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【高校演劇】鑑賞感想「DARUMA~イヨネスコ「犀」より~」静岡県西部高等学校演劇協議会発表会2020年

この記事はYOUTUBE「木田さんの演劇産業革命」で公開中の動画
https://youtu.be/pPC2ttSTXt0
をテキストにしたものです

こんばんは、木田さんの演劇産業革命演劇ニュースの時間です。
この動画では僕が特別講師を担当させていただいた、静岡県西部高等学校演劇協議会発表会の感想をお届けしたいと思います。
今あまり演劇を観れなくてさびしいと言う方もこの動画を見て少しでも現場の空気を感じてもらえたり、演劇ってまだまだ頑張っているんだなって感じてもらえると思います。
それでは今日は10校目に鑑賞した、県立磐田南高等学校演劇部さんが上演した「DARUMA~イヨネスコ「犀」より~」について。
これはね、素晴らしかったの一言ですね。高校演劇でこんな作品が見れるなんて嬉しかったですね。
と言っても分からないと思うのでまずは簡単なあらすじから。
まずこの作品はイヨネスコの不条理演劇「犀」を原案として用いていて、この「犀」と言うのは簡単に説明すると、ある町の人達がある日何故か犀に変わって行ってしまうと言う物語で、このDARUMAは犀ではなく、女子高生たちがDARUMAに変わって行ってしまうと言うもの。しかし、それを現在の新型コロナ感染とクロスオーバーさせていて、その構成が見事でしたね。
オープニングから独特の雰囲気をしっかりと漂わせていて、高校演劇ではなく社会人劇団の公演を観ているようでしたね。
場面転換も役者さん達がしっかりと役になり切ったまま行っていて、次はどんなシーンが始まるんだろうと期待させるような作りになっていました。また役者さん達も特別上手いと言う訳では無く、ごくごく自然な演技と言うか、無理してない背伸びしてない演技でとても好感が持てました。
嘘くささを感じさせないと言うのでしょうか。上手いと言われないけど、実質上手い演技でしたね。
今回鑑賞した18校の演劇部の中でも木田さん的にはダントツで良かったなと思いました。もし欲を言わせてもらえるのであれば、ホールではなくもう少し小さい会場で見たかったなと思います。
ホールでも悪くないんですが、もう少し狭い空間でやった方が空気感が伝わってくるかなと思いました。
最近、台本も公開されたので是非演劇好きな方は読んでもらいたいですね。
概要欄に貼っておきますね。
と言うことで今日は3日目の優秀校に選出された磐田南高校演劇部さんの「DARUMA~イヨネスコ「犀」より~」についてお話させていただきました。

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