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未亡人の十年

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突然夫が死にました。見つけたのは夫の愛人でした。まあそれは置いといて・・と思えるほど事件は毎日のように現場で起きつづけました。相続問題や遺品整理など未亡人への宿題は山積みで、精神…
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#スキしてみて

#000 ごあいさつ

見つけていただき、ありがとうございます。 はじめまして。 ある未亡人と申します。大学院生です。 昨年,50代にして大学院に入りまして,ただいま,心理臨床の訓練過程におります。 こちらでは,夫を亡くしたときのことや喪失感、 そこから学んだ希望や未亡人生活について、綴ってまいります。 よろしくお願い申し上げます😘 <現在公開中のマガジンは4つ> 📖週刊 未亡人生活 (水曜更新。上記マガジンの更新情報もお届けします) 📖未亡人の十年 (夫を亡くした日から十年にわたる悲

[未亡人の十年]_006 葬儀所にいる<夫>に会いにゆく夕暮れに考えたこと。

ごきげんよう、ある未亡人です。 6話目をお届けします。 今回のわたくしは、葬儀所にいるはずの<夫>に会いにゆきます。 それでははじめます。 臨場感を大切にお届けしたいので、当時の記録からそのまま引用します。 <<ここまでのあらすじ>> <夫>のいる場所へ向かう

[未亡人の十年]_005 「で、即死だったの?」友人たちの反応に驚いた話。

ごきげんよう、ある未亡人です。 シリーズ[未亡人の十年]を投稿します。 あいだにspecial編が入りましたので、 今回が第5話になります。 すこし話をすすめます。 それでは、はじめさせていただきます。 ここまでのあらすじ 「愛が完結した」 義妹との電話を終えた時点で、約束まで2時間ほどの時間が生まれた。 必死に整理しながらも、ふたたびアタマがぼんやりしてきた。 義妹との電話から数分経っただけのような気もするが、いまどこに自分がいるのかさえわからなくなる。

[未亡人の十年]_special あの日の後悔から生まれた未来

わたしはこの春、通信制大学の心理学科に編入学しました。 2年間で卒業し、大学院に進学するという計画です。 グリーフケアの研究に携わり、将来は公認心理師として実践の場に立ちたいと思っています。 しかしながら、心理学は初学なうえに、年齢は50代。 記憶力の衰えに絶望を感じながら、あたらしい分野にチャレンジしているのです。 正直、ここにいたるまで、何度もくじけそうになっています。 それでも、過去に大きな失敗をしてしまったときの<後悔>がわたしの背中を押してくれています。 いま