ペアーズ男:某大手自動車メーカー勤務

なんとなく気が向いた。

朝ペアーズを開くとイイネが1件。
プロフィール写真は悪くなかった。

めちゃめちゃイケてる胡散臭いツーブロでもなけりゃ、
めちゃめちゃダサイ男でもなさそうだった。

プロフィール文は可もなく不可もなく。

少し少なめの自己紹介だけどあまりツラツラと書いてあるプロフィールも男の癖に女々しい。

すぐにイイねを返してやりとりが始まった。

相手のレスポンスも早かったのですぐにLINEへ移行。
実名フルネームで登録していた。
実名フルネームで登録ということは人生において何もやましいことがないということでしょう。

私はというとやましいことはありまくりなので下の名前のみの登録。

フルネーム登録ということで有難くネット検索をさせて頂くと、
某大手自動車メーカーで働く営業マンだった。


お互いに仕事の日だったけど、それなりにすんなりやりとりが続いた。

「食事にでも行きませんか」

と誘われたものの、私はほとんど仕事をしているし放課後はそれなりに予定があり、会えるのは25日のクリスマスど真ん中かその数日後だった。

お互い25日のクリスマスに初対面の人と会うのは「ちょっとね~」という話だったので、イイネを押しあった当日に『ちょっとお茶だけ』することになった。

ここで1つ言っておくと、これは私からすると「異例」な事態である。

まず、ペアーズのやりとりは、大体皆同じやりとりをするので(仕事は?趣味は?休みはいつ?等)飽きて返事を返さないことがほとんどだし、
LINEに移行してもなんか違うな―と思い返事をしなくなることが98%の私が、LINE交換初日に会う約束…。

嵐を通り越して天変地異が起こるレベル。

なぜ会ってもいいかと思ったのかは自分でもわからない。

なんとなく気が向いた。

もしかしてこれって、、相性がいいからなのでは??

淡い期待をしてしまった自分を殴りたいとまでは言わないけど世の中そんなに甘くないと言いたい。


実際会ってみると、見た目は普通だったし何も悪いところはなかった。

ただ話をしてみると、「絶対合わない」ことが徐々に明確に。

まず相手は

・他人に興味がない
・女心がわからない
・オチのない話をするな
・俺は基本人の話を聞いてない
・俺は冷たい
・年収?650万だよ(年齢26にして)

という話を永遠としていた。

「へ~」「なるほど」しか返事できなかった自分の語彙力の低さを自分で反省するくらい、「へ~」と「なるほど」しか言えなかった。

オナニートークショーを2時間聞かされて終わった。

私は「今日あったどうでもいいこと、面白かったこと」を聞いてほしい人間だし、オチのない話だってしたい。
冷たい人は苦手だし愛情のない人も苦手。
初対面の人間に自分の年収でアピールしてくる人も苦手。

一瞬でも「運命なのでは?」と感じてしまったピュアな私の心…。

ドンマイ。





あ、オチのない話でごめんなさいね?

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