2019/01/12の思い出

走馬灯を見るとしたら、きっとこの日のことは思い出すだろうなと思う

昨日のことは思い出せないけれど、去年のことは思い出せる
そんな思い出をつらつらと綴ろうと思う

静凛について

わたしのこの日の思い出は、実は静凛から始まる。
誤解を恐れず記すなら、わたしは静凛というバーチャルライバーが発する言葉に全幅の信頼を置いている。
彼女はきっと無意識レベルで、極力推測で語らないし、極力正しい表現をする。他人の感情や状況を決めつけるような表現をすることは、わたしが知る限り一度もない。
少なくともその日までは一度もなかった。
だからその日の前日、大阪にある複合温泉施設の入り口でわたしが読んだ彼女のツイートの内容は、衝撃的だった。
前日に抱えていた不安のようなものが消えていくのを感じた。彼女を信頼していてよかったと思った。

当日

とても寒かった。
物販に早くから並ぶなと配信上で何度も繰り返し言っていたのに、始発で並んで自慢ツイートをしている人を見かけてイライラしたのを覚えている。
何故か歩きたくて、二駅ぶんぐらい歩いたのも覚えている。
駅から降りて人に付いていったら遊園地の従業員入り口で慌てて引き返したのを覚えている。
物販待機列の横にコンビニがあって、並ぶ前にそこでおにぎりとお茶を買ったのを覚えている。
物販に並んでいた隣の人が新潟から来た人だったのを覚えている。
前日配信をその人は見ていなかったのを覚えている。
だいたいの配信を見ていると言うのでしずくらの話をしたら見ていないと言われたのを覚えている。
物販に並んでいる途中で「樋口楓はすごい、俺が歌ってもこんなに人はこない」と言っていた人がいたのを覚えている
にじさんじ公式Twitterがあわだたしく動いていたのを覚えている
ペンライトが売り切れたとたん後ろの人が柵を越えて列を抜けていったのを覚えている
Mのフラスタが話題になっていたり痛車があったのを覚えている
コンビニの駐車場で初対面同士の人が握手してるのを横目に眺めたのを覚えている
単4電池を買ったのを覚えている
コンビニの列が店舗の外まで出来ていたのを覚えている
番号毎に入り口近くから並んだのを覚えている
入場は結局ぐちゃぐちゃだったのを覚えている
飲み物を交換するカウンターがあったのを覚えている
カウンターから左手に向かうと会場に入ることが出来たのを覚えている
maple dancerが流れていたのを覚えている
肉声がしたのを覚えている

月ノ美兎について

彼女はゲストだったけれど、ある意味樋口楓以上にこのライブに不可欠だったのではないかとすら思う
もしの話は無意味だけど、みと夏以前に、月ノ美兎がいなければ樋口楓どころかにじさんじというコンテンツがそもそも成立していなかったと思うし、それ以上に、彼女がそれを鼻にかける人間だったら、わたしは他の趣味に使う時間が増えていただろうな、と思う
わたしは彼女が配信中に言った「運がよかっただけ」という表現を信じることができるし、そういう人間が月ノ美兎でよかったと思うし、月ノ美兎を好きでいてよかったとおもう。この日に限らずいつも思う。

えるについて

一番難しかったと思う
きっとこれが彼女達の間だけでの話なら彼女は全く難しくなくて
彼女を難しくしてしまったのは我々なんだけど
だから彼女があの場で楽しそうに歌うところを見ることができてとても幸せだったなあと思う
彼女のいなかったKANA-DEROは、樋口楓のいなかったKANA-DEROと同じぐらい無価値だと思う。
ここから先は推測の域を出ないのであまり書きたくないけど
樋口楓が樋口楓であるために、多分一番重要だったんじゃないかなと思う

樋口楓について

告知する配信の時、待機のコメントからTwitterや色んなところがいつもと少し違った雰囲気だった
というか、わたしが浮き足立っていたからそう感じただけかもしれない。
彼女自身はあまり変わっていなかったのかもしれないけれど、YouTubeやAbemaを見る毎にその日が近付くのを彼女を通して感じた。
前日の配信では楽しそうだった。
他の関係者やゲスト含めライバーが語るKANADEROは部分的にはわたしから見たKANADEROと同じ物を指していて、
きっとKANADEROについて彼女に本当の意味で共感できる人間は誰もいなくて、
彼女はKANADEROについてほとんど語らなくて、
彼女はKANADEROにおいてわたしと真逆の位置にいて、
だからKANADEROと樋口楓がわたしの心を掴んだまま離さないのだろう、と思う

自分について

俺がいた位置が俺にとって一番よかった
俺が望んだものそのものがあそこにあって
誰も俺に成り代わることはできなくて
だからよかった

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