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コミュ障が、いざ!ダンジョン(FF XIVプレイ日記10)

潮の匂い。暗く深い。低く遠くまで反響する音が、まるで魔物の叫び声のように聞こえ、少し地面が揺れているような気もする。
サスタシャ侵食洞。港町エールポートの北にある沿岸にある洞窟に、魔物や違法な海賊が住み着いている。
魔物の巣窟になっており、歩いていて出会うような魔物とは手強さが違う。
何組もの冒険者が、そこに挑み、帰ってこなかったものも多数いる。
魔物の腹に入ったのか、はたまた海の藻屑と消え去ったのか。
緊張した面持ちで、洞窟の奥の虚空を見つめる。
洞窟前で準備する周りの冒険者達の何人が帰ってこれるのか。武器を握りしめ。どの虚空に向かうのだ。

FF14のキモと言えるのが、このダンジョン。
メインストーリーにも組み込まれており、ロールの決まった4人パーティで挑む、醍醐味な上に、初心者には最初の壁となる場所。
4人パーティ用に敵の強さも設定されており、モンハンで言うと集会所クエストの敵の強さになる。
各々のクラスの動きが求められるために、誰かが落ちるだけで一気にパーティ全体が崩壊する。
正に、実際の冒険者のような戦い方を求められることになる。
ただ、そのクリア時の達成感もひとしおで、大変な分、楽しさも大きい。

ダンジョンは、4人で行く必要がある。
そう。4人で行く必要がある。
FF14には、コンテンツファインダーと行って、ダンジョンに行きたい人たちが予約をして簡易パーティを組めるツールが用意されている。
用意されているとは言っても、集まるのは知らない人4人である。
ダンジョンの難易度や、その緊張感でもなく、僕の壁は、コミュ障だった。
サービスがはじまって、すでに9年も経っている。最近、キャンペーンで新規参入が増えたとはいえ、慣れたプレイヤーが多く、MMO独特のギスギス感も多いと聞く。

「そんな中で、はじめてのダンジョンで、ヘマとしないだろうか・・・。」

特に、ダンジョンでは、タンクと呼ばれる壁役の剣術士と斧術士、ヒーラーと呼ばれる回復役の幻術士の役割が重い。
僕は、幻術士、つまりヒーラーでストーリーを進めていたので、自分の回復が間に合わなかったら、パーティは崩壊だ。
ここで、前述の通り、しばらくクラフター稼業に精を出すことになる。

ぽつんと、ダンジョン前で立ちぼうけしてしまう、Sat Sevenday。
その目が見ているものは、洞窟の虚空か、それとも。

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