ総量から50%ずつの割合でトークンが配布されるそうです。
(詳細がBlastから出たら修正します)

Blurでの活動

シーズン3の報酬はBlastで全体の50%が割り当てられています。
5月までの6か月間行われます。

Blurへの割り当てのうち
50%がNFTの売買、貸出、入札で得られるポイント

https://blur.io/airdrop

50%がHOLD $Blur To Earn
$BlurをDepositすることで得られるポイントから算出されます

https://hold.blur.foundation/

継続することによるマルチプライヤーの増加
入れた日付によるポイントの傾斜

早く、長く、大きな金額を入れた方がポイントの付与率は高まります
わかりやすい!

Blastでの活動

現在はスピン(ルーレット)で報酬が付与されます。

ブリッジ金額が1ETH事に毎週1SPIN回すことができ
(1ETHブリッジしておけば毎週1SPIN、0.1ならば10週で1SPIN)
回すごとにポイントが付与されます。
ポイントはラックで高いポイントが出る確率が増えます。
ラックはチームがブリッジした金額により変化します。
ですのでたくさんブリッジしている人がいるチームに入ることが効率が良いです。
Inviteコードはお金持ちから入りましょ!金しか勝たん!

開発者向け

開発者向け(移行するようなDappsやNFTでしょうか?)に割り当てがありそうです。
個人は関係ないですね。

エアドロップ目当ての行動(案)

暫定の自分が考えるプランを考えてみます。
自分にできることを自分の負担のない範囲でやる感じにしましょう。

Blur側

①NFTを売買するときはBlurを活用する
②$Blurを早期に入れる

https://etherscan.io/address/0xec2432a227440139ddf1044c3fea7ae03203933e
現在は$167M相当の$Blurがデポジットされています。

Blast側

①最初の1回のスピンを引けるアカウントの確認
 (過去の活動履歴が必要、エアドロ貰えたアカウント?)
 引けるアカウントは少額でもいいのでブリッジする。
②たくさん入金しているファーマーたちのグループに入りラックが高い状態でスピンを回す。

最大手のCBBさんのグループが一番スピン報酬の効率は良さそうです。
上記のツイッターにInviteCoideがあります。

③金額は1ETH単位もしくは2月24日までを週次で計算して余りが出ない量
 現在だと13~14週あります。
 例えば0.1だと13週あっても1度しか引けませんが
 0.08でも13週あれば1回引けるのでスピンだけを狙うなら同じ効率になるはず…

0.08だと0.08ずつスピンが溜まっていきます、締め日は変動する可能性があるので注意してください。

年明けなら1/1からなら締め日によりますが8週はありそうですね。0.125ぐらいいれると1回分は間に合うはず…。

ぐらいでいかがでしょうか。
ポイントが入りそうなサブ垢で試そうと思いましたがアカウントの切り替えがうまくいかず一つのアカウントに2個ひも付きました、どうなっちゃうんだ?とりあえず机上の空論です!違ったら教えてください!

Blast側はこの記事を書いてる間に$253M(約380億円)まで拡大しました。
仮定でBlast:BlurHolding(25%):Blur利用(25%)この割合だとすれば
初期にBlurHoldingでポイントを稼ぐことは有効
Blastの半分の金額まではBlurHoldingのほうが効率がいい可能性がある。
両方とも大きな金額が集まっている場合、Blurを利用する方が効率がいい可能性もある。
(お金が凄いのですでにBlurの利用も馬鹿にできない効率な気がします)
という感じでいかがでしょうか。

Blastが稼働するとBlastでの活動に応じたポイントも始まるかもしれません。
(特にBlastメインネットでのNFTの売買等は行いたい気がします)

まとめ

BlastはBlurが作った新興L2チェーン(未稼働)
LSTに特化しており、ナチュラルに利回りの獲得が可能。
既存の活用されていない流動性に利回りを与えること可能なため
急成長する可能性がある。
ただしBlastのコンセプトはリスクが大きそうで未知のことも多い。
チェーンの詳細はまだ発表されてないからよくわからないことも多い。
2月の出金が遅延する可能性も結構あると思う。
すでに大金が集まっておりものすごく期待されている。

高いリスクございますので気を付けながら触りましょうね!

書いた人:ネオエクスデス瀕死(@viwashi_)



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