STORY #2 きいちの「マホーオー」—VIVITA ARTISAN CLOTHES PROJECT in 二子玉川 Powered by 東急
このプロジェクトについて
2021年の春、9名の子どもデザイナーが、第一線で活躍するアルチザンやクリエイターと共創する「VIVITA ARTISAN CLOTHES PROJECT in 二子玉川 Powered by 東急(株)」に参加しました。
子どもたちがいつか叶えたい「最高の一日」をモチーフにして、誰もが「特別な日」に着たくなる「特別な一着」をデザインしました。ひとつひとつの作品が生まれたストーリーを、子どもデザイナーと一緒に活動したクリエイター/クルーのレポートでご紹介します。
デザイナー紹介
きいち
少し無口だけど、いろんなこだわりを持っている小学校3年生。
自分だけではなくて、みんなが幸せになってほしいと思う心優しい子です。
きいちの「特別な一着」
商品名:マホーオー
コンセプト:だれでも、魔法使いになれる。
魔法を使ってコロナを無くし、みんなを笑顔にしたい。そんな願いが一枚のシャツになりました。
メッセージ:
ぼくが夢見る「最高の1日」は、魔法使いになって世界からコロナウイルスを無くした日です。このシャツのテーマは、コロナの暗い世界と魔法で明るさが戻った世界で、それを色合いで表現しました。また、ボタンを少なくして魔法使いのようなマントのシルエットにしました。
特徴:
メガネ型のポケット、スタンドカラーにもできるえりのデザインがポイントです。
シルエットは、魔法使いのマントをイメージしました。
「マホーオー」が完成するまで
・自分自身を観察し、マインドマップをつくって分解してみる
同じチームのしょうちゃんとは対照的に、静かな子だなという第一印象でした。(としき)
・「最高の1日」をイメージして、言葉にしてみる
最高の一日が「コロナをなくす」と言う発想で、とても優しい子なんだなあと思いました。(としき)
・「最高の1日」のマインドマップをつくる
静かな子、だけどうちに秘めたるデザイン性。語るより絵で表現するのが得意なんだ!とこの時に初めて気付きました。(としき)
・モチーフを集めてムードボードづくりに挑戦する
マインドマップでいろんな好きを広げていって、その中でももっと好きなものがここで分かったのかなって思います。きいちは動物が好き!(としき)
・ムードボードからカラーやテイストを決め、デザインを考える
どんどん服のカラーを決めていってくれました。最初は感覚で色を決めているのかな?と思ったけれど、ひとつひとつにしっかりと色を選んだ意味があって、深くまで考えていてすごいと思いました。見習わなければ!(としき)
・実現に向けて、シタテルとの交渉
最初のデザインはもっと凝っていたけれど、シタテルの廣瀬さんたちと「大人の事情」を相談して、最終デザインに落ち着きました!(としき)
・素材を選ぶ
素材はそんなに迷うことなくサクサク決めてました!ボタンにはこだわっていたイメージでした。(としき)
・スタイル画/仕様書
・世界観を言葉にして、プレゼンテーションの準備
今までやってきたことを振り返りながら、ひとつひとつ丁寧に言葉(キーワード)を考えていました。(としき)
・完成したサンプルと対面
照れながらも、ちょっと嬉しそうな顔をしていたような気がします。(としき)
・プレゼンテーションに挑む
本番の日は少し緊張していました。当日はしっかりとプレゼンの練習をしました。(としき)
# きいちとの道のり
第一印象で、配色のセンスが素敵で格好良いと思っていたのですが、意味を聞いて、可愛いだけではない、深い意味があることによって、より魅力的なシャツだと思いました。みんなを笑顔にする優しさが込められていて、他者を思いやれるシャツって素晴らしいなぁと思います。シルエットもマント風で普通のシャツとは一味違って格好良いですね!(ゆうこ)
第一印象はしずかであまり喋らない子。うまく仲良くできるかなぁと不安もあったけれど終わってみるとあっという間でとても仲良くなれたと信じています!きいちはひとつひとつ深く物事を考えていて、例えば、何か文字や絵を書く時にゆっくりと書くのですが、後から振り返るととても考えながら書いていたのかというのがわかりました。最終的なデザインは初めのものよりシンプルなものだけれど、それでもきいちの思いの詰まったカラーリング、デザインがとても際立っていて、僕も欲しい!って思ってしまいます。大人になって魔法使いになれた時にきいちがこのイベントを思い出して着てくれるといいなぁと思っています(としき)
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きいち & としき