風邪

・風邪をひきました。

・久しぶりにひいたな〜、風邪。

・ここ一週間ほど朝起きると喉がコーラ飲んだ直後みたいなひりつきになっいたり、寝る前鼻と耳がなんかピリピリしてヤダ…になっていたりと、不穏な雰囲気が漂っていた。決定的に喉が痛い…となったのが4/29の朝で、その日は美容院に行き、夜は友達とご飯を作って食べるなどしてしまった。焼きそばに目玉焼きを乗せて食べました。30日の朝にはちゃんと咳が出始めて、風邪の二文字がよぎるも「まあでも最近ずっと喉痛かったしこういう時期なんやろ」と呑気にバンドメンバーを家に招待して曲を作ったりしてしまう始末。

・次の日、完全に体調が悪化、教授にメールし学校を休み、リポD、ルル、レッドブル、お茶などを飲みダラダラして現在にいたる…といった感じです。誰にも伝染ってないといいな〜。今のところ誰からも報告はないのでこのまま逃げ切ってくれ〜。



・体調が悪いと何も楽しくない、ということを久しぶりに思い知った。

・今現在もそれで、全体的に全てのことがどうでもよく感じる。1日家にいなきゃいけないのでなんか溜まってたドラマとか音楽とか見よう/聞こうかな、と思ったが、気分が乗らず。やはり健康あっての余暇なのだと実感しました。

・映画は見た。Amazonプライムを開いたらたまたま出てきた「ブレットトレイン」と、公開された時も気になっていた「NOPE」の二つ。どちらも面白かった。

・ブレットトレインは「海外の人の思う日本」を今っぽくアップデートさせた感じの映画で、風邪の時に見る映画としてはちょうどよかったと思う。あいかわらずハリウッドは日本の全ての家に鳥居があると思っているし、駅のホームでマシンガンと日本刀を持ったYAKUZAが徒党をなしていても警察は出てこない。原作は伊坂幸太郎の小説らしく、うまい具合に全ての偶然がつながる感じはいかにもミステリ小説といった感じで小気味いい。

・「NOPE」はジョーダン・ピール監督作ということで、「ゲットアウト」「アス」と同様に、突拍子もない設定と全体を覆うリアリズムの間の解離が独特の緊張感を生み出している。この映画は予告編を見ただけでは何の映画か一切わからないようになっており、本編もある程度話が進まないと何がおこっているのか全然わからない。構造自体が一つのミステリで、観客は「これ何系のやつ?」と思いながらしばらくの間この作品を見ることになる。個人的にその緊張感を楽しめてかなり満足できたが、「なんやこんなもんかい」とがっかりする人もいるだろうなと思う。「もしかしたら倫理を超越したマジで最悪なことがおきるかもしれない」という期待だけでわたしは映画を楽しめてしまう。というか私が映画を見る理由はそれしかないし、映画自体、人間のそういう欲望を満たすという役割を担った、公的サービスであるとすら思う。

・全然関係ないけどアニメ「BEASTARS」は想像できる最悪の事態が常に目と鼻の先にあった作品だったのに、かなりあっさりヒューマニズム側に結末が転がりそうと予測できた(実際そうなった)ので、物足りなさを強く感じた。これを見ることで「自分はヒューマニズムの敗北を見たいだけの人間なんだ」と知れたので、ある意味最も影響を受けた作品かもしれない。アニメ自体はおもしろかった。



・音楽はずっとBon Iverを聴いていた。単に先週からずっと聞いていたというのもあるし、アメリカっぽい(語彙力が無いのでこの言い方しかできない、”牧歌的”とかかな?と思ったけど牧歌って何?)長調のメロディーが刺激が少なくてよかったというのがある。James Blakeとか聞いてたらいかにも病気してる時って感じで体調悪くなってたと思うし。

・ここ最近のBon Iverへのハマり方は結構なもので、先週はイヤホンしてる時間はほとんどBon Iverを聞くか、ぱーてぃーちゃんの絆Nightフィーバーを聞いていた。ぱーてぃーちゃんのラジオ、超面白いのでおすすめです。

・バンドのメンバーがKabanaguが好きで自分も聞いてて、その流れでプリズマイザーという多重合成コーラスを作るエフェクターを知り、Bon Iverにたどり着いた。あとKID FRESINOが「20, stop it」を作った時に影響を受けたというのを知っていたのもあり、以前少しだけ聞いてふーんって感じだったので改めて聞いてみた。個人的に「22, A million」収録の「10 d E A T h b R E a s T」のイメージが強く、グリッチーなノイズと合成音声の多重コーラスのイメージしかなかったのだが、当たっていたのは後者だけで、他のアルバムではむしろ緻密なソングライティングとアコースティックなアレンジメントが目立った。しかしただそれだけではなく、細部にちょっとしたノイズや、奇妙なテクスチャ、歪なサンプリングが忍んでいて、それらが楽曲の奥行きを無限に広げると同時に、二次元に閉じ込めてもいる。そんな感じ。個人的にFoxingとか聞く感じで聞くとかなりしっくり来た。最近はこういうふうに知ってる曲を違う耳で聞く、というのを無限に繰り返してる気がする。今まで聞いた曲を聞き返すだけで多分一生楽しめてしまう、くらいのとこに来てるのかもしれない。余談だがNew Jeansっていつアルバム出すんだろう、というかアルバムという形態で作品を発表することはあるのだろうか。

・さっきJames Blakeの名前を出したけど、他にもFrank Oceanとか、言ったら鬱でなんか暗い、暗ぁい歌詞をなんかめっちゃデカくてヤバいキックとか乗せて小刻みに振動しながらボソボソ歌う人、ってイメージだったけど(Bon Iver)、全然そうじゃなかった。てことはこの二人もそうじゃないのかも知れないな…Frank Oceanってほとんど聞いたことないし歌詞も知らないんだけど、どんなこと歌ってんだろう?

・まわりにFrank Ocean聴いてる人マジでいないかもしれない。こないだのコーチェラでの炎上?とか見る限りとんでもなく知名度あるみたいですが…




・サイゼリヤからチキンのシーザーサラダが消えました。愛とは何かを知ったその朝に、僕らはこの部屋を出ていくのでしょう…



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