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AINU MOSIR アイヌモシリ 映画

NetflixUSAでも公開された「アイヌモシリ」。リベリアのゴムプランテーションを描いたOut of My Handの福永 壮志監督。

アイヌと現代社会の中でアイデンティを築く14歳の少年の目を通して物語が進む。

小熊を世話し、神の国に送る儀式。イオマンテ。
熊の魂を盛大にもてなし、神の国に帰ることで、アイヌの大地がとても楽しかったと他の神々に伝えてくれる。それが神と人間の関わり方という。

古い記録映像を通した儀式の描き方は少年の心の感情移入できる。

ただ、神となった熊の目からみたシーンが数カットが挿入され、一気に偽物感が出てしまい、非常に残念。

神をつくるのは人の心だ。直接答えることはしない。神の目線を想像することはできても、人はそれを知ることはできない。

フィルターをかけた魚眼レンズで神の目線を表現してしまったのはなぜだろうか。おそらく編集で、カットする話もあったはず。それを入れてしまった理由を知りたい。

映像も美しく、とても良い映画だけに、肝心な箇所で感情移入の途切れてしまうのが残念。

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