エアドロッ!JupiterのJLPにお金を預けてみた話
今回は、Solanaのアプリケーション、Jupiterを実際に利用してみた話をご紹介します。
年始より500%以上の高騰を見せるSolana。
そのSolana最大手のDEXアグリゲーター、デリバティブ取引所であるJupiterがエアドロップをするっていうのだから調査しないわけにはいかないのです!
この記事は仮想通貨コミュニティ、Crypto流星街によって運営されています。
今回ご紹介するJupiterはSolanaチェーン上のDefiです。
Solが必要になること、またJupiterでの資産運用になります。
暗号資産は高いボラティリティを持ち、Defiはハッキングなどの被害が起きる可能性もあります。
非常にリスクの高いもののご紹介となることはご注意ください。
Jupiterとは?
公式サイト:https://station.jup.ag/
X(元Twitter):https://twitter.com/JupiterExchange
(リンクは確認しておりますが、DNS(ドメインのハッキング)等の事件もございますので正式なものがよくよくご確認されてください)
2021年に始まったSolana最大のDEXアグリゲーターです。
DEXは分散型取引所、アグリゲーターは集める人といった意味で。
トークンを交換する際に効率よくいい値で交換してくれる、様々なDEXの価格を調べて一番いい価格で取引できるように調整してくれるアプリがJupiterになります。
現在、Swap(交換)。指値注文、DCA(ドルコスト平均法、決まった数量を決まった間隔で買い続ける)、ブリッジ、Pertual(デリバティブ)の機能があります。
あれ???これもうCEX(中央集権取引所)いらなくね????
取引所機能を一通り網羅しており、CEXを超える体験を提供することも目的の一つのようですね。
SolanaはFTXという昨年破綻したアメリカの取引所の影響が大きかったチェーンです。FTXは利用者にとって非常に使いやすい取引所でしたがガバナンスや金銭管理、リーガル、モラルに大きな問題があったようです。
顧客資産も安全に確保されておらず、会社は倒産、FTX利用者は大きな不利益を被りました。
JupiterはFTX全盛時代からSolana上で活動するDefiですので思うことは多々あるのかと思います。
Solanaのオールスターだ!!!すごい!!!
プランの中にはSUSDというステーブルコインも想定しており
これはLST(リキッドステーキングトークン)を活用したステーブルコインとなるようです。
Solanaをステーキングしたらステーキングの利回り貰えて、
しかもステーブルコインを借りれて、それでレバレッジかけてぐるぐるしたらもっとたくさんのお金を運用できるかも!って図ですね。
(SolanaのDefi、信用経済が拡大します)
ステーブルコインは現在USDCやUSDT等中央集権に運用されているものが主流です。それらのコインが預り金で運用した利回りは企業に属しますし、国や企業の財務状況や法規制で度々信用不安を起こしています。
国や企業によらないステーブルコインの誕生は望まれておりSolanaを過剰担保で作ることで作っちゃおうといった感じのようです。
(※ETHにもLSTを活用した競合プロジェクトはたくさんあります)
Venture CapitalについてはNO VCとDiscordで回答しているのを確認しました。
NO VCなの!?この規模で!すごい!
Jupiterのサービスと手数料
手数料は記事の更新が間に合わず変動している可能性も高いので利用前の表記をよく確認してください!
Swap
Swapに対する手数料はかかりませんが、
Jupiterを利用したプロトコルが請求した手数料の10%を請求しているようです。
ウォレットであるPhantomや
Move to EarnアプリStepnでも利用できるため気づかないうちに利用している方が多くいらっしゃると思われます!
PhantomのSwapの場合は手数料かかってないっぽいことを確認。
→経由地によってはかかりそうでした(追記11/16)
指値注文
Platform fee:0.0%の表記ですが
経由地によっては0.2%かかるのかな?
自分が試した所、フィーがかかる時とかからない時がありました。
注意点として安く、高く指値するとその価格で約定します。
SOLの価格が58の場合
USDCで60で買う→60で約定
SOLを57で売る→57で約定
注意書きはでますが強行すると差の分を損してしまうので注意です!
また、オーダーブックで板だししてるわけじゃないので若干のズレがあるそうです。CEXの板だしとは若干違うことにご留意ください。
DCA(ドルコスト平均法)
2023年9月にスタートした比較的新しいサービスです。
ドルコスト平均法で購入できて0.1%の手数料がかかります。
(ご存じない方向けにBinanceのドルコスト平均法説明リンクです)
SOLだけではなく、ETH(SOL上のWETH)やBONKやAtlasといったトークンも価格の幅を設定して購入することができます。
分、時間、日、週、月の単位で購入頻度を設定できるので
かなり細かく0.1%の手数料でドルコスト平均法が活用できちゃいます!
オンチェーンで!
分単位でドルコスト平均法ができるところは珍しいこと。
日本国内の取引所でも積立購入の仕組みはありますがスプレッドの高い販売所で買われてしまうことが多いこと、海外取引所でも0.1%程度の手数料がかかること。
流動性の低い取引所に上場していないようなアルトコインでも利用可能なこと。
と考えてみると0.1%手数料でDEXの流動性からの調達は魅力的じゃないかと思います。
Solana上のトークンを積み立てたい場合は選択肢に入るのではないでしょうか。
Perpetual Exchange(デリバティブ)
取り扱い銘柄はSOL、ETH、BTCの3種。
プールの仕様上銘柄はなかなか増えないんじゃないかと思います。
レバレッジは最大100倍。
DEXデリバティブ最大手のGMXのレバレッジが50倍
BybitバックのDEXデリバティブApexのレバレッジが30倍と思うと
100倍はものすごく攻めていますね!
流動性が少ないので大きなポジションは取りづらいですが、CEX並のレバレッジでトレードすることが可能です。
流動性のボリューム、ほかの人の取っているポジションにより取れるポジションサイズが変わります。
流動性が増えてくるとポジションサイズも大きくしやすくなるかもしれません。今はまだ初期段階ですね!
手数料は
ポジションの作成時に1BPSが0.01%なので0.1%
クローズ時に0.1%
プールからの引き出しに0~2%の手数料がかかります
さらにFR(ポジションを持っている間にかかる借り入れの費用)があります
FRは相場ぐらいのようでしたが、手数料やポジションのサイズはCEXにまだ分があるかなという気がいたします!
今のJupiterはポジション作成時に指値じゃなくて成で入るしか無いので若干すべります!
価格のオラクルは最近エアドロップで話題となったPythから提供されているようです。
(HashflowやPolynomialといったプロトコルで使われています)。
実際に使ってる感想
・往復0.2%手数料は意外と重たく、短い時間軸で売買するよりは長めの時間で値幅を見たほうがやりやすい
・11/16の深夜の上昇時はSolanaの過負荷で注文できないタイミングがありました
(CEXでもそんなことはありますが、100倍と思うと怖いですね!)
大金で売買するのはまだまだ怖いんじゃないかなと思いました。
デリバティブの流動性JLPに入れてみた話
JLP(Jupiter Liquidity Pool)とは、デリバティブで実際に使われる流動性を提供するプールです。
プールの量によりデリバティブでトレードできるボリュームが決まります。
プールへの利回りとしてデリバティブで取引された手数料の70%が付与されます。
それが今はAPY110.66%(複利)になるようです。
えっ!?100万円いれたら1年で210万円になるってこと!?
中身の資産は複数の仮想通貨でバスケット化されて運用されます。
それぞれ目標のWeight(重み付け)が決まっており
ステーブル50%、ビットコインが6%、イーサリアムが10%、SOLが34%を目標としています。
あくまでも目標です!!!すっごい偏るかもしれません。
プールに入金すると、その時の重みで調整されたJLPが付与されます。
(ステーブルコインで入れてもバスケット化された資産での運用となります)
JLPはデリバティブを利用するトレーダーの損益により変化、増減してしまいます。
目標値に近づける方法として入金時&引き出し時の手数料でリバランスされます。
(目標値から遠ざかる方法で出金しようとすると最大2%かかります)。
今だとステーブルコインで引き出すと手数料が高く
過剰に入っているETHで引き出すと安いことになります。
アクティブにアルトコイン(ほぼSOL)で運用されるバスケットのプールに資産をいれることになるのでアルトコインの上下でも変動します。
JLPの価格が変動するのはわかった、他にどんなリスクがあるの?
僕が思いついたのはこの辺りでした!
監査が未監査でソースコードもオープンではありません
ハッキングのリスク。
管理してるはずですが精算が間に合わなくて担保が不足するような事態。
オラクルの値がなんかなっちゃうこと!!
裏付け資産の崩壊のリスクがあると思います。
監査が未監査
監査が終わったらソースコードもオープンにするかもと言った話がありましたが監査中です!なにか穴があるかもしれません!
何かあったら自己責任です。
(監査終わっててもなにかあったら自己責任です)
ただし監査が終わっていることは安心度が違います。
WBTCとかって、価格もBTCじゃん?同じでしょ?
そんな感じで考えてしまうと少し怖いです。
今トレードされてるWBTCは「Wrapped BTC (Portal)」です。
BTCを取引しやすい形にしたものがWBTC(ETH上で扱えるようにしたBTC)なのですが、今回利用されているのはそのWBTCの中でもWBTC(Portal)です。
Portal BridgeというWormhole上のアプリがETH上のWBTCをSolに送ってます。
Wormholeは2022年3月に大規模なハッキング被害にあってますし、このときは補填できたようですが、次はどうなるかわからないです。
仮にハッキングに遭いWBTCとかWETHの担保がなくなっちゃってその分全損みたいなこともありえるんじゃないかと…。
このタイミングで止めれないと担保無いのにオラクルのほうが見てるのが本家のBTCの価格で気づいたら全財産wBTC(Portal)くん(しかも担保なし)になる可能性も!
ETH上のWBTCはカストディアン(保管者)経由で発行しているようなのでなかなか盗まれづらいと思うのですが
2回ラップしてる感じになっちゃっています。
JLPでの運用はリスクがあり、そのリスクはかなり高いと思っておくのが良いんじゃないかなと思います。
だからいれてても簡単に210万にはなりません!!!
(仮になったとしてもそれは簡単ではなく紆余曲折経ての結果です😂)
実際に起きた事例として
アラメダ(破綻したFTXと密接な会社)が発行していたSolana上のsoBTCは親会社の破綻に伴い担保が存在しなくなり崩壊しました!
Wrapped Tokenは怖いんです。
Solana上のUSDC、USDTはネイティブ(ラップされてない)トークンです!。
実際にJLPに入れてみたらなんだかわからないけど増えた
僕がいれた時間帯が11/10のSOLが$45の時でした。
この時にいれた$1000がSOL$57の時に$1075になっています。
3日で$75も増えている!考えてみようと思いましたが
どうやっても計算があいませんでした
BTCとETHとSOLで50%は保有することになります。
特にSOLのウェイトが大きいのでSOLが上がればJLPの価格は伸びやすく
SOLが下げればJLPは下がりやすいはずです。
+複利110%。なので1日0.2%ぐらいじゃないかと思うのですが計算が全然あいませんw
中の資産はアルトコインの価格変動の影響を受けますが
おそらくですが、今の相場に限ればそれ以上にトレーダーの損益の変動を受けていてさらに出来高による利回りがついてくる感じなんだと思われます。
悪いパターンで考えてみると
JLPに入金した時点からJLPの価値が25%下がった場合
利回りでカバーしようとすると元本回復までに100日ぐらいはかかってしまいます。その間も高利回りが続くかはわからないです。
上昇相場だと利回り+仮想通貨の価値向上が得られるけれども
下落相場だと利回りよりも仮想通貨の下落による損失の方が大きくなる可能性がありそうですね!
ハイリスクだー!
$JUPエアドロップの戦略を考えてみる
$JUPエアドロップの概要について
今現在わかっていることは
トークンの割合は
40% コミュニティ(エアドロップ)
20% 販売
40% チーム及び予備費
エアドロップは4段階にわけて
将来的な利用者にも付与したいという考えがあるようです。
最初のエアドロップはコミュニティと議論するという方針のようでしたが
Discordではこんな感じでコミュニティメンバーの意見がピンどめされていました。
初期ユーザーへの比重は高まるかもしれません。
エアドロップ発表以前の出来高については今更どうにもならないので
第2第3段階の方に目を向けて考えたいと思います。
全体の40%という比重は非常に大きいので第2、第3も期待できるはずです。
第2第3段階のエアドロップを受け取るには?
わかりません!
なんの情報も出ていませんが過去のエアドロップの事例同様に
サービスをたくさん使うことが大切じゃないかと思います。
サービスの種類が多いので広く触る必要があります。
スワップ、DCA、指値注文の利用
他のプロトコルと比較してみると
Uniswapの場合は1回以上のSwap、流動性の追加
1inchの場合は4回以上のSwap、$20以上が要件でした。
これらはエアドロップハンターが少ない時期のプロジェクトですので
Swapするなら10回以上
金額も$1万は超えるぐらいはしたほうがいいのではないでしょうか。
ブリッジの利用
HopProtocolの場合は
$1000以上のブリッジを2回以上、流動性マイニングへの参加、流動性のロック、一部のコミュニティメンバー(Discord、Twitter)
AcrossProtocolの場合は
Discordメンバー、初期ユーザー、中期ユーザー、流動性提供者、ブリッジのボリューム
$1000以上が目安で複数回行うことが良さそうですね。
Jupiterではブリッジに対する流動性の提供はありません。
Discordには加入しておきましょう。
デリバティブの利用
DYDXの場合は
デポジットした金額
トレードのボリューム$1k~$1Mに応じて
トレードのボリュームは2021年から基準が上がっていることも踏まえ
僕は1万ドルを最低ラインに10万ドルぐらいまで頑張ろうかと思っています。
また、JLPへの流動性提供もこの流動性が実際にトレードで使われるので大切です、評価上も有意義に扱われると思われます。
SUSD、Jupiter Launchpad
今後、新しいサービスが出てきそうです。始まったら利用したいですね。
エアドロップまでは時間がかかりそう
エアドロップの第一段階についてもまだ基準を作成しているような状態です。
まだまだ時間がかかると思われます。
過去にJupiterを利用していない方も第2段階、第3段階に備えて新しい機能のデリバティブやDCAを触っておくと良いんじゃないかなと思います。
全然違う方法で配布されて貰えなかったらごめんなさい!
追記(2023/11/16)第一弾の概要がでる
第一弾の概要がでておりました。
対象予定のウォレット数は11月2日以前に利用した955,000のウォレット
配布予定枚数はエアドロップ総量40億枚のうちの10億枚
総量は100億枚です。
①2億枚の配布
今までの利用者全員に約200枚
②7億枚
階層に分けて配布 金額は暫定値のようです
Tier1 10万枚 おおよそ2千人 目安$100万
Tier2 1万枚 おおよそ1万名 目安$10万
Tier3 3000枚 おおよそ5万名 目安$1万
Tier4 1000枚 おおよそ15万名 目安$1000以上
③1億枚
コミュニティ
Discordメンバー、開発者、Twitter
来週には対象者リストが発表される
とのことです。まだ初期発表段階ですので細かな部分が出てきたら訂正します
対象者が多いため薄く広くという形になりそうですね!
まとめ
長文になってしまいました。
SolanaにおいてJupiterは最大手のプロトコルで非常に積極的にサービスを構築しています。
エアドロップに際してもコミュニティに対して40%と比重が高い
Solanaを代表するプロジェクトで収益力も高い
という感じで期待がもてるのではないかと思われます。
Stepnで利用されていた方も対象になる可能性がありますので情報は引き続き追われるのが良いかと思います!
デリバティブは仮想通貨を保有すること、レバレッジに対するリスクだけではなく、
流動性提供でも高いリスクがありそうです。気をつけてご利用ください。
書いた人:ネオエクスデス瀕死(@viwashi_)
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