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【高校演劇】鑑賞感想「チェンジ・ザ・ワールド」&「忘郷」静岡県西部高等学校演劇協議会発表会2020年

この記事はYOUTUBE「木田さんの演劇産業革命」チャンネルで配信中の動画
https://youtu.be/7FUMLElbvXs
をテキスト化したものです

こんばんは、木田さんの演劇産業革命演劇ニュースの時間です。
この動画では僕が特別講師を担当させていただいた、静岡県西部高等学校演劇協議会発表会の感想をお届けしたいと思います。
今あまり演劇を観れなくてさびしいと言う方もこの動画を見て少しでも現場の空気を感じてもらえたり、静岡の高校演劇って今どんな感じなの?って気になってる方に少しでも情報を届けられたらと思っています。
今日からいよいよ4日間開催された発表会の最終日の五校についてお話していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
今日も2校紹介させていただきますので是非最後までご視聴ください。1校目が静岡県立浜名高等学校演劇部さん。2校目が静岡県立掛川西高等学校演劇部さんです、よろしくお願いします。
また18校全部鑑賞感想を公開した後には全部を通しての感想や、高校演劇について木田さんなりに感じた事を別でお話ししたいと思っているので是非チャンネル登録もよろしくお願いしますね。
では木田さんが14校目に鑑賞した、浜名高校演劇部さん。石原哲也さん作「チェンジ・ザ・ワールド」です。
この作品について語る前に、今回木田さん特別講師として招いていただいたんですが、全部の上演校の上演台本を事前に頂いているんですね。
で、一通り目を通すんですが、ただ読むだけではなく、自分の台本を見る力を養う良い機会だと思って、自分の中で勝手に格付けランキングをやっていたんです。要は、見たことの無い台本も多いので、作者の事を調べずに台本だけどを見て、面白いかどうかを判断して、それが素人の方がネットで公開している台本なのか、社会人劇団の作家さんが書いたものなのか、プロの作家さんが書いたものなのかを当てると言うものなんですが。
ただ、勘違いしないでもらいたいんですが、プロでもアマチュアでも僕は面白いものは面白い、つまらないものはつまらないって判断する人間なので、別に僕が面白いと思ったものが素人さんが書いたものであっても、「なんだ、素人か」とか思う訳では無くて、こんなに面白い台本を書ける人がいるんだって発見を楽しむ為なんですね。そもそも台本に関しては僕も独学なので素人みたいなものなんですよ。
で、このチェンジ・ザ・ワールド読みはじめはちょっとイマイチかなと思ったんですよ。何故かと言うと、最初のページで名前を呼ぶシーンがあるんですが、先生と生徒の会話のシーンで会話しながら先生が生徒の事を、呼ぶたびに苗字だったり、あんただったり、統一されてなくて、言葉遣いにちょっと違和感があったんですよね。なので、これハズレかなぁって思いながら読み進めていたんですね。僕は演劇は最初の5分で面白いか詰まらないか決まりやすいと思っているので。でも、途中からめちゃくちゃ面白くなって行って、最後は結構ハードな展開なんですけど、引き込まれたんですね。で、作者を調べてみたら石原さんって脚本集が出版されている作家さんだったんですね、存じ上げず申し訳ありませんでした。
話が逸れてしまいましたが、で浜名高校演劇部さんですけど、元々男役で書かれているこの台本を潤色して女性の話に変えていたんですね。これ、元の台本を知らなかったので、パンフレット見るまで木田さん気付かなくて、上手く潤色したなって感心しました。
物語は簡単に説明すると、不良グループにいながら疑問を抱いていた一人の女の子が、闘病中のクラスメイトと仲良くなって少しずつ自分の感じていた疑問が確信に変わって、クラスメイトの病死を機に自分も生まれ変わろうとするお話で、結構学校と病室の場面転換があるんですけど、照明をうまく使い分けていて場面転換もスムーズに行っていましたね。
演技も上手だったんですけど、少しおおげさにし過ぎかなと言う印象もありました、もう少し台詞を自分らしく読めるようになればもっとよくなるだろうなって印象を受けました。ただ、主役の女の子と悪友のギャル系の女子高生の演技は印象的でしたね。
あと、クライマックスで喧嘩のシーンがあるんですが、すごい迫力でよかったですね。大体そう言うシーンって高校生だと思う様に作れなかったりするんですけど、見てるこっちがハラハラしてきて良かったです。
全体的にレベルが高かったですね、特に演技に思い切りがあり見応えがある舞台でした。次回も楽しみにしています。

続いて15校目に鑑賞したのは掛川西高等学校演劇部さん。「忘郷」と言う作品でした。物語はとある田舎村にダムの建設工事の説明のために都会から出世欲の溢れる女性がやってくるんですが、外界から隔離された田舎村から出られなくなってしまうと言うちょっとホラー要素の或る作品です。
シンプルな舞台セットを上手く活用していて良かったんですが、台本の構成上、なかなか物語が進まず、着地点がなかなか見えなかったので難しい作品だなと感じました。途中から登場人物の目的があやふやになってしまっていて、共感しづらい状況になってしまっていたので、演出か演技で補えると良かったなと言う印象でした。
衣装は工夫されていて、分かりやすく、特に田舎村に住んでいる人たちは、世界観にあった服装で説得力がありましたね。
個々の演技力は高いと感じたので、別の作品に挑戦している姿も見てみたいなと思いました。
と言うことで今日は最終日に鑑賞した2校を紹介させていただきました。
いよいよ残り3校となりましたので、後一回か二回の動画で一通り紹介が終了します。
その後はまとめ動画も作りますのでお楽しみに。では、木田さんでした。また観てね。


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