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EXPLORE #8

こんにちは。
前回の最後に触れた、紙のオブジェについての話をしたいと思います。

まずはオブジェの概要から。

サイズ
幅5m、奥行き3m、高さ5m

材料
A3紙500枚
透明ミシン糸4.5km

うん。アホの量ですね。
高さ5mはもはや建物。
長さの単位として糸に㎞。
紙を白紙で500枚。

さすがに制作過程の1つや2つでも書いておかなければならないとは思いますが、長くなりますので後日にして、作品の解説に入っていきたいと思います。

まず、この大量の白紙は、ボツ案を表しております。
製作をするとボツが積み重ねられます。

とりあえず出してみて、まあボツだなあ、とポンポン捨てることもあれば、
かなりの時間を割いた上にボツにすることもあります。
採用されたものであっても、そこに行きつくまでには何度も修正が加えられています。
一度ボツにしたものをまた拾い上げることもあります。
ボツになったけど、新たなイメージを与えてくれたもの、形を変えて要素になってくれるもの、失敗した実験が知識と経験になることもあります。

制作をすることはそれだけボツが増えること。
本番として目に見えるものの奥には計り知れないほどの時間や労力が割かれていること。
いわば、映えない、光の当たらない物ですが、それらこそが「EXPLORE」として掲げられるべきものだろうと思いました。

そして大きかったのはコロナ禍だと思います。
昨年の春から夏にかけての間、時間が止まった感覚とともに、時間を捨てた感覚がありました。
でもきっと、捨てたと思った時間だって、無駄じゃない。
その時間があったからこそ我々はきっと強くなっていると信じています。

そしていつかボツ案もこの日常も次回に書くステージセットのようにきらめくものになって欲しいと思います。

ではまた次回に。


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