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木が怖い(FF XIVプレイ日記5)

キノコの魔物が、胞子を吹く。風の魔法で、その胞子ごと渦を巻き、刃となって、魔物の皮膚を切り裂く。
致命傷にはならないが、その風はその場に留まり、魔物の動きを鈍くする。
杖を掲げ、詠唱をはじめる。森の、精霊の、自然の力が、私の周りを囲み、そして杖に伝わる。
杖の先を地面に刺すと、その魔力が地面を伝い、大きな石ツブテが魔物に向かう。
鋭利な石は、突き刺さり、鈍い石は、鈍器のように魔物の身体を吹き飛ばす。
重い音を立てて、その場に崩れる魔物。その身体からは、淡く魂のようなものが抜けるように見えた。
それが、またこの森の、自然の力に還元されるのかも知れない。

迷いながらも、街や森に慣れて、クエストもそこそこにこなし、レベルもようやく、5になった。
風の魔法、エアロも覚えて、やっとらくらくと魔物も倒せるようになった。
それでも、FFらしいと言うか。レベル一桁でも行ける場所に、大型モンスターがいる。

トレント・サップリング
木がまるごと歩いているようなモンスターで、レベル1のテントウムシのモンスターや、小動物のモンスターの横をズシンズシンと音を立てて闊歩している。
レベルは12。同レベルだと、倒せるかもしれない。とは思いつつ、僕はまだ5。たったの5。その枝を一振りすると、身体が真っ二つになってしまうかも知れない。
モンスターの中には、こちらから攻撃をしなければ襲ってこないノンアクティブなタイプと、近くを歩いてるだけで攻撃をしてくるアクティブタイプのモンスターがいる。
ありがたいことに、このトレントは、ノンアクティブのモンスターなので近くで、どれだけキノコのモンスターを倒してようが、「俺の仲間をー!」って襲ってくることはない。ズタボロにされるキノコ。モンスターの世界は、人間より厳しいのかも知れない。
でも、キノコと木だし、種族が違うし、僕も動物園で、目の前のサルがボスザルの地位を巡って喧嘩してても仲裁には入れないし、それが悲しい結果になろうとしても何も言えないだろう。
トレントだって、そんな気持ちかもしれない・・・。

現在、レベル31。最近戦うモンスターのレベルは、平均26。
いまだに、トレントに戦いを挑んではいない。
僕の中では、まだ強敵という潜在意識があるのだ。
いつか、トレントを超える日がくるだろうか・・・。

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