アロマンティックがカミングアウトする時の立ち回り方

はじめまして、アマニタンと申します。
私はアロマンティックを自認しています。
アロマンティックがわからない方に向けて簡単に説明すると、
他者に対して恋愛感情を持たない人のことをアロマンティックといいます。
一方で、他者に対して性的欲求を持たない人のことをアセクシャルといいます。

私の場合はアロマンティックを自認していますので、こちらを例に書いていきます。アセクシャルの方でも通じるところはあると思うので、そこは補完して読んでいただければと思います。


アロマンティックは理解されないもの

早速本題に入りますが、友人等に自分がアロマンティックでることを話すと必ず理解されません。
理解しようとしてくれる人もいますが、それでも完全に理解してくれる人はいません。

これからカミングアウトをしようと考えている人には残念な話ですが、アロマンティックは理解されないものだと考えるようにしてください。
むしろ、せっかくカミングアウトしたのに自分が言ってほしくない言葉をかけてきます。
「まだ好きな人に出会っていないだけだよ。」
「これから恋愛をわかるようになるよ。」
といった言葉です。

例外な人もいるとは思いますが、少なくとも私はこれらの言葉をかけられると傷付きますし、悲しくなりますし、その相手を嫌いになってしまいます。

なぜ恋愛感情がわかる人は、このような言葉をかけてくるのでしょうか?
それは、無意識のうちに「恋愛感情がない人はいない」と信じて疑わないからです。
「恋愛感情がある」ことを前提に生きているので、自分の経験を元に「まだ知らないだけ」「良い人に出会っていないだけ」という言葉をかけてきます。
その言葉をかける相手が、同じく恋愛感情を持つセクシャリティであるならこの行動は正解です。
しかし、相手がアロマンティックであるなら地雷を踏むかのような発言なのです。

カミングアウトの立ち回り方

恋愛感情がある世界で生きる人とない世界で生きる人、この二人は根本的に理解し得ない存在なので、どうしてもすれ違いが発生してしまいます。

それではどうすれば良いのでしょうか?

前提として、話を聞いてもらうだけにとどめるようにしてもらいます。
カミングアウトした後に感想やアドバイスを求めると、言われたくない言葉をかけてくるので気をつけましょう。

自分がこれまで経験してきたこと、自分がどういう人間であるか、これからどう生きていくのかなど、話したいことは思う存分話しましょう。
その上で、私の思考や考え、私が出した結論には口出ししないことを約束してもらうことです。

理解されないのは諦める

相手からしたら理解ができないので、つい聞いてみたくなります。
「まだ好きな人に出会っていないだけなんじゃないの?」と。

あなたはきっと
「あぁ、やっぱり理解されないんだな・・・」
と思うことでしょう。

そうです、理解されません。諦めましょう。
十中八九、言ってきます。
言って来なかったらラッキーぐらいに考えて大丈夫です。

では、どうすれば理解してもらえるのでしょうか?

答えは、「何を言っても理解されないから諦める」ことです。
想像よりも残酷な答えかもしれませんが、慈悲はありません。

生きてきた世界が違います。知らない感情は分かりません。
「恋愛感情がない」ことを頭では理解してはくれますが、
その感覚を知らないため共感されません。
つまり、相手は理解した気になっても完全に理解してはくれないのです。

大切なのは自己防衛

私たちができることは自己防衛です。
理解されないことを予め想定しましょう。
何を言われても過度に落ち込む必要はありません。
そういうものだと知っておけば傷も浅く済みます。

自分のことを理解してくれるかもという淡い期待を持っていると、裏切られた時に悲しくなります。
人に期待するのはやめましょう。
今のあなたを否定されるかもしれません。
それでも気にしないでください。
自分が出した答えに自信を持ってください。
あなたの味方はここにいます。
どうしても苦しければ、アロマンティックのコミュニティに属するのも手です。
そこには共感してくれる仲間がいます。

私はそういったコミュニティに属していませんが、
リアルの知り合いに同じアロマンティックの方がいます。

その方がアロマンティックであると気づかせたのは私ですが、
私にとって初めて共感できる人と出会えて、とても安心しました。

リアルの知り合いに理解されないのは辛いです。
カミングアウトすることはそれが明確になってしまう恐れがあります。
理解してもらうには長期的な目線で見る必要があります。

ネットにはあなたの味方がたくさんいます。
一人で抱え込まずに逃げる時は逃げて大丈夫です。

少しでも私と同じような境遇の方が救われることを願ってこの記事を書きました。
初めて記事を書いたので至らぬ点も多くあったと思いますが、ここまで読んでくださりありがとうございます。

あなたのこれからの人生に幸あれ。


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