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カンダハル 観てきた!

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jekyll自己満のnoteです。それでも覗いてくれるあなたは女神…。

さて、秋のジェラルド・バトラー祭りです。パン祭りのごとく、バトラー祭り。
大統領を守り、地球を守り、家族を守ってきた男は今度は身バレした洒落にならない潜伏先から逃げます。
今、この中東情勢が厳しい中でのその地域の複雑さを知る映画にもなっているなと思いました。
脚本のミッチェル・ラフォーチュンさんは実際に米国防情報局の職員としてアフガニスタンに赴任していたそうで、あのスノーデンの告発・漏洩事件の真っ只中に赴任していた実体験をベースに書かれたもの。
リアリティ感が半端ない。

いろんな映画を、それこそアクションばかりですが観てきました。まさに先日、観てきたイコレイザーにしてもトム様のミッションシリーズにしてもCIAとかDIAとかMI6とかスパイものも数多く。
そのキャストどれもがどの国に行ってもその国の言葉を喋れるという設定が多々。トリリンガルどころの騒ぎじゃない言語を操りますが、実際はやっぱりそうはいかないんですよね。
イスラエル語、パシュトゥー語、ペルシア語…様々な国の言語、文化、習慣があって、そのためにいてくれるのが通訳です。
今回はエンドロールのトップもバトラーではなく、この通訳を演じたナヴィド・ネガーバンさんでした。
しかもこの通訳が実在する人物をモデルにしていると観てから知ったので、かなり衝撃でした。

バトラー(役名はトム・ハリス)は離婚を迫られているCIA工作員。CIAあるあるなのか、離婚迫られていたり離婚していたりが多い。
イランの核開発施設を爆破してミッションコンプリートで帰れる!ってなっているところ、別のミッションを依頼されるんですけど、依頼してくるのがトラヴィス・フィメル。凄まじく目の印象的なイケメン。
ムスリムウェア着てるんだけど目がすごくて隠せてないイケメン感すさまじい。
プロサッカー選手だったけどスカウトされて(どういうこと?)モデルと俳優をしているという、しかもカルバン・クラインのモデルで有名だそうです。
その任務の真っ最中にCIAの内部告発によりバトラーの素性がバレます。バレるどころかTVで顔写真付きで大々的に報道されるという恐ろしい身バレ。
結果、イラン当局をはじめ、パキスタン軍統合情報局、ゲリラや武装集団から生け捕りにしろ!捕まえて吊るせ!と敵陣大盛り上がり。

アフガニスタンの情勢が少し出てましたが女性は学ぶことを禁じられ、女性教師も医者も行方がわからないという少し前に聞いた話も出ていました。
通訳の通称モーは息子を殺されながら逃亡することに成功したのに再びアフガニスタンに入り込んだ理由は妻の妹が行方不明だから探しにきたというもの。
でもバトラーの身バレとともに自分にも身の危険が迫り、一緒に逃亡する羽目に。とんだ巻き添えです。
俺は家族を探しにきたんだぞ!とバトラーに当たり散らす。当たりたくなるわ。ちょっと通訳してって言われただけ(嵌められたと言っても過言ではない)なのに銃撃戦に巻き込まれてカーチェイスだもん。

追手にパキスタン軍統合情報局の暗殺者がいるんですけど、それがアリ・ファザルさん。イケメンパラダイスな映画ですよ、これ。
モデルで俳優さんなんですけどワイスピにも出てました。
とても大事な組織の会議(みたいな感じのもの)の最中にマッチングアプリを見ながら目の前の意見する幹部を脅すという、どういう人なの?な謎な男でした。
市場での銃撃戦の後にバイクでバトラーを追うんですが、ちょっとうんざりって分かるわっていうくらいひたすら砂漠を走るというのが結構ありまして。
「もう砂はうんざりだ」って上司に愚痴るんですけど、観てる方もしんどいわって思う。マジで何もない、まるでゼルダ状態のスクリーン。
砂、岩、サボテンもどき。どこまでも広がる青い空。
結果、ガス欠になります。そりゃそうだろ!!笑

どうにか敵から逃げたバトラー。街灯もなく店も家も何もないけど、とりあえず道路補修しといたみたいなアスファルトの道を真夜中、直走るわけですが…。
車のヘッドライトも全部消して暗視ゴーグルつけて運転する主人公とか初めて観たわっていう、ライトで場所わかるからなんだろうけど!ちょっと「ふふ…」ってなってしまった。

ロケ地はサウジアラビアだそうで、政府と空軍までもが支援してくれた作品だそう。爆破シーンといいヘリからの銃撃といい、とにかくもう規模がすごい。
最後のゴールがアフガニスタン南部のカンダハルにあるCIA基地なんですけど、そこでの銃撃戦から空爆からエグいです。
ラストのタイマンシーンはさらにエグいです。

通訳のモーに「戦争は終わるのか?」と聞かれたバトラーが「昔の戦争は戦利品を持ち帰って戦いは終わったけど、現代の戦争に勝利はない」って言ったのが本当に心から感じていることなんだろうなと思いました。
バトラー個人としてもだろうし、誰もが感じていることではないでしょうか?
制作にはバトラー本人も加わっているので、この今の情勢をどう見ているのか、とはいえこれを作っている時はこんな情勢になるなんて思ってもないことだったんでしょうけど。
にしてもこうして好きなことを好きなように書き殴ることが自由に出来るというのは恵まれているというのを思い知りましたね。

と、いうことで今回はバトラー祭り第一弾のカンダハルでしたが。次回はロスト・フライトです。
通訳を守ってきた男が今度は乗客を守ります。
その前にマーベルズと銀魂が控えております!!え?銀魂?って思ったよね。銀魂、バラガキ篇を上映するそうですよ!
ただちょっと上映が被ってきてるのが玉に瑕ですね。

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