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谷川岳もぐら/ループ号で日帰り越後湯沢

7月9日、臨時快速列車「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」に乗って日帰りで越後湯沢に行ってきました。
この列車に乗る目的は、列車名からわかるように、「日本一のモグラ駅」と呼ばれる群馬県の土合駅に行くことでした。車両には 485 系リゾートやまどりという主に群馬県メインの観光用車両が使われます。土合駅に 30 分ほど停車してその間に駅を見学することもできます。バスの予定さえ合わせれば谷川岳ロープウェイのあるところに行くことも可能かと思いますが、運行時間的に登山には使えないと思います。

「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」には乗車券のほかに指定席券が必要ですが、それは発売1カ月前にえきねっとで予約開始の朝10時に購入しました。えきねっとでも争奪戦で、なんとか予約成功を確認した後、10:10 頃に再度空席状況を見たところ、もう通路側の席も含めて完売でした。臨時列車は基本的に争奪戦になるので大変ですね。
9月にも運行されますので、どうしても乗りたい方は運行日の1カ月前にみどりの窓口に朝10時に行って買うか、ネットでポチるか、その両方を頑張ってください。

そして当日、まずは大宮駅まで行きます。休日くらい楽したいので品川駅から上野東京ラインのグリーン車に乗って移動します。

大宮駅の発車案内

大宮駅は駅ナカが十分広く、いろいろ買い物できますが、朝からすでにかなり混雑しています。

朝ごはんは食べずに家を出たので、京浜東北線のホームまでまずは行きました。目的は有名な駅そば屋です。
大宮駅の駅そば大宮では、なんとラーメンを食べることができます。普通はうどんかそばがほとんどですが、ラーメンを食べられる数少ない店です。朝の10時から佐野ラーメンの食券を買います。佐野ラーメンは栃木県佐野市のご当地ラーメンです。

メニュー表

店内は他の客は誰もいませんでした。カウンターに立って 5 分ほど待った後、自分でウォーターサーバーから水を入れて飲みながら待ちます。
そして、出てきたラーメンを食べます。醤油ベースのスープですね。蒸し暑い夏場で、エアコンのきいた店内で、朝から(もう10時前ですけど)食べるラーメンは格別ですね。

佐野ラーメン

10分ぐらいで完食(汁は全部飲みませんでしたけど)した後、7番乗り場にいきますと、ちょうど谷川岳もぐら号が動き出していました。
乗り遅れてるじゃん、と思われますが実は指定席券は大宮駅からは購入しておらず、渋川駅から購入しています。なぜかは知りませんが、えきねっとで購入できたのがその区間だったからです。モタモタしてると切符すら完売で買えなくなるので、もうそれで受け入れました。

いったん大宮駅では見送ります。ホームで撮影してる人はそんなにいませんでした。

大宮駅発車

もぐら号が発車したあと、後続の特急列車「草津1号」で先回りします。渋川駅まではこの特急列車が 20 分ほど先着します。この特急列車は、基本的に群馬県の草津温泉方面に行く人が使う列車です。

草津1号

車内は温泉に行く感じのシニアや夫婦、学生グループが多くそれなりに座席は埋まっていました。車両自体はかつて常磐線で「ひたち」として走っていた車両で、ところどころ年季を感じます。NewDays で買ったアイスコーヒーでも飲んで過ごします。

渋川駅に到着したあと、どこかの駅で追い抜いたもぐら号に乗り換えるためにホームで待ちます。この日は風も吹いていてそんなに暑くはなかったですね。
渋川駅で降りられる他のお客様も結構いましたが、これは伊香保温泉があるからでしょうかね。

渋川駅にて
駅名標

しばらく待った後、目的の列車に乗り換えます。ここから乗った客は私だけだったような気がします。

谷川岳もぐら号に渋川駅でようやく乗る

ようやく目的の列車に乗り込みます。4号車辺りから乗り込んで、2号車まで移動しますが、車内を頻繁に往復する乗客が多いですね。なんなんだろう。乗ってる人は服装や容姿から判断して、いわゆる鉄道マニアな感じの人が9割ぐらいですかね。人のこと言える立場でもないですけど。

座席は 2+1 列の配置で、1列側の方の指定席券を持っているので座ります。誰かが座っていた形跡もないので、大宮からずっと空席のままだったんだろうか…。
座席は特別広いというわけでもなく、新幹線のグリーン車ぐらいの広さです。ただ、指定席券 530 円だけ追加すれば乗れるクオリティとしては上々です。

座席から

渋川からは利根川を見つつ、新潟方面へ北上します。関東平野ももう終わりで、山がちな地形が現れるようになります。

車内から利根川

越後湯沢までの停車駅は、水上、湯檜曽、土合を残します。湯檜曽のホームに撮影目的の人が多数待ち構えていました。なお、湯檜曽駅下りホームはトンネルの中にあります。

土合駅に着くと、30分の停車時間があります。ホームは新清水トンネルの中にあることで有名で、地上の改札口に出るには462段の階段を登り切る必要があります。健脚な人で大体片道10分はかかります。

で、皆さん着いたらぞろぞろと階段を昇り始めるじゃないですか。ホームには霧ができていますし、湿度がヤバいです。カメラのレンズも曇ります。

土合駅到着直後

私も登ります。マスクをしてるので余計にしんどいです。

462段!

昇った後は息を切らしながら外の様子を見てみます。外の空気は湿気と熱気でムッとします。

駅から見た湯檜曽川

駅を外から見ます。特徴的な三角形をしています。この駅、ただの無人駅ではなく、駅茶 mogura という喫茶店が 2020/08 頃にオープンしており、コーヒーなど飲むこともできます。休日なので結構混んでいました。電車を使わずに来る人も多いのか、駅前の駐車場は満車です。

土合駅駅舎

駅舎を一通り見た後は早速もう下ることにしました。ギリギリに戻ろうとすると他の人も大挙するのでここはさっさと行動します。
下りはまだ比較的楽です。ところどころ濡れているので滑らないように気を付ける必要があります。

土合駅階段
階段を振り返る

ホームに戻っても10分ぐらいは時間が残っているので、周りの写真を撮ったりして過ごすことにします。

湯檜曽方面
臨時・リゾートやまどり
前面

この土合駅で結構降りて行った人がいたような気がします。単に乗り遅れたのか、谷川岳観光をするのかはわかりません。電車はこのまま終点の越後湯沢までそれなりにスピードを出して走り切ります。

毛渡沢橋梁

越後湯沢駅に到着です。新幹線であれば東京から1時間半弱で来られる場所です。今回は在来線だけで大宮から3時間ほどかけて到着です。

越後湯沢コンコースから
越後湯沢駅

駅到着後、ここからは別の予約を入れていたのでそそくさと駅を出ます。ほとんどの他の客は越後湯沢駅内の飲食店やお土産屋、温泉施設に向かったと思われますが、駅を出てどこかに歩き始めたのは自分だけではないでしょうか。

目的地は湯沢高原ロープウェイです。ネットで事前予約すると割引を受けられます。ロープウェイの駅まではJRの駅から10分か15分ほど歩く必要があります。意外と遠い。
ここのロープウェイは世界最大級だそうで166人乗りとのこと。世界最大ではなく世界最大という表現が気になります。他には長野県の竜王ロープウェイもそのくらいの規模らしいです。

湯沢高原ロープウェイ乗り場
ロープウェイ乗り場

頂上までの所要時間は7分程度とのこと。このご時勢なのに、なぜだか日本人より外国人観光客の集団が多かったですね。

ロープウェイの中から越後湯沢駅を眺む

事前リサーチ一切無しで山頂まで来ましたが、公園のように整備されていてゴーカート施設などもありました。30分ぐらいで下山しないと帰りの電車に間に合わないので、ロープウェイ駅周辺で行けるところまで行って写真をとって降りてきました。

山の上から湯沢駅方面
山の上から新潟県、南魚沼市方面1
山の上から新潟県、南魚沼市方面2

丸い木のようなフォルムをしたコキアがずらっと並んでいます。近くで撮ると良い感じですが、国営ひたち海浜公園ほど面積が広いわけではないです。

パノラマパークのコキア1
パノラマパークのコキア2

そんなに遠くまで行かないうちに時間になったので帰りのロープウェイに乗ります。

ロープウェイから新潟県南魚沼市方面を見ると、スキーのシーズンだけ営業されるガーラ湯沢駅が見えます。行ったときは夏なので営業はされていません。冬になれば営業していますが、いまだに行ったことは無いです。いままで雪の少ない地域で育ったのでウィンタースポーツとはあまり縁がなかったですね…

ガーラ湯沢駅

昼ご飯をゆっくり食べる時間もあまりなさそうなので、お土産屋や売店の駅弁を探しますが、全部売り切れでした。仕方がないのでNewDaysのおにぎりで済ますことにしました。お土産には笹団子と日本酒を買うことにしました。どちらも新潟県の名産品です。

帰りの列車は谷川岳ループ号です。行きのもぐら号の折り返しですね。座席は大宮まで窓側をとっていますが、隣の通路側にも当然知らない人が座ってきます。

帰りの谷川岳ループ号

2号車なんですが、前後間隔が155 cmだそうで異常に広いです。
前の座席まで遠すぎるのでテーブルもフットレストも座席背面に付いておらず、肘掛けから取り出して使うタイプの小さいテーブルのみが使えます。正直なところ若干使いづらいです。足を全力で延ばしても届きません。

前後の間隔が広すぎる

谷川岳ループ号、ただ谷川岳もぐら号で来たお客さんを大宮まで帰すための目的ではなさそうです。"ループ"の名の通り、上越線にいくつかあるループ線をテーマとして運行されていると思われます。上越線には湯檜曽ループと松川ループ線が存在しており、山越えするためにわざと距離を伸ばして緩勾配にして下るように線路を敷いています。

また、上り列車でも土合駅に20分ほど停車します。この間に駅の構造を見学したり列車を撮影することができます。

土合駅上りホーム

草木が生い茂っていて見えにくいですが、車内から見える下の線路がこの後列車が通るところになります。ぐるっと進行方向に対して左回りにトンネルで1回転して山を下ります。

湯檜曽ループ

湯檜曽ループを見た後は、関東平野を駆け抜けて埼玉県の大宮まで走り切ります。土合駅の階段を昇り降りしたり、湯沢高原を昇り降りしたりで疲れていたので、高崎あたりでウトウトし始めて寝てました。

大宮駅に着いた後は切符の都合上、改札を出ます。当然、切符の持ち帰りのために出場印を押してもらいます。

大宮駅で出場

あとは、飲み物を買って、適当に上野東京ラインの電車を捕まえてグリーン車に乗って都心まで帰りました。大宮からでも2階席はまぁまぁ空いてたので快適ですねぇ。

この日の鉄道での移動距離は約 380 kmでした。

この日の移動経路

越後湯沢をあまり十分に観光した気がしない旅でしたので、今度はもっとゆっくりした行程で行きたいところです。

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