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いざ、はじめてのダンジョン!(FF XIVプレイ日記11)

砂漠が近いと思えぬような、外界と全く違うその場所。予想以上に、肌寒く。それが、洞窟のものなのか。悪寒のものなのか。
進む道は、湿っていて、滑りやすく、構えどころか、歩くことさえもいつものようにできない気持ちだ。
奥の空洞では、怪しく珊瑚が光り、それは美しいとも思えると同時に、恐怖さえ覚えるような輝きだ。
魔物が跋扈し、悠然と歩いている。ここは、魔物たちの世界だ。自分達のテリトリーではない。何をするにも、普段通りにはならない。
この踏みしめ切れない土の下に、何人もの冒険者がいるのだ。
雰囲気に押されそうになりながら、それを噛み締め、武器を握る。

のばして、のばして、クラフター、ギャザラー、カジノとひっぱり続けて、やっとのダンジョン回。
前回紹介した、H女史と合流した僕は、とりあえずコンテンツファインダーを開くものの、設定等もわからず、そのまま突入という、えーいなりゆきまかせで、初ダンジョンに挑む。
クラスは、ヒーラー。動画で、一通りのダンジョンの下調べはしてきた。
「初見です。よろしくおねがいします。」
と、FF14をはじめて、初のチャットを打ち込む。
正直、コントローラーを持つ手は、汗で滲んでいる。

ダンジョンは、ロールクラスと呼ばれるクラス(職業)の分け方をして、そのロールクラスによってパーティを組む必要がある。

タンク。剣術士、斧術士。
高い体力と防御力で、前線でパーティの盾となるロール。
このタンクが、敵の攻撃を一手に受けて、防御力の低いほかのロールをかばう。
ただ受けているわけではなく、他のパーティメンバーに攻撃が行かないように、敵の注意を常に引き続けるような動きが求められる。
前線で、一番最初に敵に遭遇する必要があるため、パーティの先導を行うために地図やダンジョンギミックに重知しておく必要がある。

DPS。剣闘士、槍術士、弓術士、双剣士、巴術士、呪術士。
Damage Per Secondの略で、攻撃の要になるロール。
タンクが攻撃を受けている間に、攻撃を行い、一気にダメージを削る。
攻撃は、もちろんボス戦などタンクが動けない時に、ギミックに対応に追われたりもする。
パーティでは2人いるので、比較的、気が楽がロール。

ヒーラー。幻術士。
攻撃を受け続けるタンクに、回復をかけるロール。
タンクが落ちないように、HPを常に気にしつつ、回復を行う。
毒などのギミックもあるので、状態異常の回復、回復のすき間で、攻撃を打ちたい。
タンクが落ちれば、他のパーティメンバーに攻撃が行って、崩壊してしまう。
タンクと同じく、パーティの要でもあるので、動きが重要。

(今回はクラスのみで、ジョブについては外しています。)

予習はしてきたが、つまり、僕のロール、ヒーラーは、タンクを守る重要な役目がある。
今までソロでプレイしていたので、味方にターゲットを移したこともなく、回復量も見極めなければならない。
道中は、フィールドより、敵も強く、ダメージ量も大きい。
3匹のモンスターに囲まれれば、HP400~500程度しかないところから、100ぐらい簡単に減っていく。
タンクの最大HPをギリギリ超えない程度に、回復を行う。
最大HPを超える回復を行うと、敵のターゲットがヒーラーに寄りやすくなるからだ。

みんなについていき、回復するのが精一杯。
何より、味方へのターゲットを覚えるまでは、味方のHPゲージしか見ていなくて、範囲攻撃を受けたりもした。

このダンジョン、サスタシャのギミックは、そんなに大変なものではないが、覚えておくと道中が楽になる。
精霊モンスター、シェイドシーカーを無限に吹き出す、貝型のモンスター、グラムシェルを先に倒したり。
後述のボスのギミックぐらいだろうか。
それも、起こしてしまってもそんなに慌てるようなものではない。

洞窟を入り、大きな空洞になった、キラキラとした蛍光サンゴの道を抜ける。
その奥には、海賊の隠れ家があり、モンスターの他に、海賊も襲ってくる。
緊張しつつも、なんとか立ち回り、H女史とのボイスチャットも沈黙が続く。
海賊の隠れ家を抜けると、海が見える、開けた場所に出た。海賊が海に出るためにでる切り立った岩場にある空洞を利用した船乗場だ。
ムービーに入って、ボスが現れる。
サハギン族。海賊が裏で取引を行っていた。

「海神様に抗う、愚かなヒレナシよ!海の藻屑にしてくれようぞ!」

他のモンスターより、一回り大きいサハギン族のボス。
タンクが、先陣を切って、ターゲットを取る。
それを皮切りに、DPSが攻撃をはじめる。
僕は、予備動作のない魔法攻撃を一度打って、タンクのHPの様子を見る。
問題ない。体力は多いけど、他のモンスターと変わりない。このまま何もなければ、勝てる!
と確信した時に、画面の中央に警告がでる。
「水面が怪しく泡立っている・・・」
なにごとー!!
DPSがボスを離れ、フィールドの端に走っていく。
そこには、ボコボコと水が泡立っていた。
4箇所あり、DPSが行けなかった場所に、どどん。と、サハギンのモンスターが飛び出てくる。
先程書いた、ボスのギミックだ。
この泡立ちを消さないと、その分だけモンスターが追加される。フィールドの端から飛び出てくるので、ヒーラーやDPSが後ろから襲われることが多い。
もちろん予習していたので、本当は、飛び出てきた時に、なにごとー!!とは言ってはいない。w
DPSが対処してくれたお蔭で、追加モンスターは一匹しか出てこず、そんなに大事にならずに、対処を行う。
ロールごとに立ち回りがあるため、緊急事態の対処は熟練度が問われる。
そのあとも、ギミックに対処し、タンクの攻撃が入った時、ボスモンスターは、ズズンと音を立てて倒れた。
FFのレベルアップのファンファーレが鳴り、チャット欄におつかれさまでした。が並ぶ。
はー。疲れた。
でも、これは、面白い!これがFF14の醍醐味か!

パーティの各人の役割がしっかり決まっており、信頼して、それを行う。
ギミックに対しては、臨機応変に対応しながら、それはさながらダンスのような。
誰一人、欠けてはいけないピース。

H女史と、初ダンジョンの踏破を喜びながら。
で、このアイテムのロットってなんだろう?

アイテムを何ひとつゲットできずに、帰還するSat Sevendayだった。

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