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ドキュメンタリ映画とは人生の交換なのだ - アート・オブ・ドキュメンタリー・フィルムメイキング

複数のドキュメンタリ監督による素晴らしいインタビュー。

ダイレクティング、カメラワーク、編集、サウンド、サウンドデザイン、サウンドトラック、ナレーションなどのテーマごとに会話が進みます。
映像があまりに軽くなる前の2008年公開という時代のドキュメンタリ映画監督達の貴重な言葉に勇気づけられもします。


"ドキュメンタリ映画とは人生の交換なのだ。"

"撮るものが誰なのか、私自身が誰なのか強く問いかけてくる。"

"驚くことに、カメラという無機物を通すことで、時に人はより誠実に語ることができる。時には妻や夫にさえ語ることがなかった方法で。"

"本質的な'会話'が必要なのだ。彼は本質的なエッセンスを引き出す力がある。"

"親密になり誰にも話したことをない話を記録したとしても、彼・彼女が使って欲しくなければどれほど映画に必要なカットであったとしても私は決して使わない。私にとって誰かの人生にダメージを与えることがないこと以上に重要なことはない。"

"私たち映像制作者達は途上国に行って撮影し、先進国に映像を持ち帰ることに葛藤を覚える。本当は誰がこの映像を見てるのか。誰のための映像なのか。そこには分断がある。"

"私は現地の組織や人を事前に連絡を取ったりしない。ただそこに行くのだ。そこに行って知らない人と話をする。マイクをセットしたりライトをセットしたりもしない。小さなハンディカムで撮影し、安心感を感じてもらう。"

"音楽は映像にある種の印象をつけるために使う。ドキュメンタリとは印象主義のための形式ではない。リアリズムなのだ。音楽にはその場所はない。"

"ドラマチックな音楽を使うことでドラマティックな状況を作り出すべきではない。とても慎重で、どこにどう使うか慎重に決定しなければならない。"

"編集とは何度も何度も何度も何度も繰り返しだ。人々がなんでそんな簡単なことにそんなに時間がかかったの?って聞くまでの”

"編集によって物語が語られる、一つのカットの後にどのカットを入れるか、どうアレンジするか。あなたのバージョンの物語を語らなければならない”

”人生の答えはドキュメンタリフィルムメイカーになることだ。自分の人生の問題を修復しようとしているのなら、ドキュメンタリフィルムメイカーになる。そこには全てがあるから”





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