まこっちゃん主義〜麻倉真琴の歩き方


麻倉真琴先生ことまこっちゃんの歌詞が好きだ。まこっちゃんの歌詞がDAサウンドにのった世界が大好物だ。

まこっちゃん派を自称する俺が、まこっちゃんの愛してるところ(=まこと・ラブ・ポインツ、MLP)を好き勝手語ります。

※まこっちゃんの正体とかの話は出てきません!が、朝霧遥の正体だったら教えてあげますよ!気になっちゃうよネ!

※安部マネ(当時)がまこっちゃんは男でも女でもないという趣旨の発言を昔されていたように思う。そのあと俺の知らないどこかでアップデートされた可能性はあるが、趣旨に影響はないのでとりあえず便宜上女性のていで呼びます。

MLPその1. 摩訶不思議ワールド

言わずもがな、まず魅力の第一はとんでもない世界観である。

井上秋緒氏の得意とするようなストーリー性のあるドラマ的歌詞や、気づいてハッとするような巧みな言葉遊びの類はあまりまこっちゃんにはないが、想像力の余地というフィールドで右に出る者はいない。

尋常でないセンス。まこっちゃんの歌詞以外で聞いたことのない単語が想像もしない脈絡で自在に登場する。突拍子のないオンリーワンな世界。文字化けもマシン語もむずがゆいような絵文字も味方にしてすんなり持ち込む、英語のかたちを借りた真琴語で堂々と寄り切ってくる、それがまこっちゃんである。

考えるな感じろ、の世界に振り切った歌詞代表は Dream Ape Metaverseですかね。まぁメタバはだいたいヤバいし、虹だと選べないけど meme crackAngel Algorithmあたり。21st Fortuneもどれもすごいですよね。いやホントにまったく選べてないね

また、まこっちゃんはすごく幅広い知識と興味のバックグラウンドを持っているようで、それが言葉や世界観にかなり容赦なく反映されており、こちらの解釈をより難しくする。おいそれと太刀打ちできるような相手ではない。

close your eyes ~夏への扉を開けた仔猫に捧ぐ~ や Repli Eye-Program”d” のように、なにかインスパイアされた作品があって、アーティスト本人から説明があった場合はその作品を読んでみたりするが、そうでなければ真琴語として処理するほかない。

別に、わからなくてもいいと思っている。思うがままに深読みするも、音としてとらえるも、どっちもよいだろう。わからなさを楽しむのもまこっちゃん作品の良さである。

恋をしていても哲学的思考をめぐらせていても、まこっちゃんの歌詞には知性と知識欲、世界を興味深くおもしろがる視点が詰め込まれている。一筋縄でいかない思考回路が見え隠れし、常に思索せずにいられない、あちこち走り回る忙しいシナプスの挙動を感じさせる。

「まこっちゃんはきっといろんなことを知っとるんだな」という素朴な感動をおぼえる。

青い花 -Heinrich von Ofterdingen- の歌詞を書けるのはやっぱりまこっちゃんしかいない。


MLPその2. 才女がふいに見せる、やさしき心 

で、そんななんでも知ってる強そうなまこっちゃんがたまに書く、かよわい心を見せるとてもやさしい歌詞がある。これが最高にツボなのだ。サイバー曼荼羅みたいな歌詞ばっかり書いてるわけではないのだ。

弱さに、こんな風によりそう柔らかさがあったのか、と感激する。それがまこっちゃんから出てくるという多様性にさらに感激する。
弱さの捉え方、すくい上げ方も独特で、そうなんだよそうなんだよ〜と共感の相槌が止まらない。負けないようにギリギリで突っ張っているときの不安だったり悔しさだったりを、痛々しすぎず、エグすぎず、必要十分に描き出すセンスが抜群すぎる。

Personal Safety0 gameそしてraremetal heartがドンピシャやさしさ御三家です。曲も声も当然だけど、歌詞がマジで大好きなのがこの3曲。

以前IMの記事で書いた Wish Matrixもこのセンですよね。

MLPその3. DAとの距離感

まこっちゃんは年齢性別いろいろ不詳だが、DAととても近い存在の人であることがわかっている。

その距離感でしか、まこっちゃんワールドは生まれ得ないし許されないだろう。ちょっとやそっとのDA研究で作れるような世界観ではないように思う。ありがたいなぁと思うんですよね。

浅倉大介個人の名義で、DAが共同作詞に名を連ねている相手もまこっちゃんだけと確か記憶する。

Image of Tomorrowと、BEAT OF DREAMTHE ELECTROMANCER (KANASHIMINO KAWAWO YOROKOBINO OKAWO)ぐらいじゃないかな?

共同作詞となるとどのぐらい共同なのか知る由もないけども、言葉で語るのを得意としないDAがそれでも作詞責として自分の名前を入れる、その相方に選ぶのがまこっちゃんだということだ。

DAサウンドに負けない言葉の圧

以上ただのまこっちゃん愛好家として、素人の好き語りでした。
あげてったらきりがないんだよね、好きなまこっちゃん曲をね...

我慢しきれないんで言うと Fall in YOUとか DREAM CATCHERなんかの、木村由姫ちゃん曲の歌詞がまた最っ高にいいですよね。揺れる恋乙女色とか雛形あきこさんの曲も大好きなんですけど。意外そうなとこだと、TMRの Slight faithとかまこっちゃんなんですよね。つよい。つよいですよ。

へたしたらDAの音と同じぐらい解釈自由なのがまこっちゃんの言葉であり、DAサウンドに負けず劣らず情報量が多いのがまこっちゃんの歌詞であるんですね。その圧が大好物なんです。

DAサウンドの羽ばたきをさらに高めてくれたり、聴くものの心のさらに近くへと飛ばせてくれたりする、そんな素敵なパートナーが麻倉真琴先生であり、その歌詞ではないかと思います。

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