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【現物買】三越伊勢丹ホールディングス (3099)

三越伊勢丹ホールディングス (以下「三越伊勢丹」) は言わずとしれた「三越」「伊勢丹」というデパート(百貨店)を展開する会社です。
直近数年の値動きは以下のとおりです。

三越伊勢丹ホールディングス・月足

新型コロナウィルスの影響による実店舗への客足減少を折り込んで2019年から2021年くらいまでにかけて株価は半分以下と落ち込みましたが、その後は元値まで戻しています。
三越伊勢丹は成熟企業であり、正直に言うとあまりキャピタルゲインは狙えないと思っていますが、株主優待をもらうことを目的としてエントリーしました。株式を半年ごとの権利落ち日に保有していると、保有株式数に応じた優待券をもらうことができ、三越・伊勢丹でのお買い物が10%割引になります(ただし、特定のハイブランドは対象外のものがあります)。

株主様ご優待カードご利用限度額(3月末)
株主様ご優待カードご利用限度額(9月末)

利用限度額については、300株以上を2年間以上保有することで二倍になります。

長期保有特典

ですので、300株をニ年間保有すれば、年間80万円までのお買い物が10%引きとなり、枠をすべて利用できれば8万円分の恩恵を受けることができます。
執筆時点(2023年7月)の株価は1,462円程度であり、300株=約44万円で8万円分の価値がありますので株主優待の恩恵は年利換算で約18%となります。もっとも年間80万円分を利用する必要がありますので、三越または伊勢丹でたくさんお買い物をする必要がありますが。
配当利回りは約1.1%となっており、成熟企業の割にはかなり低いですが、PBR1.02倍、PER19.93倍ですので比較的割安であると考えていいでしょう。
歴史的な円安によりインバウンド向けの富裕層への需要は増えていくと考えていますので、円安が続く限りは収益の増加を期待できます。最近、銀座三越にはよく行くのですが、中国人とおぼしき方たちが爆買いをしている風景をよく見かけます。日本人は貧乏なのであまり来ていませんが、中国経済が発展していくことで物理的に近く物価の割安な日本への旅行ついでに高級品を爆買いしていく流れは今後も続くと思っています。
日本株の上昇により日本人富裕層が増えれば日本人顧客が増加することも期待できますが、現状では不透明であると考えています。
三越は都内では最も高級路線のデパートであり、資産数億円以上の小金持ち以上の方は競合の高島屋や松屋よりも三越を選択する方が多いと思います。僕もいろいろなデパートで買い物をしてみましたが、接客などの顧客サービス品質は群を抜いてよかったと感じており、最近はデパートに行く際には三越一択です。
そういった背景や日本で最も老舗のデパートとしてのブランド価値は今後も衰えないと考えていますので、富裕層向けの商売に極振りして売上と収益を伸ばしてくれることを期待しています。

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