「access ELECTRIC NIGHT 2020 preview at WHITE DAY」ラブ、REGRET、そして2021へ


いやはや。エレナイですよエレナイ。
アククラ春の風物詩たぁ、花見と団子とエレナイでぃ。

結局このエレナイ2020、チケットを持ってたのに行けなかったんですが、中止になったのを除くとコロナ禍始まって以来、地味に初だったんですよ。よって俺の中の俺がエレナイ2020を忘却の彼方に追いやろうとしていたようで、振替で一日2公演とか特別オブ特別だし、配信はなくてもしかたないな、と勝手に思っており、発表があったときむしろすっかり驚いてしまった。

てなわけで、おこぼれを頂戴するようなまっさらな気持ちでありがたく拝見しました ELECTRIC NIGHT 2020 新木場 夜の部配信。感想などざざっと残してまいります。

なおこちらは、ツアー中のMCやご本人のツアーに関するトークなどを一切聞かずに過ごしてきた俺個人の感想です。そのため事実と異なる部分があるかもしれません。あくまで遠隔参加ヲタクの感想日記ということで何卒ご容赦ください。

過去のライブ行けないモンシリーズはこちら(いやなシリーズだな!はよ終われ〜)
ライブ行けない問題と向き合う
「access 2020 LIMITED CONCERT SYNC-STR preview at Christmas」という2020の奇跡

踊ってはいけないエレナイ2020

(ダジャレじゃないよ)

エレナイのアイデンティティでありハートである、リアルタイムアレンジとふたりの掛け合い。その基盤をなすのがセトリである。エレナイのセトリってのはなんていうか毎回、その年一番ブチアガる、ブチアゲるためにAXSがチョイスするわけで。恣意がないというか、ただただ踊りたい欲に忠実。欲望のための欲望が垣間見えて好きだ。

HOT CRUISING NIGHTで小粋にエンジンスタート。エレナイから始まらないエレナイももはや風情。ELECTLIC☆NIGHTのほうが大御所というか番付昇進してってるともいえる。

ドラマメのアレンジめちゃくちゃ好きだなぁ。トロピカルEDMとかハウスとか、大介あんまり最初は食指が動かない感じだったけど、こうやってアレンジ選択肢の一部になっててうれしいなあ。大人なんだけどやんちゃみもある今のAXSに似合うんだもん。

脱線するけど、そもそも FROZEN LEMONADEあたりから始まってますよね、俺みたいなもんのオシャンティの概念は。BIG APPLE MIXという説もあるけどここはやはりRe-SYNC、フローズンでいきましょう。こんなオシャンティな音楽がこの世にあるのかと思い知らされてから20ウン年。俺はいまだにDAが繰り出すちょっとチルだったりゆるい気だるい横揺れ曲のエロさに抗うことができない。Vertical Innocenceツアーのラテンな LYIN' EYESのことなどいまだに夢に見る。キラキラ音、オケヒットにならぶ、俺のぶっといDNAなのである。

そして伝家の宝刀・SWEET SILENCE、何回聴いてもかっこいいし何がいいって毎回DAの動きが最っ高。一生あの前後に動く胸椎を眺めていたい。背中でビシッと止まる要塞の中のお姿よ。この世のすべてを統べるDAポーズは早く特許出願したほうがいい。統べてる神に特許とかいらんか。

そして俺は JOY TRAINや Discover Borderlessといった、AXS十八番ともいえる"押し付けがましくないのに背中押してくれる"希望ソングが大好きで、それをちょっとやんちゃなアレンジとパフォーマンスで明るく魅せてくれたのがいい。さらにこれまたDAてんこ盛り的 Ride Upで、少しオフェンシブな空気をも混入してくるような、タダじゃ終わらなさもいい。

コンパクトなセトリにちゃんとふたりの新しい掛け合いポイントも詰め込まれているように思ったし、新旧ツボも抑えて、楽しいライブでございました。

エレナイを失った平行世界

エレナイだけはいうても毎年やってくれるでしょ、と思っていたふしが正直ある。

エレナイならではの空気感や音、距離感はやっぱりものすごい冒険で革命で、アククラにとってはもちろん、なによりAXSのふたりにとっても、なくてはならないのだろうなと感じるから、これからも続けてくれるものだとここ数年疑いなく思っていた。

そのとおりこんな状況になっても行われた、そして参加できなかったエレナイ2020配信の感想を言うと、現地行きたさ、会いたさ、さみしさくやしさ...その他が強まりすぎて、あ〜いいもの見た!!!配信ありがとう神!という気持ちだけで終わることはできなかった。

ツアー完走まで1年間待ったAXSふたりの気持ちも、きっと今までのエレナイとブレることのない、一度限りの音空間を楽しむための強いものだったのだろう。それがスタッフさんや関係者、見に行ったみんなの協力のもとに1年かけて結実した光景を目の当たりにして、最後まで心に残ったのは「やっぱりエレナイはリアルに行かないと完成しない」という思いだった。

エレナイはある。やっぱり毎年ある。そして行ってやっとその一部になれる世界だった。エレナイに行かない平行世界に生き始めて、初めてわかった。

AXSにとってもエレナイは大切、きっとエレナイはずっと続く、と思わせるに足るAXSふたりのオーラと音、笑顔。画面越しでもその魅力はもちろん感じたけども、そこに今までのエレナイ体験の脳内補完がなかったといったら嘘になるだろう。

行けなかったことを悔やんでもしょうがないし、配信で知れたから俺はもう納得している、というSTRやそれまでのライブ配信とはまったく違う気持ち。

エレナイは、行ってこそのエレナイだ。その場にいてこそのエレナイだ。
俺が今回の配信を通じて得た気持ちはこれに尽きる。身も蓋もなくて申し訳ないが、包み隠さず言うとそうなる。

話はそれるが今年に入ってから、事情で来れない人たちからも応援の気持ちは届いてるよ、というような気遣いの言葉がAXSのふたりから聞かれるようになった。行けてない立場のひとりとしては嬉しいけど、ふたりにそう言ってもらうことに複雑なやるせなさも同時に感じていた。

セトリにあとから入れたという Lovin' Youを無音で聴きながら、やっぱりライブというのはチケットを買って自分の足で現地に行った人のものであってほしい、演る側にも邪魔するものなくそう思っていてほしい、そんな世界が待ち遠しいと、行けないくせに思った。

そしてこれから

困難な状況の中エレナイ2020を配信してくださったことに、改めて心からの感謝。そしてそのお返しに、これからのふたりへの応援に、遠くで見守り続けてきた辺境ヲタクができることってなんだろう?

やっぱりライブに行くことだろう。

というわけで、エレナイ2021は行く予定にしました。
世界情勢も、日本のもろもろもどうなってるかわかりませんが、状況が許されるなら行ける準備をしています。もちろん徹底してルールを守り、不快や迷惑にならないよう、これまで以上に注意して日々を送る所存です。

AXSの音はいつでも背中を押してくれるし、押し付けがましくなく寄り添っていてくれる。どれだけ殻に閉じこもっていても、終わりがねえと諦めかけていても、いつも変わらない。

自分だけが失われたような並行世界にはいるけども、俺にはまだAXSの光に手を伸ばしたい気持ちがしっかりしつこく残っている。そして友人、家族、大事な人達とは会えるのかな?わからん。ほんとに行けるのか想像できない。でももしかなったら、きっとこの1年のすべてがそのとき新しい芽を出してくれると願っている。

ブレないエレナイの(ダジャレじゃないよ)ふたりの音に、改めてリアルで会いに行きたくなる、エレナイ2020配信でした。やっぱりAXSは俺に生きるパワーをくれたよ。一生ついていきます!ありがとうございました。

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