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プレミアリーグにおけるシュートの進化

プレミアリーグではどこからシュートが打たれるのか?

プレミアリーグの過去12シーズン(2011/12から2022/23)でシュートが打たれたポジションを見てみましょう。

シーズンのシュート数の分布を見ると、すぐに明らかなことが 1 つあります。それは、ペナルティエリアの中央付近でかなりの数のシュートが打たれているということ。少し遠くからのシュートに注目してみると、距離のあるエリアからのシュートの量は時間の経過とともに徐々に減少しているように見えます。これは、各シーズンでボックス外でシュートを打たれた割合を計算することで確認できます。この割合は、この期間全体で 10% 以上減少し、シーズンあたり最大 1.4% 減少した。

プレミアでは過去 12 シーズンで枠外シュート、平均シュート距離が時間の経過とともに減少。シュートを打つ場所を見直すきっかけとなったのは『ゴール期待値(xG)』の登場。ゴールまでの距離が短くなるとxGの増加率がより急になるため、ボールを前進させることの価値が高まっている。

xGの登場により、ピッチのさまざまなエリアから得点する確率を定量化できるようになった。得点の可能性を評価するための確率的な尺度が備えられているため、選手には統計的に得点の可能性が高いエリアからシュートを打つように指示された可能性がある。

仮定:
ゴールまで 28m、シュートの得点確率は 3%。
ゴールまで14 m先にチームメイトAがいる場合、Aが自分の位置からシュートを打つと、得点確率は 16%。あなたが選ぶのはパスかシュートか?

たとえあなたがひどいパサーであっても、パスするべき。
あなたが 14 mのパスを 50% の確率で成功させる能力があると仮定し、パスした場合、Aがボールを受け取る確率は 50%、その後得点する確率は 16%。得点確率は 8% (50% × 16%) に相当し、自分でシュートを打つ場合の 3% よりもはるかに高い。

他の要因。なぜ飛距離が縮むのか?戦術的な視点
・ポゼッションベース、攻撃的なポジションに配置するためのスペースの操作を優先するスタイル(ペップやクロップ)。
・VAR導入により、PK獲得の意図を持ち相手ボックス内に侵入。
・守備組織が改善され、遠距離からの明確な得点機会の減少。

シュート数の減少はチャンスの質を高める価値があるのか?
特に強いわけではないが、得点数は全体的に増加傾向にある。これはチームがシュートに対するより慎重なアプローチで成功を収めている証拠。より近い距離からシュートを打つことの価値を強調している。

データ分析やその他の戦術的な影響により、チームはシュートへのアプローチを調整するようになった。シュートを打つ前にボールをゴールに近づけることを選択しており、長距離ゴールの数が大幅に減少している。

https://apfa.io/the-evolution-of-shooting-in-the-premier-league/

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