Iceman♡愛すまん -ver.2 Digiryzm Mutation-
中身より先に、連載タイトルが好きというご感想をいただきました。安心してていいのでしょうか。
Iceman連載第二回は、2ndアルバムのおはなし。
4thシングル〜2ndアルバム
1stアルバムリリースから2ndアルバムまで、1年ちょいの間にリリースされたシングル曲が3曲。Icemanは合計6曲シングルを出しているので、これで全部である。
FINAL PRAYER は夏曲。ITOの声がダブルボーカルレベルでフューチャーされていて、新しいIcemanの一面を感じることもできる。蒸し暑い夏の夜、ホース水を思いっきり浴びまくるような、大人のあなたなら凍らせたレモンサワーでもシャンパンでもキンミヤでもなんでもいいが、とにかく頭からかぶってお外に駆け出したくなる一曲である。
8番目の罪 はうってかわってややダークな曲。歪んでいて棘が刺さるんだけど、癖になるサウンドだ。これがね、今発売されてるデジタルリマスタ盤で聴くと本当に音が深くてイイんですよ。
なおPVを見たことがない方がいたらぜひ一見の価値あり。黒田なんか、元々イケメンではあったけども、ここでは野性味、男らしさが抑えられて目を覆うばかりに美しい。罪である。これが罪である。D-boyがネイキッドデザイアになった時レベルの変貌っぷり。
そして LOST COMPLEX。そして とか あの とか ついに とかが自動的につく曲、呼び捨てにしていいか迷う曲、イントロが流れてきただけでおのずと額が床に近づく存在、それが LOST COMPLEX様である。Icemanに激しいイメージをお持ちの方がいるかもしれないが、その発端始祖にして代表のひとつともいえる。超美メロ、速いBPM、ご耽美な歌詞、黒田だけでなく3人の声を巧みに使った構成。すでに完成形の様相を見せている。
Icemanコワクナイヨ
前述のシングル3曲が入ったのが、2ndアルバム Digiryzm Mutation。
ポップな世界で遊ぶおちゃめな三人の写真がたっぷりはいった、オレンジのジャケットがとってもかわいい、お部屋に飾りたーい。
とにかくね、好きなんであるよ。このアルバムが。
はじめから終わりまで、世界観がつまりにつまっている。なにって Icemanです!!という世界観が。まじで目白押しでてんこもり、あれよあれよと乱高下であっちゅうまである。とてもDAらしい。途中で再生止められないアルバム ナンバーワン。
アルバムがインスト曲から始まる、DA作品の王道系構成が実に効いている。
一曲目で心拍数上がり、感受性とぎすまされ、想像力一気にマックスになり、アルバム全体への期待を粛々とたかめる、というDAサウンド愛好家の儀式とも言えるだいごみがしっかりと味わえる。
このアルバムには絶対に語り部となるインスト達が欠かせない。
また、DA作品の中で好きな曲つなぎはどれか、と問われれば、このアルバムの1曲目〜2曲目の曲間をあげるかもしれない。本当にカッコいいつなぎで、ここだけでもIMにオチるポイントになりえるので、1曲目インストの驚異的な世界の広がりから含め、ぜひ堪能してもらいたい。
曲それぞれのワールドは多岐にわたり、まったく飽きない。ポップチューン、ディストーション、イッちゃった系。流れるような曲、立ち上がりたくなる曲、微笑んじゃう曲。
ひとつとして似たような曲やどこにでもありそう的な曲はなく、実際他のIMのアルバムにさえも似たようなものはない。
しかしながらこのデジミュがすごいのは、なにも難しいことは考えずに聴ける仕上がりになっていて、全体の完成度も非常に高いところだ。
SweetJank, SweetGap や Harmit and Milk あたりはかなりディープに攻めた、いわゆるちと変わった曲。しかしアルバム全体から見ると全然浮いた感じがなく、気持ちよく振れ幅を楽しめるのでご安心いただきたい。
Icemanって首振ってないと死刑になるのでは?みたいなおそれを抱いている方には、期待を大いに裏切って楽しんでいただける作品かと思います。
1stアルバム POWER SCALEがデパートでいえばいらっしゃいませのグランドフロア〜エレベーターに乗って上がって行くところまでだとしたら、2ndアルバムは屋上遊園地みたいな感じ。(間はないのかよ)
Digiryzm Mutation そのこころは…
Icemanワールドさらに全開。楽しいこと気持ちいいこと、そしてカッコいいことを詰め込んだ、欲張りでカンペキな一枚。
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